日記(7月2日)

朝の8時半まで眠っていた。
前日に頓服を2回使うとなかなか起きられない。
もともと事業所への通所はおやすみする予定だった。
雨は降っていなかった。
昨日見た予報では火曜日も雨だということになっていたけど、今日予報を調べなおすと火曜日から晴れるとのことだった。
ああ、やっと晴れる。
とても嬉しかった。

外に出て、おひさまの光を浴びながらタバコを吸った。
幸せだ、と思った。
青空、そしておひさまの光がこんなにも美しいものだということに、わたしは普段気づいていない。
気づこうともしていない。
そのことに気づいたのは、土砂降りの雨に1週間以上閉じ込められていた、そのあとだった。
ただ当たり前にそこに在るものの有り難さ。
それはいろんなもの、いろんな人に言えるのだろう。

ずっと鬱気味だったから、まだ少し弱っていた。
気分を上げたい、と思った。
近所の美味しいラーメン屋まで歩くことにした。
お財布ポシェットに千円札と小銭とスマホを入れ、ポケットにハンカチ代わりの手ぬぐいを入れ、グループホームの部屋を出た。

今年は日傘を買っておいたから、歩いているときの体感温度はだいぶ違う。
うん、そんなに暑くはない。
けれどそれでも汗だくになった。
ひたいから流れる汗が目にしみて痛かった。
鼻の下の汗も止まらず、何度も手ぬぐいで顔を拭いた。

ラーメン屋に行列はできていなかった。
平日の午後2時過ぎ。
こういう時間に来ればこんなもんなんだな、と思った。
小盛りチャーシュー麺、背脂追加、2枚の食券を買い、カウンターに腰かけた。
サービスキムチを一皿食べ終えた頃にラーメンが出てきた。
1枚スマホで写真を撮り、食べ始めた。

背脂追加は150円だ。
けれどわたしは150円払っても背脂を追加する。
背脂まみれのラーメンを食べているとき、きっと脳内麻薬が出ている。
背脂を追加したチャーシュー麺は、あっという間にわたしのお腹に消えた。
そしてわたしのお腹は、ムーミンのお腹のようにぽっこりと変身していた。

帰り道、全身に衣類が汗で張りつく感じがあった。
衣類の中で蒸されているようだった。
そんなに暑くは感じないのに、それでも全身汗だくだった。
トイレに行きたかったこともあり、できる限りの早足で歩いて帰ってきた。
そして部屋に帰り着き、トイレを済ませた後着ているものを全部脱ぎ、シャワーを浴び、洗濯した。

洗濯物があっという間に乾く。
それも夏の気持ちの良いところだ。
そうだ。
今日はもう、7月2日じゃないか。
夏はもう来てるんだ。
明日はミシンが届く。
今年の夏をゴキゲンで乗り切ろう。



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