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【新NISA】S&P500とオルカンどちらを選んだら良いのかを息子にアドバイス

新NISAで人気を二分する「オルカン」と「S&P500」。どちらに投資すれば良いかイロイロなところでイロイロな人たちが意見を述べている。

ドサクサに紛れて変額保険やアクティブファンドをススメるようなものもあり読んでも一体どちらが良いのかモヤモヤする内容が多い。

たぶん息子である君が投資をはじめる頃も同じ状態な気がするので、父親である自分の考えを残しておこうと思う。

それぞれの商品性については説明しない。WEBで詳しく説明してくれる動画や記事をみれば理解できるはずなので知っている前提で話を進める(本質的な部分しか話さない)

ただ、ひとつだけ言っておくとオルカンに比べた場合、S&P500は投資対象を絞っているので相対的にアクティブファンドに近いとも言える。この点は理解しておく必要がある。

なお、この記事はあくまで自分の経験をもとに息子へのアドバイスを述べるだけで特定の商品を推奨するワケではない。他人の投資方針を否定・批判するツモリはないことを念のため断っておく。

結論から言うと自分は米国株のみのS&P500に優位性があると思っている。理由は米国株が上場している米国市場は資本主義に最適化されているからだ。

株式市場は資本主義そのものと言って良いので、それに最適にデザインされている米国市場(あるいは米国そのもの)のパフォーマンスは高くなることが期待デキルからだ。

ナニ?抽象的でナニを言っているか分からない?

気にするな、ちょっとカッコつけてコンサルやアナリスト風に説明してみただけだ。

具体的な理由は以下のとおりにナル。

①S&P500は他国の成長の果実を取り込める
S&P500に採用されているような米国企業はグローバル展開している企業が少なくない。

よくオルカンは米国以外の急成長市場(今ならインドとか)が入っているからヨイと言う人たちがイルが、グローバルに展開する米国企業もその国の成長の恩恵を受けるので心配ナイ。

②企業の雇用環境
米国企業の雇用環境は一部を除いてシビアだ。一度正規雇用したら解雇が困難な日本や欧州などと違いいとも簡単に従業員をFIRE(クビ)にする。

最近では業績の好調な企業でもAI導入に伴い大規模な人員削減を行っている。良い悪いは別にしてヒトをコストのひとつとして簡単に調整可能なのは収益面で他国に比べて優位性が高い。

また、反対に必要なデキル人材には経営者、労働者ともに高額報酬を払うので世界中から優秀な人材を吸い込んでいるのも強みだ。

③オルカンは先進国以外は財務、政情面で不安な国が少なくない
資本主義と相性の良いのは民主主義で法治国家だ。しかしそうではない、あるいは弱い国が多い。

だからこそ成長余地が大きいと言えるし、一時的に先進国を超えるようなパフォーマンスを出したりするのだが長続きしないことが多い。

④米国経済が落ち込むとそれ以上に影響を受ける国が多い
日本市場は昔から「米国がくしゃみをすると風邪をひく」と言われるほど影響を受ける。米国経済が落ち込めばそれ以上にダメージを受ける可能性が高い(例外はバブル期に発生したブラックマンデーくらい)。日本以外の市場も多かれ少なかれ同じような感じだ。

ネットでは米国以外にリスク分散しているオルカンがヨイなどと解説するニンゲンがチラホラいるが、分散されていないので真に受けない方がヨイ。

少し事実をみれば分かると思うが、世界の時価総額ランキングは日本がバブルだった一時期を除いて米国企業だらけだ。

ETFを開発したのは米国のステート・ストリートだし、世界初のインデックスファンドを開発したのは米国のバンガードだし、売買手数料の引き下げや無料化も米国から始まった。また確定拠出年金は1980年代初めには開始している。

世界一の投資家であるバフェットは米国人だし、米国企業は四半期ごとに配当を出す(日本は半期)、そして株式は一株単位から売買可能だ。

米国市場は資本市場として世界の先端を走っていることが分かる。そして資本の出し手である株主優位の市場なのは明らかだ。

なにより新しいことにチャレンジし成功する人を肯定的にとらえる土壌があるのは強みだ。

株主より過度に労働者を大切にしようとしたり、投資を卑しいものと考えたり、既得権益を保護し新しいものを規制してばかりだったり、成功した人の足を引っ張ったりするような国とは比較にナラナイ。

以上がS&P500、正確には米国市場に優位性があると考える理由だ。

ただし以前別の記事で書いたように自分はダサくてポンコツで相場が読めない投資家なので、投資先は自分のアタマで良く考えてから決めて欲しい。

追記
オルカンが優良な商品でアルことに変わりはないので念のため伝えておく。

また資本主義に最適化されているということは、バブルとその崩壊による暴落が繰り返し直撃する厳しい市場であるということも付け加えておく。

決して安全・安定・安心な投資先ではない、むしろ資本の論理が優先される冷酷で非情で無慈悲な場所なので勘違いしないで欲しい。

※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。

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