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老姉教師の本音❣️ (本当の心の色)

ハタケノ先生でもある故郷の母。

元教師だったマダム シーニア。

この半か月間を振り返って
久しぶりの奮闘記を語って下さった。

誇り高き教師の魂を揺さぶる物語。

嫁ぎ先での教員生活の中、
産まれてすぐから、
何かしらの障害があったらしいカレ。

モノゴトの理解が苦手
記憶力が定まらず
出来ない事が多すぎる。

そんな中、
文字は、書けた。

それをよりどころに、
何とか小学校に入学は出来たものの
勉強にはついていけず
周りの人達が、手を焼いた、、、。

と、そこまでの情報で、
終わっていた。

カレが、
どんな成長経過を辿ったのかは、不明。

ただ。
半月前に、
マダムの家の扉を
息絶え絶えでノックするまで。

カレ 曰く、
『歩いて 来た〜』と。
どうも30キロ以上の遠路⁉️
長らくフロにも入った気配無し、
着ているものもカナリ不衛生な感じ、
所持金ゼロ、
預金通帳千円のみ

カレの住まいへ連絡を入れても応答無し。

なんとも
   致しがたく、
       考えた末、

仕方なく、カレの住所へ
          送っていくと❗️

なんと
 マダムがカレにとって
    唯一の知り合いである事を
          確かめる間もなく

二人の顔を見るや否や❗️❗️

門前払い❣️

「勝手に出ていった❗️」
「役に立た無い❗️」
「働かないから、」と。

『無視されている』存在なのだ。

帰りの道すがら
   よくよく話してみると。

カレの言い分とは
  大幅に食い違う親族の言い分❗️

カレの両親、
   カレの兄弟姉妹は、
      とうの昔に亡くなっていた

経緯は分からないまま

食べ物もあまり与えられず
  風呂にも入れてもらえず
   障害者手帳から入る
     僅かなお金を巻き上げるように
汚れ仕事を専門でさせられていた様子。

経緯は、
  定かでないにしろ、
    今どきのこの社会にあって
一筋の血縁を頼って
生きながらえようとしている
   障害者をこんなにも無下にする
身内が存在することに驚き!

更に、
60年余も昔 
   僅かな時を
心込めて
世話をしてもらった、、、。
      との記憶だけを頼りに
  その恩師を訪ねて
普通には歩けないような距離を
        歩き辿りたいらしい。

カレの余りに惨めな
      扱われ方
         身内とも思えぬ対応に
身も心も疲れ果てているカレに
      温かな食べ物と
ひと晩の休息の場を提供したマダム。

翌日から
  施設への入所手続きを手伝い
    役所へ走り、、、、、。

やっと、
  カレは居場所を
       手に入れたのだと❣️

マダムは、今年86歳。
カレは、64歳。

なんと
マダムのこの一連の行動は、

かつて、

私が幼い頃に
   小説の中にみた
      聖母マリアにも似た
『慈悲の心』に
満ちている❣️と感じた。

時代が変わり、
社会が平和そうに見えて来た昨今

火を吹くように始まった戦争は、
もっともっと、
残虐で、
悲惨な事なのだと
つくづく思わずにはいられない。

他人であっても、
ヒトの子、
今は歳を重ねて老いたとしても、
かつて元気に駆けまわっていた
若き少年だった頃のカレを知っている
唯一の恩師マダム。

カレへの優しい心の表れ、
慈しみは戦争への抵抗だと思える、

誰もが言葉なき抵抗を
これからも続け
一刻も早く
終戦を向えて欲しい。

どんな命にも
『生きる価値がある』
不要な命など無い❗️は、無い❣️

一刻も早く 
戦争が終わる事を願って止まないマダム。

一刻も早くと強く願っている
    私の尊敬しているマダムの心根。

マダムの一連の行動。
       教え子へ差し伸べた手には、   
  本当に大切なモノとは、なんであるかを
改めて見せてもらえた気持ちになった。

マリア様に近い心を持つ?
     私の大切なマダムへ。

開業助産師 前田弘子 ひろっぺ 10/04

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#食べる 、眠る、風呂に入る
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