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幼なじみと恋始めました 13話

担任:じゃ井上は田村の隣な。



田村:ここだよ〜!



井上:ん。



と一磨は返し田村の隣の席に腰掛ける。



田村:私は田村真佑!よろしくね?



井上:よろしく。(この女声うるせぇな。)



顔には出ないが不快感を感じる一磨。



井上:(それより"目的"はどこだ。)



一磨は教室内を見渡し誰かを探す。



すると



一磨:(居たな。やっぱり予想通りだったか。)



視線の先には



遥香:○○君って夏休みの予定とかって何か立ててる?



○○:いや、特には何も考えてないよ。



○○と仲良さそうに話す遥香。



一磨:(待ってろよ。すぐお前もどん底に落としてやるよ。)



担任:それともう少しで夏休みに入るが気を抜かずにちゃんと授業受けろよ。



そういい担任は教室を出ていく。



田村:井上君!



井上:なに?



田村:私のお友達紹介してあげるから着いてきて!



井上:ほんとに?ありがと。



田村は一磨を連れ○○達の元へ連れていく。



田村:遥香!山下君!



遥香:ん?



田村:今日から転校してきた井上君!
せっかくだから2人とさくの事も紹介しとこうと思って!



遥香:そういうことか。
私は齋藤遥香。よろしくね?



○○:俺は山下○○。



遠藤:私は遠藤さくらっていうの。



井上:3人ともよろしく。



田村:ちなみに皆いい子だから安心してね?



井上:うん。ありがと。(遠藤は陰キャっぽいし別に気にする必要はないか。それより…)



○○:なに?顔になにか着いてる?



井上:いや、なんでもないよ。(問題はこいつかもな。)



整った顔立ち、スタイルの一磨。



恐らくほとんどの女子生徒が惚れるであろう姿。



しかしまだ誰も知らなかった。



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



〜〜



放課後。



担任:今日はこれで終わりだからさっさと帰れ。



いつものようにHRも終わり生徒達が帰る者、部活に勤しむ者。



様々な別れ方をする中



田村:井上君今日皆で一緒に帰らない?



井上:いいよ。せっかくだしね。



田村:やったぁ!



いつも3人だった輪の中に新しい存在が増える。



そしてその帰り道。



田村:井上君ってどこから引っ越してきたの?



井上:田舎の方だよ。
周りは田んぼとか畑しか無いようなとこ。



田村:へぇ!じゃあ自然豊かなとこだったんだ!



井上:まぁよく言えばね。



田村が楽しそうに一磨と話していると



遥香:なんかまゆたん今日テンション高いよね?



○○:確かに。



遠藤:でもまゆたんは初めましての人とは積極的にコミュニーケーションとるからあれが通常運転だよ。



遥香:確かに言われてみれば私もまゆたんが話しかけてくれたおかげですぐクラスにも馴染めたかも。



遠藤:私は人見知りだからまゆたんが間を取って色んなお話してくれるのすごい助かるんだよね。



遥香:やっぱりまゆたんっていいね。



○○:急にどうした?



遥香:ううん。声も可愛くて積極的に話してくれると男の子って好きになっちゃいそうじゃん?



○○:多分それは人によると思うけど。



遠藤:それ言ったら遥香ちゃんも可愛いからどんな男の子でも惚れちゃうよ。ね?山下君?



○○:俺?



遠藤:うん。



○○:まぁ確かに幼なじみ贔屓無しに見ても遥香は可愛いと思うよ。
それに一緒に居て飽きないし毎日新鮮だろうし。



遠藤:だって。



遥香:恥ずかしいからやめて…///



○○:なんで恥ずかしがってんだよ?



遥香の気持ちを知らない○○は?を浮かばせる。



それから少し経ち



井上:俺向こうだから。



田村:そうなんだ!ならここでバイバイだね!



遥香:井上君また明日ね。



井上:また。



そういい一磨は去っていく。



井上:(まずはあの男から引き剥がすところからだな。)



不気味な笑みを浮かべて。



それから○○達も帰っていると




"プルプル"



○○のポケットに入ったスマホに着信が届く。



○○:誰だろ?って姉ちゃん?
もしもし?



美月:○○今大丈夫?



○○:大丈夫だけどどうかした?



美月:もうそろそろ夏休み入るでしょ?



○○:うん。



美月:そこでさ、友達とバーベキューする事になってるんだけど○○も来ない?



○○:俺も?



美月:向こうは人数が多い方が楽しいって言ってるしさ?
もしあれなら遥香ちゃんも誘っていいよ?



○○:ちょっと聞いてみる。



そういい耳からスマホを外し



○○:遥香。



遥香:ん?



○○:姉ちゃんが夏休みバーベキューしないかって。



遥香:えっ!やりたい!けど私が行ってもいいの?



○○:姉ちゃんの友達と一緒にやるらしいんだけど、人数が多い方が楽しいからって。



遥香:じゃあ行く!



○○:遥香も行くって。



美月:了解。伝えとくね。



そして電話が切られる直前



田村:山下君ってお姉さん居たんだ?



美月:あれ?他の子も居る?



○○:あぁ居るよ。友達が2人。



美月:じゃあその子達にも聞いてみてよ?



○○:うい。



○○は遥香と同様に2人にも問うと



田村:楽しそう!行きたい!



遠藤:バーベキューって夏らしくていいよね。



○○:2人とも行くって。



美月:じゃあ4人行くって伝えとくね!



○○:うん。お願いね。



美月:また曜日とか決まったら連絡する!



○○:うい。んじゃまたね。



最後にそう返し電話を切る。



遥香:バーベキューかぁ。もう何年もやってないなぁ。



田村:楽しみだなぁ。



To Be Continued

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