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哲学〜ニーチェ〜欠点という名の教師〜

今日のお気に入りの言葉です^ ^

人それぞれに欠点や弱点というものがある。多くの人は自分の欠点や弱点を嫌い、眼をそむけようとする。また、人からその部分だけは見てほしくないと思っている。しかし、欠点や弱点というものは実は自分だけの最良の教師なのだ。なぜならば、その欠点や弱点があることによって、わたしたちが何を克服すべきか、自分の何を直すべきなのか、また自分の長所とは何であるか、自分の個性とはどういうものであるのかを、そっと耳打ちして教えてくれているからである。

【超訳ニーチェの言葉Ⅱ  フリードリヒ・ニーチェ著 白取春彦編訳】
 自分の欠点や弱点と向き合うことができるかどうかが、人生の方向性を大きく左右するということを言っているのではないかと思いますが、これは弱点が多く色々失敗だらけの私にとって、非常に身にしみる言葉です。

 欠点や弱点から眼を背けるとその瞬間瞬間はどうにかやり過ごすことができても、根本が変わっていないためその後何度もそれらの影響による同様の不都合が繰り返され続けることは目に見えています。

 また、その眼の背け方についても、①自分の欠点や弱点を把握しているけれども深く考えずに逃げるパターンと、②何か不都合が起きてもそれは自分に欠点や弱点があると考えず他人のせいにし続けるパターン、の二通りあるのではないかと思います。
 
 眼を背け続けることによって、どちらも改善が図られないため同じ過ちを繰り返し続けることにはなりますが、①の場合ならニーチェがいう「最良の教師」の存在には気づいているため、きっかけ次第でこれと向き合うことができるでしょうが、②の場合はそもそも「最良の教師」の存在を認識すらしていないため、かなり救いようのないパターンのような気がします。

 私は幸い昔から自分の中の「最良の教師」と向きあい続けてきたため、アラフォーにして最近ようやく日々の生活全般が思うように回り出してきたところです。

 だいぶ遅いような気はしますが、数十年間「最良の教師」と向きあい続けず、不都合なことを全て他人のせいにし続けていれば絶対にこの変化を感じることはできなかっただろうと思うので、「自分の弱点・欠点と向き合うということが大切だ」というこのニーチェの言葉の重みを特に実感したところです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^

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