自分を考察する~常ヨ企画セリフ~

はじめに

フェニックスです。
最近、自分自身を考察しています。
その過程が非常に楽しかったので、noteとして皆さんに共有しようかと思いました。
何を言っているかわからない人も多いと思いますが、事の発端はこちら。

あげまきさんのこういう企画がありました。要するにフォロワーモチーフでセリフを作ってくれるというやつです。フェニックスはかなり出遅れたのですが、なんだかんだでセリフを作ってくれることになりました。本当に感謝。
で、できたのがこちら。

つよそう(こなみ)

????????
ぱっと見、僕じゃない。
これは。。。誰だ?????
ミュウツーみたいな気持ちになりました。
意味わからんまま録音しても、意味わからんまま終わってしまいます。
少なくとも自分のセリフくらいは自分の中で折り合いをつけたい。
というわけで、考察していきたいと思います。

そもそも、常ヨとは

世界観

あげまきさんの書くこの企画のセリフは、世界観が統一されています。

あげまきさんが50のセリフをまとめていらっしゃるので(フェニックスを含めた特別編メンバーや一部の人は追加されていないのでTwitter参照)、こちらをみながら考えます。また、参考資料として#リプした人を常ヨの諸人にする というタグでいくつか世界観説明をされているので、必要に応じてこちらも参照します。

なんか世界を作ったあげまき神もめちゃくちゃ凝った裏設定を出してくるのでここで簡単に説明というのが難しい。というかあえて世界観をはっきり言及しないことでセリフとしての自由度を保っているというメタ的側面もありますし。。。
なので解釈が間違っていたら申し訳ありません。と先に言っておきます。

なんかぱっと見で世界の構造が分かる資料ないかな。。。と思ったら、神様本人のセリフがありました。

音声までぜひ聞いてください。いいですよね、この声。引き込まれそうになります。あんまり聞き惚れていてもしょうがないので考察に戻ります。
この世界には大きく2つのゾーンがあります。

神のセリフでは夜と表現された常夜。こちらの住人のセリフには夏祭りの屋台のようなモチーフが多いです。未来や現世来世に干渉できるような奇妙な人も多いですが、総じて賑やかなイメージ。

もう一つ、神のセリフでは闇と表現された常世。夜と闇なんだ。真っ暗世界。ホテルや骨董品、生け花など、常夜よりは顧客の年齢が上のお店が多いイメージです。また、語り掛けている(=聞き手)の生死にまつわる話も多い印象です。

またこのツイートをみるに、常世のほうは結構荒れてて、よからぬことを考えている人も多いらしいです。フェニックスも常世側なのでなんか裏があるかも。

また、もともと常世という世界があって、その後に常夜ができたということも判明しています。確定で大事になってきそうなのはこのあたりですかね…

演者と住人の関係性

世界観についてはある程度把握できたと思いますが、あげまき神様が何を思い命を生み出しているのか、演者のどこを見てセリフを書いているのかはまだわかっていません。Twitterでの会話などから大まかな法則性を見つけたい。幸いセリフ投下後のおしゃべりが豊富なお方でした。

どうやら、声質をかなり大事にされているらしい。
この他にも、きのこさんにきのこのセリフを出していたり、リアルでカップルのお二人を同じ店に住まわせたりしています。カップルはともかく、きのこさんにきのこは法則性が謎になってきました。フェニックスのセリフが不死鳥なわけでもないし、じーさんさんのセリフは普通にイケメンなお兄さんでした。これはここら辺適当にやってるのか。。。?と思ったら、自分のセリフについたコメントに思わぬヒントがありました。

