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貞子DXが割と面白かったのと、貞子シリーズが量産される理由

最近貞子DX見て、これが個人的には面白かったんですよね。

ただ、今の所Yahoo映画やファルマークスで堂々たる星2.5、2.7をそれぞれ記録するというクソ映画認定を受けてるので、観るの迷ったんですけど、

予告編見る限り面白そうだし、期待せずに見たら面白いという意見もあったので見ました。
で、よかった。


良かった点

まず、本作の面白い所は、呪いが変異しているということ。

恐らく呪いのビデオの死の回避方法として、
「1週間以内にビデオをダビングして他人に見せる」(そもそもダビングってワードは死語なんだろうなー)というのは日本人ならみんな知ってる常識だと思うんですが、

今作ではそれが通用しません。

というわけで話はフリダシに戻り、
「いかに死を回避するか」を解明するミステリ的な要素があって面白かった。
なんなら本格ミステリよろしくミスリードもあって、それに見事に引っかかったんで、やられちゃいましたね

さらに、死までの期限が1週間ではなく24時間に短縮されていることから、スピード感や緊迫感は段違いでよかった。これもYouTube、TikTok世代に合わせてか新鮮だったかな。

あとこれ意見分かれるけど、所々コミカルな所があったのはよかったですかね。

軽く暇つぶしに見る程度には、ガチガチの恐怖シーンよりはサクッと見れる感じがイイんですよね。
ビビリの僕には十分怖いと感じるシーンもそこそこありましたし。
最後のオマケ映像も面白かった。

上映時間約100分、軽く見れるんでそこも好みでした。

悪かった点

悪かった点としては、今書いたこととモロに矛盾するんですけど、コミカル過ぎた。

やはりガチのホラーファンからの酷評も目立つほど、コミカルにしてるからそれほど緊迫感がないんですよね。

特にデブメガネの静岡のおじさんが遠くから見つめているのには笑いました。ホラー感台無し。

ただ、これTrick堤幸彦監督の助監督やってた木村ひさしって人が監督してるんで、やっぱそういうノリが共通してるんですよね。くどくて、濃いキャラ、ウザキャラが多い。
だからTrickシリーズニガテな人には苦痛の映画だったろうなー、と思いました。僕はTrickも好きでしたが。

脚本自体はツッコミどころはあるけど結構面白いと思ったんで、もう少しシリアスな内容に寄せてればホラーマニアからも絶賛される名作になったんじゃないですかね。

貞子シリーズが量産される理由

で、ここからちょっと貞子について語ってみると、なんでこんな貞子シリーズ量産されるんだろうって疑問に思ってる人もいると思うんです。

2012年の貞子3Dに始まり、定期的に製作される貞子シリーズ
全然評価も高くないのになんで?と。

実はこの貞子シリーズ、興行収入が多少ブレてても7億〜13億程度には売れてるんですよね。
日本映画のヒットの基準として、制作費によりますが、10億でヒット、20億で大ヒットと言われてます。

つまりこの貞子シリーズ、一般的にはそこまで話題にもブームにもなってないですけど、日本映画界的には何気にヒットシリーズではあるんですよね。
しかもホラーっていうのは世界共通で低予算で作れる映画なんで、7億とかでも宣伝費等抑えてれば十分ヒットにはなる。
そして利益が出る限り量産されるのは世の常なので、シリーズ化されるわけです。

ホラーってまぁデートムービーにもなりますからね。

だからキャラクター化しようがセルフパロディ化しようが映画界は貞子シリーズで稼げる限り稼ごうとする。
ケツの毛までむしるでしょう。
こうなると本当に怖いのは貞子ではなくやはり人間なんですよね。

貞子シリーズの次回作は?

ただ、貞子DX、なんと興行収入3億500万円。。。
いくら低予算でも全国公開作品としては大コケです。

これまでの実績から一作の大コケで作られなくなるとも思わないですが、呪怨も新作映画、ネトフリ版がイマイチな人気だったためもう新シリーズ作られないですからね。

ひょっとすると今作がラストとなる可能性もあります。
ただ、結構主要人物が死なないストーリーなんで、最後がこの作品は後味としてはいいんじゃないか、と個人的には思ったりもしますが。

貞子の呪いを終わらせるのがまさかのお金とは、地獄、いや呪いの沙汰も金次第、といったところでしょうか。


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