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変わらぬ「好き」


蝶のモチーフが好きです。

きっかけは、映画『スワロウテイル』。

登場人物が胸元に入れているのが、アゲハ蝶のタトゥー。


多感かつ影響を受けやすい年頃のことです。タトゥーを入れたいとも思いましたが、かなりの痛みと聞き、断念。

けれど、蝶モチーフは好きで、ピアスだったり香水(ANNA SUIというブランドでした)だったり、、、いろいろ集めた10代終わりから20代にかけて。


今はもう集めていませんが、惹かれるモチーフであることに変わりはないのです。
変化したのは、昔はアゲハ蝶の輪郭をしっかり残した形を好んでいたのが、今はミナペルホネンのような、デフォルメされた丸みのあるデザインに惹かれるようになったこと。

かわいらしいものを、似合わないという理由で遠ざけることが減ってきました。
似合わなくても、好きになっていい。
そんな変化です。

長らく、かわいらしいものをそばに置くこと、そばに自分がいることは許されないと思っていた自分がいました。
かわいい、は自分は求めてはいけないのだと。
かわいいを享受できる星のもとに生まれた人とそうでない人がいて、自分は後者。
いわゆるフェミニンなもの、色から遠ざかるべし。


周りに影響を受けやすい自分。
中身がない、揺らぎやすい自身が嫌でたまらなくなることが少なからずあります。

しかしながら、影響を受けて良かったのは、「あなたが思うほど、周りはあなたを気にしてない」論。
容姿、身につけているものに関して、ですが。


結構楽になるものですね。
年甲斐もなく、も捨てて良いかもしれないと思います。年寄りの冷や水は気にした方がいいかもしれませんが。
本当に余談ですが、ひと昔前に比べたら、40代、50代以降の皆さんが年齢に捉われなくなったと思います。
そういう点では、先人のおかげで生きやすくなっています。


職場環境もそうですね。
新人の頃、自分も大変そうにしなくてはいけない気がしていました。
働けて嬉しいのに、楽しんでないフリをしたり。
おかしな話です。

前向きになろうとするものを引っ張るマイナスの引力って、プラスの引力より強力に作用します。
よい方向に、生産性を上げる動きをしようにも現状維持もしくはそれ以下に留まることを「致し方ない」とする力。
抗おうにも、マイナス引力を打ち消すには倍以上のプラスがないと引き込まれてしまう。

自分は、それに疲れ切っていたのかもしれません。抗いたいから頑張る、けれど空回りするばかり。ひとりよがりのひとり相撲。
自分が何をしたいのか、何を基準に判断するかすら、見失った。
言い訳かもしれませんが、今ならそう思います。


本職から離れて数ヶ月、別業種で研修を受けている中で、良い方向に動くことを常に考えている人が半数以上いる環境となり、前向きな気持ちを思い出しました。

良くも悪くも影響を受けやすいならば。
良い影響を貰える場所を求める生き方を選びたい。

そんなことを考えているのです。

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