嬉しかったこと
先日、セブンイレブン・ジャパンの社員さんから連絡があり、私がオープンを担当したお店の15年契約更新のセレモニーに呼んで頂く機会があった。
私は、この15年前にオープンしたお店のオープン後、半年ほど経ってからセブンイレブンを退社している。つまり、セブンイレブン・ジャパンを退社してもう直ぐで15年になるのである。
そんな時間が経っているのに、元社員を呼んでくれる会社の懐の深さを感じたし、辞めた社員のことを気にかけてくれるオーナーさんにも感謝しかない。
私のセブンイレブン・ジャパン人生で最後のオープン店舗の15周年は本当に嬉しかった。
同じ場所で15年間、戦い続けることの難しさ。
ましてや、たった半径300メートル圏内に当時で14店舗もひしめく激戦区だ。人の確保など、本当に大変だったと思う。
久しぶりに、店舗が入居するビル地下駐車場に車を停めると徹夜でオープン準備をしていた頃が懐かしく感じた。
15年も経っているので、オーナー夫妻は私のことを一瞬わからなかったが、オーナー夫妻の変わらない姿に目頭を熱くするものがあった。
このお店は当時はまだ少なかった2号店であり、元々本店を担当していた私はオーナーと毎週のように怒鳴り合いをしていた。
本当に若かったし、失礼なことをしたと思う。
また、大変な2号店のオープン1年目に自己都合で退社した私を恨んでいないと言ったら嘘だろう。
セレモニー後にオーナーと話をしている際に、「あの当時は勝手に辞めやがってと思ってたけど、15年間、頑張れたからもういいよ」と言ってくれた。
私が辞めた後にも、様々なOFCがバトンリレーをしてくれたと思う。
オーナーも、色々と思うところもあっただろう。
しかし、15年も変わらぬ姿を保つ綺麗な店舗を見て、本当に嬉しい気持ちになった。
普段見るコンビニエンスストア1店1店にこうした小さなドラマがあるのだ。