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そうだ、桜坂、行こう。

 そういえば、ここ何年か、桜をゆっくり見ることがなかった。今年は、桜の開花が4月1日頃になり、ちょうど満開を迎える頃にローテーションの平日休みがある。せっかくなので、どこかに桜を見に行きたい。昨日までは、大平山で、焼鳥と卵焼きの花見酒と思っていた。
 毎年、桜の季節になると思い出すのが、昔、「ウンナンのホントコ」という番組の企画ドラマ「未来日記Ⅴ」の主題歌、福山雅治の「桜坂」のモデルで、ドラマのロケ地にもなった「桜坂」。一度は訪れてみたいと思っていた。
 そうだ、桜坂、行こう。

令和6年(2024)4月8日(月)

1 往きの行程

 妻は、朝の突然の電話で、行けなくなってしまい、一人で行くことになりました。私も職場に立ち寄ったりで、出発は12時頃になってしまいました。下道でのんびり行こうと、ナビで最短ルートを検索しました。
 群馬県内は、県道20号線で、邑楽町、千代田町と南下し、利根大堰で、利根川を渡ります。埼玉県に入り、武蔵水路沿いの県道306号線を南下し、鴻巣市の「箕田橋」交差点で、国道17号線に合流します。国道17号線を南下し、さいたま市北宮前インターチェンジから新大宮バイパスに入ります。
 昼食場所を探しつつ走ります。迷った時は、「かつや」。時刻は14:00 。「かつや さいたま町谷店」で、昼食です。メニューは、いつもの「カツ丼梅」。これで十分、満足です。

かつや カツ丼梅

 カツ丼で、パワーをチャージし、再び、「桜坂」に向かいます。
 途中、色々な場所で満開の桜が見られましたが、運転しているので、なかなか写真は撮れません。そう思っていたら、信号待ちで、満開の桜を見つけました。

東京都水道局三園浄水場

 「新大宮バイパス入口」交差点を直進し、都道311号線(環状8号線=環八)を進みます。
京王井の頭線高井戸駅の南側、神田川に架かる佃橋の上で、再び信号待ちで、神田川の桜を見ることができました。右側を撮影して、左側を見るともっと見事な桜が、無常にも信号は青に変わり、写真は撮れませんでした。

佃橋から見た神田川の桜

 「田園調布警察前」交差点を右折し、都道2号線を進みます。次の信号「田園調布本町」交差点を左に進んで行きます。次の信号の交差点名は、なんと「さくら坂上」。
 ここを右に曲がると目の前に桜並木が現れ、あの赤い橋も見えます。
 もう頭の中は、「君よ、ずっとしあわせに🎵」と福山雅治の「桜坂」が流れています。

2 桜坂

「さくら坂上」交差点

 時刻は15:45、「桜坂」を口ずさんみながら、満開の桜坂を通り抜けます。
 桜坂を抜けると次の交差点は「さくら坂」、駐車場を探しながら進みますが、沿道に駐車場は見当たりません。
 東急多摩川線の沼部駅の手前の交差点を左に進みます。東海道新幹線、横須賀線の高架下を抜けて、Y字路を左、一方通行の道路を進むと前方右側にタイムズの駐車場を見つけました。

タイムズ田園調布南

 30分220円、東京だし、桜坂だけだから、とここに車を停めて、歩いて桜坂を目指します。
 大田区図書館、田園調布高校のある坂を上り、新幹線、横須賀線の跨線橋を渡ると台地の上にいることを実感します。住宅街の中を歩き、5分ほどで、桜坂の東側に到着しました。
 赤い欄干の橋は、その名も「桜橋」と名付けられた桜坂通りに架かる歩道橋でした。

桜橋(東より)
桜橋から「さくら坂上」方面
桜橋から「さくら坂上」方面
桜のトンネル感がすごい
桜橋から「さくら坂」方面

 桜橋から眺める光景は、まさに桜のトンネルです。
 「桜坂」は、江戸と平塚中原(平塚市御殿)を結ぶ「中原街道」の旧道の一部です。台地の頂部を開削し、切り通しにすることで、「桜坂」が作られています。切り通しの両側に桜が植えられ、名実ともに「桜坂」になっています。

桜橋西側
東側の方が高いため、西側には10段の階段があります
満開の桜
平日なので、混雑はしていませんが、
他にも写真を撮りに来た人がいます
西側の桜並木
「さくら坂上」交差点から見た桜坂
さくら坂上から東側の桜並木
「桜坂」の標柱がある
さくら坂上から両側の桜並木
桜のトンネル
「さくら坂」側から見た桜坂
坂下から見ると坂道を感じます
「さくら坂」側から見た桜坂
赤い欄干の橋がよく見える
「さくら坂」交差点
「さくら坂」交差点
坂下とならないところが良き

