水に沈む ―鬱―
恋人に見捨てられ、森に彷徨い込み、いつしか川の水に足を取られ、摘み取っていた花を散らし、水死するオフィーリア。
恋人に見捨てられ、悪い魔女の罠にハマり、美しい声を失い、海の泡となる人魚姫。
どっちもバッド・エンド。
そんな美しくも狂気の影を残す『水死』の、逸話。
朝の私は頭に膜を貼ったような、気持ちが沈んだ状態で目覚める。
午前中の私は死んでいる。
鬱病を患っている方なら、理解出来るかもしれない…。
私達は、深い深い水に沈む人間だ。
浮上するまで時間がかかる。
私は、正后までは鬱状態。
酷いときは、顔も洗えず、朝食も食べれず、ただ、ひたすら眠る。
いくら、抗うつ剤を服用していても、朝に弱いのが、鬱病の特徴。
深い深い水に沈む、病める私達。
オフィーリアや人魚姫のような美談の欠片なんて無いけど、私達も、水に沈む。
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