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決意表明

私の子は2人。
出産と同時に、この子も将来、子を産む女性になるんだと責任を感じた、女の子が2人。


それから20年。長女は親元を離れ、自分の生活を切り拓いている。ニ女も成人年齢に達し、自分の行動に責任を持つ、と約束した矢先のこと。

2022年3月のある晩。
警察官からの電話。ニ女の行動の異変。
4月1日、心療内科にて、統合失調症と診断。
5月、6月はアップダウンを繰り返す。精神科病棟への入院。
7月、落ち着いたと判断してしまい、一緒に一泊旅行に出かけてしまった。
そこで、わかったこと、確信したこと。

それは
残念ながら、4月1日以前の状態には戻らないという事。身体的にも、社会的にも。

脳の状態が、変わってしまっている、という事。
認めたくない自分を、
認めざるを得ないという事。
本人が一番辛いはずなのに。

満天の星空にも、興味を示さない。
自身の不安が拭えない。
受け入れる事が、本人も周囲も難しい。

そうしているうちに、また本人の焦燥感は増して悪化の一途を辿り、その結果、薬の量は比例していくのだろう。そうならない事のみ期待しよう。

今の状態が改善すると期待していた自分が
間違っていた、とわかった。

朝イチで帰宅の途に着く。

表情がこわばっている。
明らかに精神疾患の人。
自分の子と思うのはやめて、
疾患を抱えた人として
接しなければならないということ。

覚悟しなければならないということ。

社会福祉のお世話になる人を
自分は関係ないとでも。
うわべだけは、もっともらしく受け入れていた。偽善者みたいな。

自分の子が福祉のサービスを受けるであろう事に対し、あり得ないと思っていた自分に気づく。

情けないとも感じてしまう。
でもそれが本人を傷つける。

就労支援や障がい者雇用、障がい者、という単語をどこか他人事のように聞いていた。

本人からその言葉が出ても、
そこまで考えなくても、と思っていた。

でも、本人のこの先の人生のために
真剣に向き合わないといけない。
本当に向き合わないといけない。
今まで、向き合ってこなかったから。
今まで、目線を本人に合わせてこなかったから。

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