フェニックスはセリフ書き手としての情報が反映されていたらしい。
書き手、きのこ、声質、これってつまり…?
客観的に見た書き手のイメージが反映されている…?
何当たり前のこといっとんじゃ、と思わないでください。あくまで表面だけのイメージを参照しているという事実が重要です。
普段から植物としてのキノコ扱いをされてそのイメージが根強いキノコさんのセリフがキノコ関連で、別にそんなこともないフェニックスは不死鳥セリフじゃない理由もここにあるでしょう。
あげまき神は、常ヨに命を生み出す際に「この人はこういう立ち位置にしたら幸せだろう」といった忖度を盛り込んでいない可能性が高いということです。「この人はこういうイメージだな…」でとどまっている、その人が常ヨでどのような未来をたどるのか、どのようにセリフを読むのかは読み手に一任させています。実際、セリフ枠でも常ヨセリフは多種多様な読み方をされています。
つまり、セリフ全体の共通点としては、その人の内側の思いではなく、外側から見える客観的な情報で構築されているということが言えるでしょう。

とある呪術屋の店主

さて、そろそろフェニックスのセリフを考察していきます。
改めて僕が命をいただいたセリフはこちら。

呪文という文字を見るとデュエマを連想します

常世店、卅七番呪術屋店主らしいです(卅七=37だそうです。商取引などで使われた書き方で味があっていいのですが、このnoteではここから37と表記します。)
さて、これがフェニックスだという前提で読むと色々と疑問が浮かびますね。この考察に正解も終わりもないので、疑問点を列挙してそれの解決をゴールとします。

  • フェニックスのイメージはどのように反映されたのか

  • 彼が書く「呪文」とは一体どういうものなのか

  • 彼の叶ってしまう「願い」とは何なのか

まあ、こんなところでしょうか。考察の仕方によっては脱線するかもしれませんが、とりあえずこのような流れでやっていきたいと思います。

フェニックスのイメージとは

早速ですが、このセリフに込められたフェニックスのイメージを読み解いていきます。再掲しますが、こちらのセリフにもらったコメントがこちら。

大枠は、セリフ書き手としてのイメージが参照されているっぽいです。

「呪文」というのは僕がじゅん兄さんとかの枠でよく投げる怪文書セリフのことなんですね。難解を極めるというのは、僕のセリフの性質を表しているものだと思われます。というのも、僕のセリフは基本的にこういうのを聞きたい!という欲望100%で構築されているのですが、あまりにもそれをストレートに書き出してしまうと色々な問題が発生してしまうため、自分の理想から改変させてしまうことがあります。その結果、セリフの読み手が考察するのに頭を抱えるといった状況もしばしば見受けられました。呪文というのもあながち間違いではないといえます。

「君のために精一杯書いた」というのは、僕のセリフの書き方に影響を受けた設定と考えられます。上述したこういうのを聞きたい!という願望は、○○さんの声でこういうのを聞きたい!といった意味であり、その人のためにセリフを書き、それの副産物としてほかの人にも読んでいただく、といったパターンが少なくありません。はじめましての読み手さんに出会ったら、即興でその人の声質などからイメージしたセリフを書くこともあります。
「精一杯」という言葉を入れてくださったことに優しさを感じます、あげまき様ありがとうございます。

しかしそこから下の部分には、フェニックスの要素があまり見当たりません。僕のセリフは基本的に改変有りなので「一字一句間違えないように」というのも違和感がありますし、まるで言い間違いを望むようなセリフにも身に覚えがありません。ここら辺はフェニックスというより、このセリフのキャラクター、そして常ヨという世界が持っている謎に関わっているのでしょう。ということで、そんな謎に踏み込んで考察していきます。

「呪文」とは一体何なのか

呪文という存在がフェニックスのセリフがモチーフであるということは推測できましたが、呪術屋の店主としてどのような呪文を書いているのかは分かっていません。このセリフからぱっと見で理解できるのは

  • 正しく詠唱するのも難しい呪文

  • 詠唱に成功したら、その人の願いが叶う

  • 失敗したら、呪術屋の願いが叶ってしまう

といったところでしょうか。
他に何かないかな…と整理しているうちに、一つの疑問が浮かびました。
なんで難しい呪文なのに自分で詠唱しないで素人に読ませているんだ???

