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車の本質知った一台

 2台目の愛車だったプジョーはかなり気に入っていたし売るつもりもなかったが別れは突然やってきた。サーキットのガードレールはとても高額だったといえばなんとなく理解してもらえるだろう…

 車のない生活が続いていた。いままで車で行っていたバイトも自転車で行っていた。冬だったのでとてもきつかったし車の快適さを改めて痛感した4ヶ月だった。そんな生活を見かねて車を買い替えた親戚が下取りに出す予定だった車をくれることになったのだ。ディーラーで下取り5000円と言われたGE6のフィットだったが喜んで電車で片道4時間かけて取りに行くことにした。僕の車の趣味では絶対に選択肢に入る車ではなかったし乗ってみて楽しい車でも、所有欲を満たしてくれる車ではなかった。でもなんの不満もなかったのが正直なところだったのである。遅いが走るしブレーキを踏めばとまる。エアコンは効くし5人も乗れる。いい車とは一体なんなのか、僕の良い車に対する概念を変えてくれた車。3ヶ月乗って売ってしまったが。

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