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彼女はDVに悩み、重い鬱病になって働けず、生活保護を3度申請して却下され、暴力を受けて死んだ。22歳だった。大阪。

【ピエロの手記  101】  

市の生活保護の担当者は言った。
「生活保護というものはね、まじめに一生懸命働いた人の納める税金で支給されるものなんですよ」
彼女は「そうか、私みたいなクズのような人間には支給できないっていうのか」

彼女は600円しか持っていなかった。
この途方もない絶望を私はわかる。
DV の暴力で死んだ方がましだとさえ彼女は思う。
・・優しさを彼女の心に届けてあげたかった

以前、小田原市の生活保護の担当者たちは
お揃いのジャンパーに身を包み
背中には
「生活保護をなめんな!」と染めぬかれていた

そのどこに
必死に生きようとする弱者に対する労わりがあるか
人間としての 人間に対する優しさがあるのか

私は小田原市を批判したいのではない
私は優しさを捜しているのだ
能力よりも 才能よりも 財力よりも
優しさこそが人間の心が持ちうる最高のジュエリーなのだ
つまるところ 人間の価値とは優しさに裏打ちされているのだ

この詩を読んでくださっているあなた
やさしさの同盟を結びませんか
そして
ひとり またひとりと
同盟を大きくしていきませんか


  ‟悲しいピエロ”


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