 桜坂を堪能したので、桜坂通りを沼部駅方面に下って行きます。

3 駐車場までの帰り道で

 沼部駅の手前を左に進むと歩道脇をきれいな用水が流れています。東京都区部にこんなきれいな用水が流れているのに驚きました。後で、調べたところ、徳川家康の命により慶長2年(1597)に用水奉行小泉次大夫によって開削が開始され、14年の歳月をかけて完成した農業用水「六郷用水」の跡でした。六郷用水は、現在の狛江市で、多摩川から取水し、現在の世田谷区、大田区の西部を通り、大田区南六郷に排水する全長24kmの灌漑用水でした。昭和30年頃、多摩川の水位の低下や水田の減少により多摩川からの取水が停止され、埋め立てや暗渠化により、姿を消して行きました。
 現在は、大田区が「六郷用水散策路」として、整備を行い、清流を取り戻しています。水路幅はかつての用水より小さくなっていますが、台地から湧き出る清水で、清流が蘇りました。「東京の名湧水57選」にも選ばれています。

六郷用水跡
きれいな水が流れている

 東海道新幹線、横須賀線の高架下を抜けると左側に桜のきれいなお寺がありました。参拝者駐車場もあるので、帰りに立ち寄ることにします。
 駐車場場に着き、料金を支払うと、入庫15:58、出庫16:27、220円、奇跡的なタイミングでした。
 車で、先ほどのお寺に移動します。

真言宗智山派密蔵院

 真言宗智山派密蔵院。我が家の菩提寺も真言宗豊山派なので、大日如来のお導きなのかもしれません。塔頭の金剛尊院と本堂の間のソメイヨシノが目を引きます。

シダレザクラも見事です
花まつり開催中でした
お花に囲まれたお釈迦様(誕生仏)

 本堂の前の垂れ下がる五色の紐は、本尊の大日如来像につながっているとのことで、ありがたくお参りさせていただきました。
 思いがけず、心洗われるお花見をさせていただきました。
 帰りにもう一度、桜坂を通って、帰路に着きます。

再度、桜坂を通って帰ります

4 帰り道

 せっかくなので、田園調布を見てみたいと思い、東急東横線田園調布駅のあたりを通って帰ります。すごい豪邸が並んでいました。
 都道311号線(環八)に戻り、北上して行きます。ナビで、復路を検索、往きとは違うルートが示されました。
 Y字路の「環八南田中」交差点を直進し、都道412号線を進みます。「和光陸橋」交差点の次の交差点を左折し、「くらやみ坂」を進みます。外環道の側道との交差点を右折し、側道を進みます。ここでミスをして、和光IC手前を左折してしまい、区画整理中の街路に入ってしまいました。東武東上線和光市駅前で都道112号線に入り、北上します。和光市駅前は、歩行者が多く、道も狭く、入り組んでいるので、かなりの時間をロスしてしまいました。
 朝霞市から県道266号線接続し、志木市へと進んで行きます。
 志木市に入り、「本町3丁目」交差点を右折すると志木街道の旧道に入ります。沿道両側に商家が軒を連ねているところがあり、志木街道の面影を感じることができます。
 柳瀬川を渡り、「志木市役所前」交差点を左に進み、富士見市へと進みます。Y字路の「水子」交差点を右折し、「水子貝塚公園前」交差点を右折して、道なりに進んでゆくと、国道254号線に合流します。
 国道254号線を川越市、川島町、東松山市と進み、Y字路の「柏崎」交差点を右折し、国道407号線に接続します。
 国道407号線を熊谷市、太田市と進みます。 
 一人旅なので、夕食も節約です。「ラーポン」を使えば、500円でラーメンが食べられるので、21時過ぎまで、やっているお店を検索します。

ラーポン
https://peraichi.com/landing_pages/view/rapon2104

 ありました「景勝軒太田総本店」。国道407号線太田市の「飯塚町」交差点を左に進み、しばらく進むと右側にサイゼリヤのある「下浜田」交差点を過ぎて、左側に「景勝軒太田総本店」があります。
 20:25、景勝軒太田総本店到着。和光市から朝霞市にかけて混んでいた割には、早く着きました。疲労回復のため、ガッツリ系の「ふじ麺」を頼みました。950円ですが、ラーポンの「毎週一杯500円」のクーポンを使うとこの店では1,000円以下のレギュラーメニューのラーメンが500円になります。味がコッテリとあっさりから選べ、しかも、無料で麺の量を中盛りにできます。

ふじ麺、あっさり、中盛り、にんにく有

 ごちそうさまでした。
 家まで、あと数キロ、気をつけて帰ります。

5 あとがき

 noteを始めて、これが初の公開になります。
別の道中記を書いていて、その調子で書いてしまいました。車で、一人のため、往復はほとんど写真もなく、ルートの説明の文章ばかりになってしまいました。
 別の道中記「そうだ、自転車で、京都行こう。」は、昨年の7月に旅を始めて、途中からnoteで公開しようと思いついたものです。途中で思いついたため、写真が足らずに再度走ったりとようやく最初の頃のものが公開できそうです。

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