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シンガポールは蒸し暑い!

ツアーナースの立場

 今回は6日間の滞在だし、プログラムが目白押しなので、iPadもMacも本も読みたい物があったのに悩んだ挙句持参しませんでした。
ところが、久々にウィットに富む添乗員のおかげで、余裕チャキチャキで時間を持て余す毎日が続いています。

しかもいつもは1番大きなスーツケースで、なかなかな量の荷物を詰めて、海外で食べ慣れた日本食を探すのが大変なので、体調不良者が出た場合に備えるつもりでだいたい持参しておくのだが、大体それは最終手段な為そのまま持ち帰る事も多く、アジア圏という事もあり、今回は小さめのスーツケースでスマートアピール。笑

しかし、見事に放置プレイでこんなに暇で良いの?と言うくらいホテル待機が続き、全体をみると言うより、体調不良者がいた場合はその生徒さん付き…みたいな感じで毎日誰かの同行と、回復後の合流先までの送迎をしている感じ。

こんな事なら仕事できたじゃーん!(ライター業ね)って思いながら、iPhoneでドキュメント開く気力が無く…かと言って昼寝も出来ないし、出歩け無い…
添乗員さんは全然気にせず行っちゃってくださいとは言ってくださるが、性分なのか出歩けない自分がいる。
やはり何かあったらと考えると離れられず。

今日は学校交流と聞いて楽しみにしていたけれどやはり体調不良者が出て、しかも発熱なので本日もホテル待機…

もっぱら英語を話す機会はインド人のハウスキーパーと当たり障りのない会話、フロントスタッフと今日の予定を話したり…現地ガイドのシンガポーリアンと中国語の発音を訂正されながら、天気についての話題くらいしか話すチャンスがなく、帰宅したらまた弾丸トークになりそうだ。

今朝は生徒さん達の見送りで待機していたら、インド人のフロントマンが今日はどうするの?ご飯はどこ行くの?何が好きなの?と、ビギナー英会話で大して話も広がらず、「退屈…」と呟いたら、向かい側にラクサの美味しい店があるよ、と私の好物のシンガポールラクサのお勧めの店を教えてくれた。
なので後で行こうと思い、まずは仕事と足りなくなった看護記録用紙を無料で、コピーを頼んじゃいました。


ホテル前のビルで購入し、部屋で食べました


実は今回の学校さんはなかなかのハイレベルで、海外の修学旅行には珍しく毎日班別行動があり、ホテル帰宅が20:40となかなか無い遅めの設定。
なのに遅刻の班が数班出て、その為今夜は夕食後自由行動は無しでホテルに戻ると先生方が決めたところ、異議申し立てが続出して昨夜は23時まで相当数の生徒が、先生方と激しいバトルを繰り返し、さながらTVタックルを思い出す様な討論会が繰り広げられました。

添乗員と私は部屋の外で職員打ち合わせが始まる予定の22:30前からずっと外で待っていましたが、部屋から会議室に向かう途中で、数人の女子生徒に「先生聴いてください!」と私に自分の努力した気持ち、先生方の決定に対して理不尽だと話し、意見を求められました。

迂闊な事は言えないながらも、若い教員達も責任と言う観点から、明日の自由は許さない、制裁を下さないと示しがつかないとやや興奮していた事もあり、普段の生活態度からも…と、今だけの話にはならず徐々にヒートアップ。

企業経験のある年配の先生は、若い先生方の生徒への心配が過剰された発言に、ちょっとやり過ぎ…と体調不良を理由に部屋に打ち合わせはパスしますと帰ってしまった。

初日に遅刻したが今日は反省して守ったのにその努力が報われないと連帯責任の範囲がおかしいと泣き出す女子もいて、回答を選ぶのに少しだけ時間を要しました。

指導は大事、だけど貴重な数日間に日頃からの制裁は加えなくてもいい様には思うし、なんの公言もせずいきなり全体での連帯責任と言い放つのも違う様に思うし、この事で真面目に帰宅した生徒達が遅刻した生徒達への感情を考慮すると、やはりあと1日のホテル缶詰は違うかなと思ったので、私に意見を求めた生徒には
「人生で一回しかない高校生活での修学旅行がどんな思い出になるかは大切だね。いずれにせよ自己主張出来る機会を与えてくださった先生方には感謝だし、大人になった時に振り返る思い出としては、どんな結果になったとしても案外悪くないはずよ。」と言いました。
ちゃんと自分の気持ちが言えたのは偉かったね、と。

すると何か言い足りない様子で「やはりもう一度話して来ます。」と戻って行った姿に、あ…火に油を注いだ?って思ったけれど、聴こえた言葉は「私たちが高校生活の中で1番楽しみにして来た事を、先生方は人生の通過点に過ぎないからと言って今、正さなきゃと言って下さるのは私達のためを思っているのはわかるけど…だけどシンガポールは皆が目指して来た行事で大切な1日だし、仲間との大事な時間なんで…」と声を詰まらせ泣き出してしまいました。

結局埒が明かないので,さっと翌日の打ち合わせをした後、先生方は残って話し合うと言って昨夜は解散しました。

結果朝1番できた申し送り事項は

明日4日目の夕食以降の動きについて、生徒が時間を守れないケースが多発したため班別行動なしのホテル直帰としましたが、生徒との話し合いを踏まえて担任団で再検討した結果、次のようになりました。

夕食後の行動について、20:40の帰着時間に間に合うように行き先を削るのは可。ただし、新たに行き先を加えるのは不可。

夕食後の行き先で削った場所を、5日目の行き先として加えるのは可。ただし練り直した案を担任に申告すること。

夕食場所のチャイナタウンを出る際に、その後の行動を担任に伝えること。

今回の決定については、今後の学校生活においても肝に銘じて行動すること。

他etc…

流石です。
あと2日、沢山の思い出を作って下さいね。

マーさんにまたまたお会い出来ました〜
観光客も沢山戻ってきましたね。


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