日記(7月1日)

午後から事業所に通所する予定だったけれど、午前中の1時間半だけの通所に予定を変更した。
正解だった。
ほんとうの土砂降りは午後だったからだ。

お昼に歩いて帰って来て、グループホームの自室でぼんやりした。
お腹が空いた。
冷蔵庫の食糧ストックを見ると、ベビーチーズに数の余裕があった。
なにも考えていなかった。
ベビーチーズを8ピース食べた。
冷やしておいた甘酒もガブガブ飲んだ。
そして、買い置きのキャラメルコーンを1袋むさぼった。

昨日仕上げたひまわりの刺繍をながめていた。
新しい刺繍作品を作り始めよう、そんな気は起きなかった。
ひとつ作り上げたあとは、しばらくぼんやりしていたい。
そうすることで充電される。

土砂降りの雨の中、鬱々としてきて頓服薬を飲んだ。
こんな日はウーバーイーツで美味しいものを食べたい気分だ、と思う気持ちがあった。
けれどそれ以上に、こんな土砂降りの中、たかが1食ぶんの食べ物をわざわざわたしに届けに来る、宅配のお兄さんの苦労を思った。
やめとこう、と思ったところで、雨が小降りになっていることに気づいた。

小降りになったからウーバーイーツ頼んでいいだろう、なんてことはない。
今日は避難指示が出ているほどの大雨だ。
小降りのうちに自分でコンビニまで歩き、大量のジャンクフードを買い込み、憂さばらしに食べまくる、そうしよう、と思った。
けれど一歩も外に出たくなかった。

食糧ストックは、なにがどれくらいあるんだろう。
調べてみると、数に余裕があったのはイワシ缶だった。
そういえば買いだめるだけ買いだめて、最近食べていなかった。
イワシ缶を食べることにしよう。
2缶食べよう。
マヨネーズ激盛りにしよう。
そして、ほんとうにそうして食べた。
ごはんもレンジで温め、イワシ缶と食べた。イワシ缶の汁には、大量のイワシの油が溶け込んでいる。
ちょっと油が多すぎたのかも知れない。
1缶でよかったかな、と思った。
(でもほんとうに多すぎたのはマヨネーズだったかも知れない)

21時に訪問看護が来てくれる。
若いイケメンで、とっても優しいお兄さんだ。
こんな土砂降りの日に申し訳ない、という気持ちと、でもほんとうに来られない場合は来られないと連絡してくれるだろう、という気持ちがある。
訪問看護にひまわりの刺繍を見せよう、と思っている。
買ったミシンがあと数日で届くこと、革細工にチャレンジしてみようと思っていること、今日は明るい話ができる。

誰かにお話ししてもらうこと、それはわたしの精神安定剤だ。
ひとりだと具合が悪くなってしまうとき、安心できる誰かにお話ししてもらう、そんなやり方でいつも不調を乗り越えている。
(かまちょ)

水曜日から曇りの日が続く予報になっている。
早く雨がやめばいい。
そして、早く梅雨が明ければいい。
けれどこれもまた、恵みの雨。
梅雨には梅雨の存在意義があるのだろう。
楽しいことに目を向けて、そうはできないほどしんどいときは素直にもがき苦しみながら、梅雨明けを待とう。
そう思う。

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