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【詩】幾度となく苦しむ人は最初から何で救われた

すべての人が望むのが、心の静謐な平安だというのなら、何をもってそれを手に入れられるだろう。

一つは地獄、一つは苦難。もう一つは恋か。

命を懸けたという自明な真理か。

あるいは自分でつくった経営哲学か。

それでも私は恋に票を投じよう。

なぜなら相手に残るから。

相手が晩年の人生への感謝に、一つの要素として私が入っているとするから。

でもやはり、その「段階」の恋をできるのは、一つの苦難、地獄を生き抜いた人のみ。

地獄というのは無罪の人間を犯す理不尽。

つまるところ結末は、無罪であった清潔な劣等感を持つ人間が精神の深化をして深い恋に落ちたのならば、おそらくもってその人は死ねるだろうということだ。

それを仮に誰かが天才だと言ったとしても、無罪を犯され続けたその美少女美青年は、何ら顔色ひとつ変えないだろう。

無罪を犯す人間社会よ、残念!!

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