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17.孤高の男と16ozステーキ

ここは砂漠の不夜城から4117mileの地点
ずいぶんと遠くに来ちまったもんだ
ま、ぜんぜん寂しくないし
不便なこともまるで無し
毎日のびのびと過ごしているよ

雨でも降ったのか・・・

ただ100mくらいの移動すら
相棒を頼っちまう・・・
すっかり歩かない生活に慣れちまっている
で、歩かないくせに腹が減る
そして好きなもんを好きなだけ食べる

KANSASの何気ない日常風景

時計を見ると夕刻が近付いている
腹が減った
なんか食いたいな・・・

相棒を安全な場所に止めて地図を確認する

「DODGE CITY」

ここが次の街か
よし、ここで何か喰らおう

昔は荒くれ者がいたであろう街
今は安全な街だ

「さぁ何を食べた・・・」

その質問が頭に浮かぶ時点でもう違う
身体が欲しているものがあれば
そこにきちんと導かれる
人生とはそういう物だ

だんだんDODGE CITYが見えてきた

相棒と俺は
DODGE CITYの
メインストリートへと入っていった
街を流していると
相棒が何か嗅ぎ付けた
その目線の先にあったのは

「DODGE HOUSE」

最高のサービスを受けて・・・
すっかりお気に入りの店に(笑)

俺は氣が付くと
もう店に入ってメニューを見ている
俺と相棒が導き出した今日の早めの夕食

16ozステーキ

サラダバーもある
飲み物はもちろんレモネード
今日は久しぶりに
生野菜をたっぷり摂ろう

柔らかくて熱々ジューシー
ヴォリューミーな肉と付け合わせ、
大量の新鮮な野菜を
あっと言う間に平らげて
レモネードを飲み干し
大満足な俺はチェックをお願いした
支払いも終わり店を出ようとした時
店員の女性に呼び止められた

「これ飲んで♬」

手にはレモネードが入った保温カップ
食事中にレモネードを
何杯もおかわりするもんだから
土産まで持たせてくれちゃった(笑)
最初は「いやいやバイクだからっ!!(笑)」
って断ってたけど
せっかくだから貰っちゃった(笑)
最初は「太っ腹だな~」なんて思ったけど
「気持ちが凄く嬉しいなぁ」って
後からじわじわ感動してた(涙)

で、
今日はこの街に泊まろうってことになって
改めてMOTELを探そう・・・
・・・としたら隣に
「SUPER 8 MOTEL」(笑)

とても親切にしてくれた

俺は迷わずチェックイン
部屋に荷物運びながら
「アイスクリーム食いてぇなぁ・・
 あとで探しに行くかぁ」
なんて思っていたら
MOTELの隣に店を見つけた(笑)
更に
その隣には酒屋もあって
$2のドデカいBudweiserとスナックも購入
酒屋には黒くてデカい犬が腹見せて寝ていたよ(笑)
上機嫌でMOTELに戻った俺は
洗面台に氷を敷き詰め
その中にゴツイBudweiserをぶっこんだ
シャワーから出てくる頃には
キンキンになっているはず

さて・・・
買ってきたアイスも溶けないうちに食べよう
おっと
こりゃかなりヴォリューミーだな(笑)
アメリカはなんでもデカい!
まぁありがてぇ話だけどな!

「そうだ
 今日は熱い湯をたっぷり張って
 バスタブにゆっくり浸かるとするか!」

              続く・・・・・


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