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ただ変わりなく、繰り返している。(エッセイ)

「うわー、おっき〜」
私は前にも書いたかもしれないが、生まれて初めて初日の出を見た。

前もって住んでいる県のホームページで初日の出を見られる穴場を見つけ、そこへ訪れたのだ。
私が初日の出を見つめていた場所は…
何と古墳。
昔の王様のお墓の上。
帰宅する時に「ありがとうございました」と一礼をしてきた私。

古墳といえど、お墓の上ですからね。

さて、今年初めての満月🌕になった昨晩
ニュースでは『今年初めての満月』、なんて繰り返し言っていたけれど、私はこんな事を思った。

今年初めてとか、今年最後、とかそれは人間が勝手に決めて、自分達の節目を付けているだけで、月や太陽は、毎日毎日当たり前に上って沈んでいく事をしているだけなんだろうと。

勿論、古代ではその月の満ち欠けによって自分達の住んでいる土地の僅かな変化を敏感に感じ取ってきた歴史がある。

けれど今の私に、そんな力は毛頭なく、せいぜい満月になると、赤ちゃんが今日は沢山生まれようとしてくるのかな〜とか、何で月を見ると悲しくなる人が居るんだろうな〜?位にしか考えが及ばない(笑)

そんな私でも、月を見るのは好き。

女性はあまり月を見ないほうが良い、なんて事を前に聞いた気がするけれど、私は夜空に浮かぶ月が好きだ。

 ただ夜になると静かに上り、朝日を見送りながら静かに沈んでいく。夜空に浮かぶ月の月明かりの眩しさが好き。

そんな月にとっては、なんてことない当たり前の事をしている姿が私は好き。

それに、私はついつい想像してしまう。

『私はただ、当たり前に地球の近くにいるだけで、それが私の普通なんだけどな』と言っている、月の姿を…。

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