見出し画像

暴落時にインデックスファンドへの継続投資をサポートする戦略

これまでの記事から分かるとおり、長期の資産形成目的であれば、父親である自分が君にススメるのはS&P500もしくはオルカンといったインデックスファンドになる(どちらかというとS&P500)

だが、前回記事のとおりこれらの投資信託には二つの弱点がある(正確には保有しているニンゲンの心理的な弱点)

なので、君にはその弱点を補完するための戦略を伝えておきたい(息子以外の暴落相場なんて怖くないと言う鋼のメンタルの持ち主は不要な記事ダ)

ちなみにコレは以前記事で伝えたコア・サテライト(販売)戦略とかいう販売側の戦略とは別モノだ。

投資のパフォーマンス向上を狙うのではなく、心理的な安全を優先するのでパフォーマンスはむしろ落ちる可能性が高い。だから勘違いしないでほしい。

オルカンやS&P500の弱点は以下二つある。

1) 配当がない
2) 下落相場で踏ん張っている銘柄が見えない

【戦略その①】
この課題に対応する戦略は二つある。ひとつは投資信託ではなくETFで保有することだ。ETFと投資信託の違いはWEBで検索すれば出てくるが、ここでのポイントはETFは配当が出ることだ。

配当には都度課税されるため投資効率は悪くなるが、実際にマネーが入金されるというのは下落相場で弱ったマインドを助けてくれる。

オルカンと同じ世界株式連動ETFであればバンガード社のVT、S&P500なら同じく同社のVOO、ステートストリート社のSPYという商品がある。

いずれもオルカンやS&P500インデックスファンドと同じような値動きをしてコストも安い。NISAの成長投資枠を使うのであれば購入手数料がかからないネット証券もある。

成長投資枠の一部をこういったETFで保有するというのがこの戦略だ。

【戦略その②】
もうひとつはさらに一歩踏み込んだ戦略にナル。
最初の方法は弱点の①には対応しているが②にはできていないためコレで対応する。

対応方法は個別の銘柄を購入することだ。といっても全て個別銘柄にするのではなく一部でよい。

個別銘柄購入はインデックスファンドやETFに比べて格段にリスクが高くなるし、そしてインデックスファンドには長期パフォーマンスで負ける可能性が高い。

それがイヤなら最初の戦略までにしておくのがヨイと思う。

だが、投資の勉強を兼ねてトライするというのであればやってみれば良い。そしてこの場合に選択するのは下落相場でも下落が相対的にマイルドで配当を継続する可能性が高い銘柄が対象だ。

この目的で実際に自分が投資している銘柄には以下のようなものがあるので参考にして欲しい。

保有銘柄の一部

ポイントは売上、利益、知名度(ブランド力)が強力で長期に渡り配当を増やし続けていることだ。

これらの銘柄は戦争、パンデミック、不況(大暴落)、高インフレ、通貨危機などのネガティブなイベントがあっても配当を増やしてきた(もちろん株価が下がることはある)。

そのため表にあるとおり、現在の利回りに対して初めて購入した金額に対する利回りや、累計購入額に対する利回りが年々高くなっている(もらった配当金で定期的に追加で購入しているので累計となっている)。

さらに円高の時に購入しているので円安の現在、円換算での利回りはこの120~130%増しダ。

これらの銘柄はすべてオルカンやS&P500インデックスファンドに含まれている(目論見書に記載されているはずだ)。

ファンドでは埋もれてしまって見えないので切り出して視覚的に見えるようにしているワケだ。

株価が大暴落して実体経済も不況となり市場が阿鼻叫喚の地獄絵図と化した中、こういった銘柄から淡々と配当が入金され、しかも増配されるのは地獄に仏を見るような気分にナル。

もちろん、個別の銘柄購入には投資信託やETF以上にイロイロな注意点が多いしリスクも高い。

そして手間もかかるので万人向けではないが、長く投資をしていると必ず何度か訪れる暴落相場に立ち向かうには有効な戦略だと思っている。

銘柄の詳しい選別方法は君が成人して投資をするようになったら税務上の注意点やリスクとともに伝えておこうと思う。

追記
上記戦略の個別銘柄への投資であるが、気をつけたいのは高配当株や優待株は避けた方がヨイ。その理由はまた別の機会に説明する。

※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。

掲載する記事は個人の趣味として記載しているものであり、提供される情報は読者の方々にとって適切であるとは限りません。またその真実性、完全性、正確性、いかなる特定の目的への適時性について保証されるものではありません。投資においては全て自己判断、自己責任でお願いいたします。いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。

この記事が参加している募集

#お金について考える

37,763件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?