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インデックスファンドは平均的で初心者向けという嘘(偏差値は72で50じゃないよ)

「インデックスファンドは初心者向けでリターンは平均的」と言うのは大嘘で本当は上位1.5%の実績があるということを説明する記事。

「千三つ(せんみつ)」という言葉がある。
辞書を引くといくつか意味があるが、トップに出てくるのが「千のうち本当のことは三つしか言わない」というもので、要は嘘つきというあまりよくないことを意味している。

不動産や金貸しを指す言葉として使われることもあるそうで、こちらは「千に三つくらいしか取引が成立しない」商売という意味とのこと。
 
この二つを混同して不動産屋は「千三つ」で本当のことを言わないから気をつけろと言われたりする。

ただ、NHKで「正直不動産」なんてドラマをやっているので、この混同はあながち間違いではないのかもしれない。
 
以前から感じていたのだが、金融業界は反対の意味で「千三つ」だな、と思うことがよくある。

反対と言うのは「千のうち嘘が三つくらい混じっている」と言うことだ。
 
金融商品のセールストークでは、企業分析や歴史など客観的な事実までは本当のことを語る。

しかし最後の商品説明になると特定の自社商品に巧妙かつ当然のように誘導したりするので注意が必要だ。こちらの方がタチが悪い。
 
たとえば株高と新NISAで活況に沸くファンド界隈では、全世界やS&P500に連動するインデックスファンドについて以下のように語られることが多い。

①    初心者向けの商品でリターンは平均
②    コストが低いのが強み

 
まず、初心者向けという言葉だがこれって誰が決めたのかな?
スポーツ用具や将棋の参考書であれば理解できるのだが・・・
 
注意したいのは、平均というのは市場の動きに対する平均と言う意味であって、数あるファンドのリータン(成績)の順位が真ん中という意味ではないからね。

以下サイトを見ると、新NISAでオルカンと並んで人気なS&P500インデックスETFの10年リターンは、約1.600本あるファンドのうち上位20位以内だ。
(積立NISAは投資信託だが連動指数は同じS&P500)

これって偏差値だと72~73になる。
大学受験だと旧帝大や医学部のレベルだ。
平均とか言われると偏差値50をイメージするが全然違うよね。

旧帝大に合格したのに、学費(手数料)が10倍もかかる無名の大学をチョイスする合理的な理由は見つからない。

一向にリターンの良くならない老舗のポンコツ和製ファンドや流行りのテーマに乗って急遽金融機関が作ったアクティブファンドを購入するのはそれと同じことだ。

 それなのになぜ初心者向けというワードを使うのかと言うと、理由は簡単。

プロや経験者は平均で凡庸なインデックスではなく当然アクティブファンドを選択して(儲けて)いる、という印象操作以外の何物でもない。

手数料が高く儲かるアクティブファンドを顧客自ら選択して購入してもらいたからだ。
 
ちなみにほとんどのアクティブファンドは長期リターンでインデックスファンドに負けている。経験者ほど損する確率の高いアクティブファンドを選択するというのはおかしな話だ。
 
むしろ中途半端に経験を積んでレバレッジのかかったファンドや特定の国や通貨、業種に偏ったファンドに手を出して大損するケースは少なくない。
 
また、インデックスファンドはコストだけが強みではない。

景気は循環し金利は上下に動くので、短期的にある局面で強い国や通貨、業種はあるが長期間強いままということはない。
 
君に常に強いファンドに乗り換えて投資する眼力と運があれば別だが、そうでなければ長期保有に強いのは市場平均に連動するインデックスファンドが最適だと分かるはずだ。
 
世界一の投資家と称されるウォーレン・バフェット氏は、代表的なインデックスファンドであるS&P500を推奨している。
 
以前同氏は、某ヘッジファンドが運用する5本のファンドとS&P500の10年間の運用成績でどちらが優秀なリターンを残せるのか賭けをした。
 
10年後の結果は、S&P500がヘッジファンドの5本すべてに対して平均5%以上、最も成績が良いものに対してでさえ2%も上回り完勝だったとのことだ。
 
くれぐれも、インデックスファンドに使われる「初心者」「平均」と言った印象操作ワードに惑わされないようにして欲しい。
 
冷静に考えて日本にバフェット氏を超えるプロはいないのだから、他のプロの話を聞く必要はないはずだ。バフェットに比べたらメジャーリーガーとリトルリーグくらいの差があると考えていい。
 
野球を教えてもらうなら、リトルのコーチとドジャースの大谷選手、どちらがいいのかって話だ。

「オオタニ」さんに教えてもらいたいだろ?

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