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2024年に感じる「おそ松さん」の良さ

こんにちは。珈琲ぷりんです🍮
ちゃんとした記事一つ目は「おそ松さん」について自由に語ってみようと思います。好きすぎてよく分からないことを書いてますが、とにかくおそ松さんを見てほしいオタクの独り言だと思って温かい目で見てもらえるとうれしいです。



「おそ松さん」とは

まず軽く「おそ松さん」について

松野家の6つ子であるおそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松は20歳を過ぎても定職につかず、親の脛をかじるいわゆるニート。仕事にも女性にも縁がない個性的な6人は、時に足の引っ張り合いをしながらも、ひとつ屋根の下で暮らし、それぞれの趣味にいそしむ日々。
そんな彼達に、うさんくさい男イヤミ、おでん屋のチビ太、6つ子のアイドル的存在トト子、いつもパンツ一丁のおじさんデカパン、大きな口の中年男ダヨーン、あどけない少年(に見えるが実は成人)ハタ坊などの面々が加わり毎回騒動が巻き起こる。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%9D%E6%9D%BE%E3%81%95%E3%82%93

wikiを丸々引っ張ってきましたがまあこんな感じです。
原作「おそ松くん」をベースに現代でウケるようにだいぶ改変されています。声優さんの豪華さに加え1話からぶっ飛ばしたパロディ、怒涛の下ネタ、あとはとにかくギャグギャグギャグ。1期は思った以上のブームになりました。その余韻で2期3期と製作されたのは良いものの、やはり流行るということはいつか廃れるということでもあり、おそ松さんは1期以上のブームを起こせず過去の作品となりつつあります。



なぜ今「おそ松さん」なのか

再熱のスパン?

あくまで私の憶測にはなりますが、当時リアルタイムでおそ松さんにハマっていたオタクが再び目覚めて来る頃なのでは、、?と密かに感じているからです。というか自分がそうです。体感ですがリアルタイムでおそ松さんを見ていたファンの3分の1くらいは私と同年代の学生の女子だったと思います。1期が2015年、2期が2017年、3期が2020年から放送されており、当時の中高生が現在の大学生、若手社会人にあたります。私の希望も含めてにはなりますが、過去に立ち返って昔好きだったものを懐かしむスパンなのではと感じています。

年齢によるアニメの捉え方の変化


当時中学生の私がおそ松さんを見始めた最大の理由は「有名声優さんの声がコスパ良く聞けるから!」という中々不純なものでした。なので改めて見ると記憶の無い話が結構あったりするほど、リアルタイムで追っていた当時私にとっておそ松さんは沢山あるアニメの一つに過ぎませんでした。
その後高校時代は割とまともに高校生を全うしたのでアニメからは少し離れ、(リアルが充実していると2次元から離れがち)今現在大学生になりおそ松さんに再熱しました。大学生になり高校生までと比べ自由度がぐんと高くなったことで、今まで制服や校則でぼやけていた周りの同級生達の個々の色がハッキリと見えるような感覚になり、同時に自分には「自分」を表現できる特技や将来の夢がないことに劣等感を覚えたのがおそ松さん再熱の大きな理由です。上には上がいるように下には下がいる!と思い自己肯定感を保つ為、久しぶりにおそ松さんを見てみるとそれはまあひどい作品でした。はじめこそ当時は理解出来なかったギャグの元ネタが分かるようになったことに感動したり、度を越えた下ネタに爆笑したり、もう自己肯定感云々とかではなくおそ松さんを見ている時は色々悩まずに済むので現実逃避的な意味で視聴していました。
ただ、何度も繰り返し同じ話を見ていると段々彼ら6つ子が羨ましく思えるようになりました。作中で良く使われる言葉として「暗黒大魔界クソ闇地獄カースト」というものがあり、本人たちも社会的に見て自分たちが圧倒的底辺である自覚があるのです。にも関わらず彼らは生き生きとしている。6つ子ですから少なからず他の5人も童貞ニートだしという集団心理も働いているでしょうが、クソすぎる現状に嘆きつつも圧倒的底辺の立場を楽しんでいる。そのマインドがとても羨ましい!!と感じました。もちろんギャグアニメですのでそのままリアルの3次元で通用する考え方ではないですが、求められるものが多すぎる現代において、現状を受け入れられない自分、頑張れない自分に寄り添ってくれる作品なのかなと感じました。

でも同時に皮肉だなと感じる部分もあって。6つ子達は「一応」そのクソな現状に抗うんです。その「一応」感がすごく自分とリンクする部分が多く、ギャグとしてみると現実逃避や自己肯定にして捉えられるのにキャラを自分に置き換えると一気にケツを叩かれている感覚になります。
こうやって文字にしてみるとたかがギャグアニメに意味を感じようとしすぎてますが、少なくとも私はこの作品に助けられた部分があるので当時中高生だった同世代の古のオタクに今一度「おそ松さん」に触れてみてほしいなと思います、、



「おそ松さん」の好きなところ

今回は前章で触れた、おそ松さんの自己肯定してくれる部分とケツを叩いてくれる部分について具体的にエピソードを挙げて紹介します。
(ふつうにただただバカで好きなお話もいっぱいあるので、それはまた別のブログで紹介したいです!)

