≪番外≫ 紫式部日記 中宮彰子様への御進講 youtube
・ 紫式部日記より
紫式部日記から、御進講の場面を動画にしてyoutubeにアップしました。
タイトル絵は、『紫式部日記』を基に、鎌倉時代に製作された『紫式部日記絵巻』の中の、中宮彰子への御進講の場面です。
右側が紫式部、左側が中宮彰子、だそうです。
中宮が稚く愛らしく描かれているように思います。
進講の内容は、新楽府、
新楽府は白氏文集の中で、特に、為政者に経世済民を諭す書、
だそうです。
平安時代の上流貴族の教養ということが忍ばれ、また、伝えられた中宮彰子の慈悲の行動にも、紫式部のこの教育の影響があるのかと思ったりしてしまいます。
中宮彰子は、一条天皇に、満11歳で入内され、
翌年には、中宮定子の遺児親王の養母となられ、
20歳21歳と相次いで、後の後一条天皇、後朱雀天皇を儲けられました。
御長命で、源氏物語絵巻の製作者と言われる白河院は曾孫に当たられ、
白河天皇即位の翌年に、太皇太后彰子は崩御されました。
紫式部日記の御進講周辺のこの辺りの記述は、紫式部が愚痴のふりをして盛大な自慢話をしているように読めはするのですが、
一方で、
お前が女で残念だと親に言われて育ち、実家の使用人に対してさえ『一』という漢字も読めない風に装わなければならなかった千年以上も昔の女性の生きづらさの哀切な切実な吐露とも読めるような気がします。
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遅々たる歩みではありますが、少しずつ動画を増やしていきたいと思っています。
源氏物語周辺のyoutubeチャンネルです。
眞斗通つぐ美