はい。この呪術屋は意地悪なことに、難しい呪文を渡すだけでアフターサポートはせず、客に詠唱させてリスクを背負わせているのです。意地悪な呪術屋だからと言われたらそれまでなのですが、仮にもフェニックスの分身なんだからそんなクズであってほしくないので他に何か理由がありそうなので、詳しく考えてみます。

考えられる理由を列挙してみると、

  • 意地悪だから(クズルート)

  • 自分で詠唱するのはリスクがあるから(クズルート)

  • 客に詠唱させないと呪文の効果がないから

うーーーーん…クズルートは消去するので実質一択ですね!!!!!!
どうやら、自分で唱えると意味のないものらしいです。めんどくさい仕様だなと思いましたが、現実世界にもそのような仕様の呪文があったのを思い出しました。

例えば、学校で不祥事をやらかした時に、許しをもらうために詠唱する反省の呪文。誰かに代わりに「反省してるってあいつが言ってました!」なんて詠唱させたら、先生の怒りはさらに高まってしまいます。
例えば、好きな人に思いを伝える告白の呪文。これも、「あいつ、お前のこと好きだってよ。」なんて言わせても効果は期待できません。

思い返せば、フェニックスのセリフには告白モノも多く、特に意識していたわけではありませんが、思いを伝えるということにフォーカスを当てているものが結構ありました。どうやらこの呪文は、思いを伝えることをサポートするためのものと解釈してよさそうです。詠唱に無事成功した時には、相手に伝えたい気持ちがしっかりと届くことでしょう。そんなもん呪文にしないでも直接言えや、とも思いかけましたが、中々直接言葉で言うのは恥ずかしい思いや、まともに話してもうまく伝わらないような思いはこの呪文を介して相手に伝えることで何とかなるのではないでしょうか。

しかし、この呪文には代償も存在します。言い間違えてしまえば、呪術屋の願いが叶ってしまうそうな。その願いとは…?

叶ってしまう願いとは

結論から申し上げますと、この問いに対する答えは、このセリフだけでは見いだせませんでした。メタ的な観点でいうと、演者と住人の関係性で考察した通り、キャラクターが持ち合わせている望みや願いはあえてぼかしてセリフにしているので難しい問題なのは当然です。しかし私は諦めません。この常ヨには命を吹き込まれた言霊が50以上存在していて、深い関係をもっている人達もいます。50もいるんだから、この呪文に関わったことある人もいるかもしれません。思いを伝えたい人がいそうな人をとりあえず探してみると…

ねねちゃん、めっちゃ可愛い子です

いました。
飴細工店の主人(イケメン)に朱橋(常夜と常世を繋ぐ橋)でケガしたところを助けられ、その思いをのせた飴細工を作っているという何とも可愛らしく、温かさと切なさが同居した素敵なセリフですね。

彼女が想いを伝えたい店主のセリフも資料として載せときます。

看板娘のセリフ、モチーフ元のねねちゃんや他の読み手さんが読んでいるのを聞いたのですが、違和感を前々から持っていました。
ねねちゃんとは絡みが多いので分かるのですが、彼女はこのセリフより明るい性格で、伝えたいことははっきり伝えられる人です。もちろんいいセリフではあるのですが、モチーフ像とのかけ離れ方がほかの方より激しい気がしていました。まるで、このセリフのカタカナの部分が書き換えられているかのような、そんな印象を抱いていました。

もしかすると、彼女は呪術屋に呪文の影響を受けているのかもしれません。常世から逃げてきたということで、常世の中で呪術屋と接触していてもおかしくありません。ねねちゃんの性格がそのまま適応されているとしたら、「王子様といつ出会ってもいいように、一目惚れ告白呪文が欲しい!」なんてお願いしたのでしょうか。

