vs腐れ細菌ども

これから頑張ろう的なことを前回書いたがその次の日から高熱が出てそれどころじゃ無くなった。
それだけでも腹立たしいが重かった症状が喉の痛みであったことも苛立ちを加速させる。どうせ使わないのだから痛んでも構わないだろうとでも言いたげではないか。
使おうにも周りに碌なやつがいないんだから仕方ないだろう。それに使わなかろうと痛むのは困る。そのせいで一週間寝込むことになって大いに退屈した。おまけに喉の風邪だったくせにやたらと鼻が詰まり、鼻血を何度も出す羽目になった。そのせいかはわからないが、嗅覚がいまだに戻って来ない。鼻の通りは良くなったのにも関わらずだ。
今のところ特にそれで困ってはいないが、これまで持っていた感覚が取り上げられたようで腹立たしい。そして今のところ困らない自分の生活の軽薄さが情けない。
しかし嗅覚の欠落も悪いことばかりではない。
嗅覚がなくなったおかげで最近起こるようになっていた臭いの幻覚がなくなった。
これは結構助かった。急に糞の臭いがし始めてそれが数時間続いていたのだがそれがなくなってくれたおかげで安眠できている。
それだけではない。先日東京に行ったのだがそこでも役に立った。
というのも今住んでいる田舎と違って東京ではそこかしこで煙草が吸われている。
それに飲屋街ではネズミが走り回っているし、歌舞伎町ではそこら中に生ゴミが散乱していた。嗅覚があれば間違いなくゲロをぶちまけていただろうが、嗅覚がないおかげで落ち着いて散策できた。臭いを抜きにしても醜悪すぎて二度と行こうとは思えないが。
とはいえ五感の一つが消えたと考えると深刻に思えるため、病院には行こうと思う。
また出費が増えた。もう風邪をひいたとて休めるわけではないのだから病気なんてするものではない。

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