TRP2023 総評(主観)

よかったこと

  • twitterで仲良くしていたセクマイさんと、初めてお会いするいい機会となった。一緒にブースを回ったり、どこかに座って普段話せない悩みを話したり、とても楽しかったです。

  • LGBTフレンドリーな雰囲気は確かに強く存在します。私は今、見た目があべこべな過渡期のトランスジェンダーで、日常生活ではどこを歩いていても人の目線が気になってしまうのですが、TRPでは外見によって好奇・嫌悪の目線を受けることはありませんでした。周囲の人の言動は、「きっとこの人はセクマイだから気を遣おう」と言う感じではなく、「性別なんて関係ないし、どれでもいい」という感じだと思いました。ブースの方もそうですが、特にボランティアスタッフさんはみんな優しくて、一緒に働いている時は自分がセクマイであることを忘れるくらい居心地がよかったです。

  • パレードを見守っていたのですが、とても多くの人が「ハッピープライド」と旗を振ってくれて、パレード参加者たちの笑顔や行動・気持ちに大きく心を打たれました。本当に嬉しかったです。

  • 医療関係者の方が開いているブースで「どうしたらみんなにとって心地よい環境にできるだろうか」というものがあって、病院と切っても切れない関係のTとしてはその人たちの存在がとても心強かったです。


よくなかったこと

  • 完全にLGBTフレンドリーな空間とは言えないこと。参加者制限があるわけではないので、否定的な人に遭遇することもある(別記事)。
    (手放しで警戒せずに楽しむのではなく、しっかりと自衛することが大事。危ないと感じたら自発的にその場を離れるなど、できることはある。)

  • セクマイの中のマイノリティであれば、疎外感を感じるかもしれない。例えば、Tに関するブースももちろんありましたが、LやGの声が大きいように思います。(LやGが悪いのではなく、Tの声も同じくらい届いたらいいねと思います)

  • 「本当に真剣に取り組んでくれているの?」と疑問に思うようなブースもある。(これはとても主観的です。マイノリティとしてマジョリティと手を取り合うことを夢見てたのですが、あなたたちは何しにきたの?と思うところもあったんです。)

とまあ、全体を俯瞰してみると、別記事に書いた否定的な内容はTRPでの1側面に過ぎません。
辛かったのは確かですが、そこから得る学び(現実を知ること)もありました。私があの記事を書いた理由は、「辛かったんだ。慰めて。」ではなく、「こんなこともあったんだよ。知ってほしい。」と言うものです。
ただの嫌な思い出として埋もれさせるのではなく、ああしてnoteの記事にして共有することで、考えてくれる人がいたり改善につながったりと、何かに活かしてほしいと思っています。せっかく辛い思いしたんですから笑

やはり、私にとっては今回TRPに行ってよかったんだと思っています。

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