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【息子に伝えたい】投資をする前にやるべきこと、やるべきでないこと

個人投資家である自分は、投資をテーマに君に伝えておきたいことを書いているが、今回は投資以前に注意しておくことのハナシをする。当たり前過ぎるハナシもあるが聞いておいて損はないと思う。

投資をするには投資に回す軍資金の確保が重要になる。軍資金は多ければ多いほど資産構築が早い。なので投資をする前に軍資金を作ることがやるべきことにナル。

自分は軍資金を作りは得意ではなかった。

なにせ学生時代はバブル経済の真っ最中だ。
たくさん稼いでたくさん使うことが正義みたいな時代だったのだ。

当時は女子の心を掴むために車は必須だったし、デートでワリカンなんて概念はなく男子が支払うことがデフォルトだった。クリスマスなどの節目には横浜のクルーズ船やホテルの披露宴会場、ギロッポン(六本木)のマハラジャ(ディスコ)で貸し切りパーティをしたりしていた。もちろん冬は毎週のようにスキー場へGOな時代だ。

それにユニクロのようなナイスプライスな服はなく1着万単位の服を平気で購入していた。

社会人になってバブルが弾けても余韻は残っていて、くだらない夜遊びは続いたし、付き合っていた女の子とは毎年海外旅行に出かけたりして万年金欠状態だった。

経済状況が変わっても人は急に行動パターンを変えられないのだ。


もっとも自分だけでなく先輩や上司もそういう人が多くいた。

今でも覚えている自分が20代の頃の話。
上司二人がカードローンの残高が1千万近くあり「退職金で返せる額までは借りても心配ないんだぞ」という謎理論を酒場で披露されたが、流石にアレは引いた。

一応金融関係の会社なんだけどな

あの人たちは元気にされているんだろうか・・

前置きが長くなった。
軍資金確保のポイントは大きくふたつ。

①ひとつめは節約系のハナシで支給されるサラリーの強制天引きだ。
支給額にもよるが20~30%はあるとヨイ
一人暮らしだと10~20%だろうか

とにかく自分の手元を経由しないで直接預貯金や投資へINするようにした方が間違いない。これは勤めた会社のシステムや金融機関のシステムを使えばできるので最初が肝心だ。

最近はサラリーの半分どころか80%以上を投資にまわし若くして億り人になったり、FIREする人がいるようだ。

人それぞれの生き方なのでヨイと思うが、マネーの使い方も投資と同じでイロイロ経験してみないと上手い使い方を学べないと言うのが自分の持論だ。

なので適度に消費も楽しんだ方がイイと思う。

コツコツ長年必死に貯め、高齢者になったら使い方が分からず投資詐欺にあってしまうような悲しい目に合わないため投資と消費はバランスよく経験値を積んだ方がヨイ気がする。

①二つ目はマネーの使い道だ。
こちらは三つアル。

まずはツマラナイもの、効果のナイもの、価値のナイもの、低いモノにお金を払わないことだ。

代表的なものには、使うか分からない各種会員権、効果の怪しげなサプリ、投資や仮想通貨、FXなどの儲け話のセミナー・スクール・ツール、怪しげな自己啓発セミナー、ただの水、業者が売り込むワンルームマンションなどの投資、若いうちのガン保険をはじめとした各種保険、普段着ない着物や毛皮、高額な布団、市場価値の低い絵画、そして各種ギャンブルなどだ。

この手のものは高額だったり、場合によっては高額なローンを組まされる。1回あたりはそれほど高額でなくてもサブスクのような毎月支払うようなものもいつの間にかマネーが消えている。

ギャンブルは趣味の範囲でならOkというハナシをよく聞くが、セルフコントロールして適度に楽しむことが可能なニンゲンはそう多くない。

社会に出たてのヤング(死語)はモノの市場価値を分かっていなかったり、こういったハナシを持ち込んできたり誘ってくる人間を見極める力が弱いためカモになる可能性が高い。

判断能力の衰えた高齢者と並んでお得意様になってしまうのだ。軍資金を確保したいなら距離を置いた方がイイ。

次は借金だ。
人生において借り入れが必要な局面はある。

大学で学ぶための奨学金、通勤で必要な車を買うローン、自宅購入のための住宅ローン、リフォームローン、事業を始める場合の融資などだ(不動産投資もこれにあたる)。

これらは長期で低利なものが多く、目的もはっきりしている。きちんとリスクを理解して利用するならOKだ。

しかし生活費や娯楽にカードローンやキャッシングは止めておけ。あっという間に上限まで使用することになる。金利が安いとかは関係ない。上限が高ければ高いほど使用してしまう。

自分も過去2回作ったが、2回とも半年もたたないうちに上限に達した。何に使ったのかはワカラナイ。

本当にオソロシイ兵器だ。

インデックスファンドのリターン以上の金利を支払うことになるので資産構築の邪魔になる。

最後は人生を乗っ取られる危険なモノにお金を払わないことだ。代表的なものは怪しげなネットワークビジネス、新興宗教などだ。

マネーを吸い上げられるだけでなく自分の人生で大事なものを失い、自分の意思で生きられなくなる可能性がある。過度に依存しマネーを支払ってしまうのだ。

自分の友人、知人にもいたが、会社を辞め、友人や親族と音信不通や行方知れずになった人もいるし、高校時代にカルト宗教に入信した友人は今もすべてを布教活動に捧げている。

こういった類にハマると軍資金の確保は難しい。投資で資産構築どころのハナシではない。投資をするにあたり、過度な節約で軍資金を捻出する前にこういった類に注意して適切な距離を置くことが大事だと思う。

また過度な推し活も気をつけたい。
この言葉が定着してから明らかに行きすぎな状態もポジティブに捉えられるようになっているが、提供側のマーケティング戦略に嵌められている可能性が高いので注意したい。

日本人は古来より同調圧力が強い国民性なので、今や「推し」がいない方が不思議がられたり、否定的な意見は受け入れられないようになっているのが自分にはどうも腹落ちしない。

推しに6桁、7桁のマネーを投入しているようなら投資の軍資金確保はナカナカ困難だろう。なお、投資よりソッチが大事なら資本主義社会ではそれも選択の自由ダ。それもまた人生だからな。

※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。

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