しかし彼女は「【私ヲ想って】いつか届くといいな」と、想いをまだ伝えられていないのに、「いつかこの呪文で想いを伝えるんだ!」といった素振りすら見せていません。
彼女が既に呪文を詠唱し、それに失敗してるとしたら…?
僕が抱いていた違和感にも説明がつきます。

世界観の説明で、常世の人たちは生死にまつわる能力を持っている人が多いという話をしましたが、僕の考察ではこの呪術屋も例外ではないと考えます。

命を生み出したり奪うようなことはできないけれど、人生に干渉し、生き方を変えることが出来る。この獣人の子も、鼈甲屋の店主に本当の想いが伝えられず、単なる同業者として彼と共にお店を経営するという人生を送ることになります。仮に呪文の詠唱を試していたとしたら、その詠唱が成功していたなら彼女が最初から理想としていた人生が送れたことでしょう。

即ち、この呪術屋の願いとは今の鼈甲屋の二人の関係性、という考察を立てることができます。

「獣人ちゃんの願いを妨害するようなことを願うなんて、やっぱりクズじゃないか」とお思いの方もいるでしょうが、そんな結果認めたくはありません個人的には彼女を思った結果なのではと考えています。

獣人ちゃんが呪文の詠唱に成功した時、伝えたい思いというのは「好き」或いは「感謝」といったものでしょう。

しかし、その思いが伝わり成就してしまえば、彼女の恋愛はそこで完成してしまいます。本来体験するはずだった友達以上恋人未満な時間や、すれ違いや嫉妬、恋の焦りなどのあるかもしれなかった物語の可能性をすべて否定して、ゴールまでの道のりをスキップしまうことになります。

それは、呪術屋としては不本意なのでしょう。確かに顧客の望んだ結末ではあるものの、人生で得るべきだった時間を奪ってしまうことになる。

ここからは完全に僕の予想という名の願望になるのですが、彼女は最終的に想いを伝えることに成功し、鼈甲屋のパートナーだけではなく、人生のパートナーとしても結ばれることになると思います。呪文の失敗によってトリガーした呪術屋の願いは、彼女が恋愛の物語を紡げるように初期設定を施すこと。呪術屋と呪文の記憶は彼女と店主から消え、一目惚れの感情は残したまま、とりあえずは鼈甲屋で働く仲間として受け入れてもらう。そうして、最終的に彼女が想いを伝えるまで、恋愛物語は紡がれていく。

彼女は呪文に頼らなくても、自分の力で想いを実らせることができる。呪術屋はその可能性を否定したくなかった。なので、彼女が呪術を必死に読み解き、本当に呪文で想いを伝えようという覚悟がない限り、ストレートに願いを叶えようとは思っていないのでしょう。もしかしたら代償もなくもっと簡単な呪文を書き上げることもできたかもしれませんが、彼が本当に獣人ちゃんの幸せを想った結果、難解な呪文に仕立てて覚悟を測っていたのでしょう。

今ふと思ったのですが、この能力を利用すれば常世中の人に呪文をばらまき詠唱を失敗させれば簡単に洗脳して街を支配することだって出来たはずです。そんな能力を秘匿にしているとはいえ、悪用しようせず他人のために使っているのはとてもいい人ですね(ここ自画自賛)

終わり

いかがでしたでしょうか。解釈違いな考察をしているかもしれませんが、自分としては納得する形で声を当てられそうで良かったです。

noteを書き始めたときは「フェニックス、やばいやつでは…?」と思いながら書いていたのですが、読み解いていくたびに「そんなことなくね…?」と思えてきました。とても楽しかったです。

これらの読み込みをもとに、後日セリフ読みを録音したものを投げようと思います。ツイートしたらここにリンクをつけときます。

最後になりますが、こんな素晴らしい命を生み出してフェニックスの名義を与えてくれたあげまき様、ここまで読んでくれた皆様に感謝します。ありがとうございました。

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