この先アニメおそ松さん1期~3期の具体的なネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください。




まずは頑張らないことを肯定してくれるエピソードから紹介します↓

第1期8話 「なごみのおそ松」

あらすじ

ある夜、古びた洋館で殺人事件が起こった。
被害者は松野カラ松。そして彼のそばには謎のダイイングメッセージ以外の証拠はなく、事件は迷宮入りと化そうとしていた。
そんな時、突如事件現場に現れたのは『なごみ探偵』こと探偵「おそ松」。
こうして、探偵「おそ松」の活躍が始まるのであった……。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%AA%E3%81%94%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%9D%E6%9D%BE

なごみのおそ松

『おそ松さん』に登場するキャラクターで、おそ松の派生キャラ。鹿撃ち帽やインバネスコートといった定番の探偵コスチュームを着ている。
今までに殺人事件を2000件以上捜査した経験があるものの、実際にはどの事件も1度も解決した事は無い。しかし、その代わりに謎やトリックが解けずピリピリしてしまいがちな現場の空気を和ませる唯一無二の役割を持っている。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%AA%E3%81%94%E3%81%BF%E6%8E%A2%E5%81%B5

6つ子は全員堕落した生活を送りつつも、「このままじゃいけない」という漠然とした不安は抱えています。しかし、その中でも長男のおそ松は圧倒的に危機感が無い!実際は「無いように見せているだけ」だと思うのですが、私的には頑張らないことを一番許容してくれているキャラクターだなと感じます。そんなおそ松の派生キャラであるなごみ探偵はおそ松の良さが存分にでていると感じます。本来探偵の職務であるはずの捜査を全くせず、ただただ場をなごませることに徹する。しかし結果みんなそれを許すんです。すっごく馬鹿らしいですが、このキャラを見ているとすべてを100%でやらなくてもいいのか、意外と物事愛嬌でなんとかなるのかもしれないなと肩の荷が下りる感じがします。



第3期OP 「nice to NEET you!」

「あーあ、疲れた顔しちゃって」
「現実(リアル)で頑張りすぎてない?」
「人生たったの3万日」
「急がば止まれ、でいいじゃない」
「働かずに食う飯もうまい!」
「みんなで笑い飛ばすんだ!」
「諸君、オ遊ビハココカラダ!」

https://www.uta-net.com/song/294266/

これはエピソードではなく、A応Pさんが歌われている第3期のOP曲の一部歌詞なのですが、すごくおそ松さんの頑張らないことを許してくれる部分が出ていると感じます。私の中でおそ松さんのOPは1期2期3期とだんだん6つ子に甘くなってる気がしてて。1期OPは「この世に要るのはよいこだけ」と言ってるのに3期ではこれですよ。完全に見捨てられてて面白いです。
でもこの考え方は大切だなと思います。特にはじめて「人生たったの3万日 急がば止まれ、でいいじゃない」という歌詞を聴いた時に「そっか止まってもいいのか」と素直に感動したのを覚えています。なんでもコスパコスパで無意識的に急がば回れ的な生き方をしてしまってたけど、しんどければ止まってもいいんだ。もっと自分で自分を認めてあげないとなと感じられる気がします。 




ここからは自分に刺さる、ケツを叩かれる系のエピソードを紹介します↓

第2期10話 「カラ松とブラザー」

あらすじ

おそ松、一松、十四松、トド松の怒涛のお願い事を全て引き受けるカラ松。見かねたチョロ松が一喝するが、カラ松は「頼ってくれることが嬉しいんだ」とチョロ松をなだめる。しかしそれはカラ松の本心ではないらしく、、?

おそ松が頑張らないことを肯定してくれるキャラならその対照にいるキャラの一人がカラ松だと思います。一見カラ松も肯定してくれそう、というか言葉ではおそ松より肯定してくれると思います。ただ彼は排他松でもありますから、きっと本心はあなたが頑張ってても頑張って無くてもどちらでもいいんです。その物事自体に興味がないんです。好きの反対は嫌いではなく無視というように無関心が一番冷酷ですからね。
でもこの話のように兄弟にかまうのはそこに自分の価値を見出したいからなんだと思います。イタイ格好も言動も自分が自分である為の防御なんだと考えるとすこぶる私に刺さります。私もこの話のように出会う人全員にいい顔をしたくて、たとえ「なんで私が?」という雑用でも頼まれればイエスと答えてしまうしそんな自分が死ぬほど嫌で相手にもむかつきます。この話を見た時身に覚えがあり過ぎて、ちょっとの間カラ松が嫌いになりました笑。



第3期14話 「キラキラ ファントム ストリーム」

あらすじ

松野家に居座るシャケとウメ、2体のAIロボットが1番面白いAIを決める大会「AIグランプリ」に出ることを知ったチョロ松は2体のやる気に感化され自分もキラキラしたいと一念発起。十四松と共にキラキラする為したい事探しに出掛けるが、、??

カラ松に並んでおそ松の対極にいるキャラの一人がチョロ松だと思います。というかチョロ松は理想が高い癖にプライドも高いから中々挑戦ができなくて成長もできない、幼いころの成功体験にずっと縋ってる感じが自分見てるみたいでしんどい!(ごめん)第1期19話の自意識ライジングも中々のものでしたが個人的はこっちの方がグサッと来ました。キラキラしてる人のキラキラの部分だけ都合よく味わいたいのすっごく分かるし、口だけでなんにもしないのが、予定だけ完璧に立てて何もしない自分見てるみたい。あと、十四松の正論も耳が痛い、、正論言われたらもうキレるしかないのも分かるし、口喧嘩してる時が一番生き生きするのも皮肉だけど事実。結果金魚を飼うというギャグアニメっぽいオチだったから助かったけど殴りあって終わってたら直視できなかった気がします、、チョロ松というキャラが地雷なのかもしれません。



最後に

出発点も着地点もよくわからない拙いこの文章を最後まで読んでくださった方(居るか分かりませんが)ありがとうございました!
アニメおそ松さんを何巡もする中でモヤモヤなんとなく考えていたことを今回言語化できたので私としては大満足です。
これからも自分が書きたいことを自由に書いていくだけのアカウントになると思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです。




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