今日投稿すれば322日連続!続けられることは才能!とのこと。2024(令和6)年08月17日(土)の投稿記事。

『読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?』とのこと。それではお言葉に甘えて読み終えた『幽霊が多すぎる』(ポール・ギャリコ/著、山田蘭/訳、創元推理文庫)の感想を。
 面白い。満足の一冊……だけでは簡単すぎるので、内容の紹介を。
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パラダイン男爵家を脅かす怪現象の数々――ポルターガイスト、うろつく尼僧の亡霊、外から鍵をかけた部屋で夜ごとひとりでに曲を奏でるハープ。さらに悪いことに、客人が幽霊に襲われた! 騒動を鎮めるために駆けつけた心霊探偵ヒーロー氏の活躍やいかに? 『スノーグース』などで知られる心やさしきストーリーテラー、ギャリコ唯一の長編本格ミステリ、本邦初訳。解説・我孫子武丸。
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 後ろの表紙に書かれた内容の説明だ。扉には、もう少し詳しい粗筋が書いてある。本書を手に取ったのは面白そうな粗筋だったことと、ギャリコ唯一の長編本格ミステリという新鮮で甘美な響きに惹き付けられたからだ。
『マチルダ』『ジェニィ』『ポセイドン・アドベンチャー』等の名作を連発するポール・ギャリコが書いた推理小説を私は胸を時めかせて読み始めた。その期待は裏切られなかった。舞台は洋館(英国貴族の屋敷が舞台なので当然ではあるが)、密室での不可解な事件、連続する怪異現象、謎めいた登場人物そして魅力的な探偵と美しい助手に恐るべき危機が迫る! これ以上、何を求めるのか? と誰にともなく訊ねたくなる。
 唯一の不満は、本作品がギャリコ唯一の長編本格ミステリである点だ。
 心霊探偵ヒーロー氏と継妹メグ(マーガレット・カランダー)の今後が気になって仕方がない。今宵テイラー夫人にタロットを投げて占ってもらおう。ボヘミアン。

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