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独身・子無し家庭と子育て家庭の分断

最近はSNSにこういう類の批判的な書き込みばかりが増えているのでSNSは極力触らないようにしている。以前は『趣味仲間の他愛も無い雑談』的なポジションから『ひたすらに共感を求める金稼ぎの場』に変化してきたから。

個人の立場として『結婚しろ』とか『子育ては楽しい』とか強要する気もないし、『子育て世帯を優遇しろ』とも思ってはいません。自分は優遇してもらいたくて結婚や子育てしているわけではないのだから。結婚したければすればいいし、子供を儲けるのも自由だとは思います。独身がいいと考えている人もいるし、結婚したいけど出来ない人だっている。結婚だって相手やタイミングもあるだろうし、子供だって欲しいのに授かれない方がいるから。
過去の行動の結果が今に繋がっている以上、今の状況は受け入れるしかないし、それが嫌なら未来に向けて行動し変わっていくしかない。SNSに愚痴をこぼして他者を批判しても自分で行動しない限り目の前の状況は変わらない。

自分は元々結婚する気も無く独身貴族を謳歌していたが、この人と一緒に生活出来れば楽しそうだと思える人と出会って結婚し、子供も授かれれば良いよねぐらいの感覚でした。子育てだって家にいれば自分の気分や体調悪くても世話しないといけないし、出掛ける時も持っていく荷物も多く疲れていても抱っこをせがまれたり、お店だって子供が食べられるものを提供している店を選んだりと行動制限されることも多い。自分の趣味の時間も削がれストレス発散できる機会も減って楽しい事ばかりでもない。子供が熱を出せばどちらかは仕事休んで介護しますから大変です。

自分が経営者であること、会社の基本業務は自分が居なくても回るように組織化できているから他の人に比べて仕事の融通はしやすくはなっていますが、主夫になれるほどの余裕があるわけではないので、妻に負担を掛けている部分はあります。家庭においては【お互いがお互いのできる事をする】この方針で行動するしかない。

仕事においても会社として子育て(子供の都合)や介護(家族の都合)等の自分以外が要因の急用は全て容認しているし、従業員の人生を預かる側として子育てや介護、長期入院等の一時的に就業が困難になった場合の休職は提案したりするが離職は勧めない。離職による収入減や再就職のリスクが大きいのは重々承知しているし、離職を決断して破綻している家庭を何回も見ているから。リスケできる案件はリスケするし、出来ない案件は一時的には他の人の負担にはなるが、それに見合った報酬(有給代休や手当)で補填する。確かに負担が一時的に増えたりと従業員が不満を感じる事はあるとは思うが会社に出来る事はその位しかない。会社として出来うる限り会社と従業員の関係でも【お互いがお互いのできる事をする】を実践しているし、自分がその立場になった時にどう思うか従業員に考えさせるしかない。

SNSの投稿を見ているとネットやSNSを介して途轍もなく広い世界中と繋がっているのに自分のほんの数十cmの周りも見えていない人が多すぎる気がする。相手を敬う気持ちもない。自分の身の回りにいる関わる人を途轍もなく浅く広く、『自分に利益をもたらすだけの他人』として接している感じ。路上で事故や怪我をしている人に手も差し伸べずスマホで動画撮影をする。自分に利益の無い行動をしている人や企業を非難し、共感の数字欲しさにSNSに書き込む。見える形の数字の評価しか求めていない希薄な関係性が自分にはとても奇妙に感じる。あまり人付き合いが得意ではない自分がその様に感じるぐらい世の中は急速に変わってきているのだろう。

自分の身の回りに関係する人や目に見える人達ぐらいは受け入れ、手を差し伸べられる人が増えて欲しいと思う。

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