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幼なじみと恋始めました
小学3年生の頃。
??:あんたまだ寝てんの?早く起きなよ。
決して大きくは無いアパートの一室。
○○:んん…まだ寝るぅ…
??:遅刻するから早く起きな。
1人の少女が布団の中で眠る○○を揺さぶり起こす。
○○:わかったからぁ…
○○は渋々目を覚まし体を起こす。
○○:"飛鳥お姉ちゃん"おはよ…
飛鳥:おはよ。朝ご飯用意してくれてるみたいだし早く食べな。
○○:はぁい…
この人
幼なじみと恋始めました 2話
??:はじめまして。今日から転校してくる事になった【齋藤遥香】と言います。
その瞬間
○○:…は?
止まった時計は動き始めた。
担任:んじゃ席は…"山下"の隣な。
遥香:えっと…
担任:あそこの目かっぴらいた奴の隣。
遥香:分かりました…って○○君!?
担任:なんだ?知り合いか?
○○:まぁ…ちょっとした…
担任:ならちょうど良かった。
放課後学校案内してやってくれな。
○○
幼なじみと恋始めました 3話
翌日。
"やっぱ齋藤さんって可愛いよなぁ…"
"あんな彼女居たら毎日幸せだろ…"
"いいなぁ…俺も付き合いてぇなぁ…"
教室の中は遥香の話題で溢れていた。
??:ねぇねぇ!転校生ちゃん!
遥香:ん?私?
そんな噂話をされている遥香に話しかける2人の女子生徒。
??:私は【田村真佑】って言うの!
仲良くしよ?
??:私は【遠藤さくら】。
よろしくね?
遥香:田村さんに遠藤さんね。
幼なじみと恋始めました 4話
家の前には2人の少女。
○○:あれ?"姉ちゃん"?
??:おっちょうどいいタイミングで帰ってきた!
○○:こんなとこでなにしてんの?
??:久しぶりに○○に会いたくなってさ?
○○:前もって連絡してくれれば鍵置いといたのに。
??:サプライズしたかったんだし仕方ないじゃん!
??:とりあえずお家の中入れてよ?
○○:ごめん、鍵開けるからちょっと待って。
○○は鍵を開け2人を家にあ
幼なじみと恋始めました 5話
美月:ただいま〜!
遥香:お邪魔します。
買い物を終え帰ってきた○○達。
○○:疲れた…しかも買いすぎじゃね…?
両手にはパンパンの買い物袋。
美月:流石男の子!力あるね!
○○:んな事いいから早く置かせてって…
蓮加:ごめん、1つ持つよ。
と蓮加は○○から1つ受け取るが
蓮加:重っ…よくこんなのずっと持てたね…
○○:とりあえず適当に置いといていいよ。
蓮加:うん…
美月
幼なじみと恋始めました 6話
○○:ただいま。
家へ帰ってきた○○。
しかし
…
食器も片付けられ人の気配が無いリビング。
○○:あれ?帰った?
○○は疑問を抱きながらも自室へと入っていくと
美月:あっ○○おかえり!
蓮加:思ったより早かったね。
布団の準備をしていた2人。
○○:もしかしてほんとに一緒に寝るの?
美月:当たり前じゃん!それに寝られるお部屋ってここしかないし。
○○:まだ空いてる部屋とか
幼なじみと恋始めました 7話
田村:遥香おはよ〜!
遥香:まゆたんおはよ。
田村:今日も2人で一緒に登校ですかぁ?
遥香:そうだけど、どうかした?
田村:2人ってさ付き合ってるの?
遥香:ううん。そんなこと無いよ?
田村:けど距離感近い気がするんだよねぇ?
○○:そりゃ幼なじみだもん。他より仲良いとは思うよ。
田村:けど付き合ってるって言われても違和感は無いよね。
○○:付き合おうが何だろうが今の距離感は多分
幼なじみと恋始めました 8話
それからしばらくし
遥母:2人とも〜、ご飯出来たわよ〜。
遥香:だって。行こ。
○○:おう。
2人は部屋を出てリビングへと降りる。
遥母:確かハンバーグで良かったのよね?
○○:はい。けど遥香のお母さんのご飯は美味しいのでなんでも大丈夫ですけどね。
遥母:嬉しいこと言ってくれるじゃない。
それじゃ食べましょっか。
と3人は手を合わせ食べ始める。
○○:ん!美味い!
このソースも肉
幼なじみと恋始めました 9話
遠藤:山下君ってそれなりにって言ってたけど全然勉強出来るんだね。
○○:最近習ったところだったから。
薄暗い夜道を並んで歩く2人。
遠藤:それに教え方も上手で分かりやすかったよ。
きっと先生に向いてるんじゃない?
○○:教師かぁ。あんま大勢に教えるのは苦手なんだよね。
遠藤:そういえばさ、山下君って夢とかあるの?
○○:夢…今思えば無いかも。
遠藤:やりたい事とかも?
○○:そうだ
幼なじみと恋始めました 10話
数日経った週末。
○○:どの服着て行くかな?
クローゼットを開け服を選ぶ○○。
○○:ん〜…まぁシンプルなのでいいか。
黒のスキニーに白のTシャツというThe平凡といった服に着替え
○○:久しぶりに髪もセットするか。
少し気合いをいれる。
その頃
遥香:何着よ…女の子らしくワンピース?けどもし○○君がそういうの嫌いだったらどうしよ…
○○同様服を選ぶ遥香。
すると
遥母:遥香
幼なじみと恋始めました 11話
その後色々と周っていると
"これよりイルカショーを行います。
ご観覧のお客様は3階イルカショーエリアへお集まりください。"
とアナウンスが流れる。
遥香:イルカショーだって。行ってみない?
○○:そうだな。
と2人も移動し始める。
そして着くと
○○:イメージだと結構水しぶき飛ぶよね。
遥香:じゃあ後ろの方にしよっか。
○○達は色々考慮し後方の席に座る。
遥香:イルカってさ可愛
幼なじみと恋始めました 12話
遥香:まだ…まだ○○君と居たい…
○○:急にどうしたんだよ?
遥香:なんか寂しくなっちゃったの…
○○:って言っても明日も会えるんだぜ?
遥香:そうだけど…
そういい動く気配のない遥香。
○○:分かったよ。じゃあ俺ん家で晩飯食ってく?
遥香:いいの…?
○○:俺は構わないよ。
けどちゃんとお母さんには連絡しとけよ?心配するだろうし。
遥香:うん…
そして2人は○○の家へ歩き始め
幼なじみと恋始めました 13話
担任:じゃ井上は田村の隣な。
田村:ここだよ〜!
井上:ん。
と一磨は返し田村の隣の席に腰掛ける。
田村:私は田村真佑!よろしくね?
井上:よろしく。(この女声うるせぇな。)
顔には出ないが不快感を感じる一磨。
井上:(それより"目的"はどこだ。)
一磨は教室内を見渡し誰かを探す。
すると
一磨:(居たな。やっぱり予想通りだったか。)
視線の先には
遥香:○○君って夏休みの
幼なじみと恋始めました 14話
月日も進み夏休みに入ってから数日経ったとある日。
"ピンポーン"
朝の8時にも関わらず鳴らされるインターホン。
○○:は〜い。
○○は玄関のドアを開けると外には
遥香:○○君おはよ!
田村:結構いいお家じゃん!
遠藤:お邪魔します。
いつもの3人。
○○:3人ともおはよ。姉ちゃん達ももう少しすれば来るらしいし上がってていいよ。
遥香:ありがと!
と3人を家へあげる。
田村: