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沈みゆくタイタニックの特等席を狙うな

昨日、就職活動系のイベントに参加しまして、社会で活躍する多くの社会人の方や、経営者の方のお話を聞くことができました。

今回は特に、その中でも特に印象に残ったDeNAの社長をされている南場 智子さんのお話を紹介しようと思います。将来について悩む就活生にとってプラスになる話だと思うのでぜひ最後まで読んでください。

早速ですが

1989  32
2022  1

この数字が表すことは何かわかりますか?
少し考えてみてください。




正解は世界の時価総額ランキングTOP50に占める日本企業の数です。

世界の時価総額ランキング(https://startup-db.com/magazine/category/research/marketcap-global-2022より引用)

1989年は日本が高度経済成長で大きく成長し、世界の経済を牽引してきた時代でしたが、グローバル化やIT化が大きく進んだ今日では世界と戦える企業は時価総額上ではトヨタだけに限られている現状です。
これをみて多くの人は驚いたのではないでしょうか。私自身も日本企業は現在もまだまだ世界的にも戦える企業なのではないかと考えていました。しかし、これが現状です。

次に理解しておきたいことは日本の従業員のエンゲージメント(満足度)は世界に比べてとても低いということです。次の図をご覧ください。

各国・地域のエンゲージメント水準(https://japan.zdnet.com/article/35150044/より引用)

この図を見ると一目瞭然ですよね。日本は世界各国に比べ、エンゲージメント水準が非常に低いのです。
それに限らず、年収も世界に比べれば低いのが現状です。

「G7」7カ国の平均年収推移(2000年〜2020年/ドル建て)(https://www.aeonbank.co.jp/investment/special/266/より引用)

G7加盟国と比較すると日本は年収が低いですし、ここ20年間で成長することなく横ばいであることが分かります。

ただこのような現状があるからといって、転職したり独立したいと考えている人は1/3程度です。

仕事を辞めたい、または転職したいと考える人の割合(引用https://nichirou.com/shigotoyametai)

これらをまとめると、多くの日本人は仕事への満足度が低く、また年収も世界的に見ると低い方だが、そんな不満を抱えながらも日本人は転職や独立を考えず、そのまま働き続けようとしています。

そんな日本の社会状況がある中で私たちは就職活動をしようとしています。
そして就職活動をしようとすると
親から「大企業にいけば安泰だから大企業に行きなさい」と言われたり、「親や親せきからよく思われたい」「いい就職先に行って周りから賞賛されたい」
そんな気持ちを持つ人も少なからずいるのではないかと思います。
しかしなかなか伸び悩んでいる日本の中で日本的価値観で良いと思われる企業に就職しても意味はないのです。

だからこそ、今の私たちに必要なのは

「沈みゆくタイタニックで特等席を狙って競争する」

ことではなく

「タイタニックが沈んでしまっても泳いで生きていける力を身に着ける」

ことなのです。

そのために必要なのは

「夢中」

であること。そして夢中でいられる環境に身をおくことだと南場さんはおっしゃっていました。

今回この話を聞いて自分自身すごく考えさせられましたし、自分自身の市場価値をもっともっと上げていかないといけないなと感じました。
日本の常識、周りからの期待に捉われることなく、自分の中で夢中になれることを見つけて悔いの残らない意思決定をしていこうと思いました!

最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次回!


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