派遣先の危険人物。

1970年生まれのヒキオタニート的な僕が肉体労働ばかりの人材派遣に登録したのが52歳。１年半ほど色々な現場に行かされ色々な人達の元で働いているが、イヤな思いをするのは決まって「イヤな性格の人」がいる現場だ。

派遣なので、派遣された現場のリーダーや社員の言う事を聞いて働くのだが、そのリーダーや社員の性格が悪くてイヤな思いをする事が時々ある。

結論を書くが、現時点で「アラ還世代のベテラン」に厄介な「イヤな性格の人」がいる確率が高い。

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僕のような何の資格も職歴もなく1年半ほどしか現場仕事の経験のないヒキオタのオッサンが派遣されるような会社は、言ってしまえば「そこそこ健康なら誰でも出来る仕事」だ。
そもそも日雇いの仕事は「その日いきなり初めて働いても出来るような仕事」である事が普通らしい。数人のジョブホッパーの方からもそう聞いている。
つまりは健康に問題が無いならオタクでもヒキコモリでもニートでも、日雇いの仕事を斡旋してくれる派遣会社に行けばお給料がもらえるのだ。日雇い仕事では問題児も多いので、真面目に仕事が出来るならオタクやコミュ障の人のほうが重宝される場合もある。

そういった「誰でも出来る仕事」の現場で、日雇い派遣バイトに対してネチネチと嫌がらせをしてくるベテランというのは結構いる。僕なりにその傾向を観察してみた結果が、「60歳前後のベテランに嫌な奴が多い」という事だ。

冷静に考えてみれば、1970年生まれの僕は就職氷河期に直面した結果で日雇い派遣をするしかなくなったとも言える。
しかし僕より年上のベテランは高度経済成長期～バブル景気で仕事が選び放題だった時代の人なのに「誰でも出来る仕事のベテラン」になっているのだから、仕事が選べる時代に選べなかった事情があるのではと推察も出来る。
もちろんその世代の全員が嫌な奴という事ではないが、俯瞰で見てもその世代に嫌な奴の割合が高いという事は確実だ。もちろん僕の観測範囲での話となるが。

そもそも「誰でも出来る仕事」を教える立場であるリーダーや社員が、日雇いの派遣バイトを雇っておきながら、そのバイトに対して偉そうな態度をとりたがるという事が気持ち悪い。

またそういったリーダーや社員が日雇い派遣に対して「そんな事も出来ないのか」などとマウントを取ろうとするのも滑稽だ。大体の場合において、出来ない派遣が悪いのではなく、その派遣への仕事の教え方が下手という場合が多いのだ。

僕も「簡単な仕事も出来ずに怒られてばかりだ」と落ち込む事は現在も頻繁にあるが、その何割かは、特にイヤな性格の人ほど、指示や説明が的確ではない事に気付いた。
仕事をせかし、しかし指示は「そこのソレをアッチに」などと曖昧で適当な言葉で、少しでも気に食わなければ大袈裟にダメ出しをする。

冷静に考えると、日雇い派遣の仕事のスピードが少々モタついた程度で支障が出るのなら、日雇いではなく経験者を雇えばいい話だ。または日雇いが気持ちよく仕事が覚えられるようベテランが上手く指示してくれるだけでもいい。
それが出来ないくせに偉そうに日雇い派遣をネチネチいじめようとするのが「60歳前後の、誰でも出来る仕事のベテラン」だ。
大体どの職場でも他の社員はそのアラ還ベテランを刺激しない程度に敬遠している。会社側もそういった性格の悪いベテランは雇用し続ける事で派遣社員も若手の育成も滞る事になるであろうから早々にリストラすべきではと思う。

もちろん60歳前後でもとても人徳ある人も大勢いる。しかし話を聞いてみると他業種から現場仕事に転職したとか、様々な苦労をしてきた人とかが多い。
やはりバブル時代の微温湯育ちで苦労をしてこなかったくせに偉そうにしている輩は出来るだけ関わらないほうが無難だ。

派遣社員は派遣先を選べる事も多いので、嫌なベテランがいる派遣先には行かないようにするのは良いだろうと思う。
日雇いなのに変な奴の相手で苦労する必要は無いし、そういった輩のいない現場も多いので、これから派遣で働いてみようかなという僕のような中年でヒキコモリでオタクな人も怯える必要は無いだろう。ガテン系のイメージの強い現場の仕事でオタク仲間が増えると楽しいだろうなぁと思う(笑)。仕事は楽しんで出来るのが当たり前になりますように。