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友人の結婚式へ行ったらプラチナ色に輝いていた。

先日友人の結婚式へ行ってきた。

最後に行ったのは中学3年のころ、従姉妹の式で親族枠で招待された。
その時の僕はまだ物心がついていなかったため、今回が初めての参列と言えよう。

従姉妹の式では、格式高い家、厳かなお家に見せたい、見せびらかしたいというか下卑た考えが透けて見え全く楽しくなかった。

よって結婚式=ウザい、鼻につく、自己満足、公開自慰行為乙
などと、まぁまぁ酷い印象しかなかった。

15歳の僕には意外と物心はあり、今の人格は形成されていたようだ。

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しかし、今回の式でそれは大きく変わる事となり、祝福と感謝と賛美の意味を込めて文章を連ねたく思い、フリック入力を行っている。

テンション上がりっぱなしだった挙式

集合時間より早くついてしまい、時計を見ながら待つことになった。
見つめる鍋は煮えない、という諺があるがまさに、見つめる針は動かない、という状態だった。


それでも数か月、数年ぶりに会う人もおり、お互いの近況などの報告をしたり、時にはよそよそしい作り笑顔で会釈をしたりしていた。

そんな中、入場20分前に「今日の式の場所と披露宴の場所を教えてください、、、」という連絡が入る、彼の家からここまでどう頑張っても20分はかかる、詰んでいる。


後々知るのだが、彼は結構な重役を担っていたのだった、この遅刻のせいで今後3年、5年、いや誰かの結婚式でこの件を知っている人がいればその度にイジリこすられるだろうが、今回の件で十分に恥をかき、反省し、もう二度と遅刻はしないであろうから、僕はこの文章以降咎める事はやめておこうと思う。

挙式の会場へ案内されると挙式の内容と讃美歌の歌詞が書いてある冊子を渡される。


この讃美歌の内容を見てほしい、めちゃくちゃ一神教だ

憂いも罪も悩みも苦しみも弱さも悲しみもすべてその手に委ねてくれるイエス様すごい。
ぜひ僕の罪も拭い去ってほしい。
アーメンアーメン

新郎が入場すると、遅れて新婦が父親と共に入場し、新郎へと引き渡される。僕は『”そしてバトンは渡された”で見たやつだ!』とあの感動するシーンを思い描いていた。
リアルそしてバトンは渡されたでも、厳格そうなお父さんの緊張が伝わり、その緊張の中の思いを想像し、早くもちょっと感動した。

入場中、”北の国から”の主題歌のような歌が聞こえており、周囲を見回すと2階で鼻歌部隊が生演奏していた。

そして入場が終わると鼻歌部隊は聖歌隊となり、一神教の歌が歌われた。
皆で歌えるようにと歌詞カードを渡したのだろうが、本来英語の歌詞を日本語に訳したものであり、君が代が如く音程と歌詞があっていない為、歌うことは不可能だった。アーメンアーメン

僕がアーメンを唱えていると、急に大きな声の英語が聞こえてきた、神父だった。話す前は咳払いをするなどして欲しかった、おかげで4割くらいの人がビクッとなっていた。
神父はそのまま話続け「ーーー(新郎の名前)誓イマスカ?」「ーーーー(新婦の名前)誓イマスカ?」とよく見るヤツ、結婚式クリシェ言い、クリシェ通りに新郎新婦が答えていた。

そして僕は神父がボビーオロゴン、アグネス・チャンに並ぶビジネスカタコト外国人であろうと予想した。


祝寿のターンになっても神父は急に大声で話しだした。


日本では急に話す際、咳払いのほか、あの、えっと、あ、え、あのぉ~貴方の意見を否定すつもりはないんですけどぉ~、えっと貴方の意見はとても良いと思うんですけどぉ~、などという枕詞を置くというお作法があるのだが、神父は知らなかったのかもしれない。


もしかしたらビジネスカタコト外国人ではなく、単なるカタコト外国人だったのかもしれない。アーメンアーメン

退場のさなか

ちなみにこの式中、僕はニヤニヤしながら、驚きながら逐一メモを取って過ごしていたので、終始隣人からは白い目で見られていた。
隣人には隣人を自分のように愛してもらいたかった…。

裏方に共感する写真撮影

式が終わり、その場をあとにすると、額に汗した長身の男性がシレっと集団に混じっていた、遅刻の連絡をした彼だ。

どうやら式の途中から参加していたそうだが、立見もあり、目立たずに済んだようだ、彼は相当に悪運が強い。
とはいえ、今回の件で十分に恥をかき、反省し、もう二度と遅刻はしないであろうから、僕はこの文章以降咎める事はやめておこうと思う。

次に写真撮影に入るのだが、途中スタッフに湿ったナニカを渡される、大きな花弁だ。

新郎新婦が鐘を鳴らすまでの道に沿って僕らが待ち、渡された湿ったナニカをかけるアレだ。

その後写真撮影に映るのだが、そんな中、下を見ると花が散らかっており


『これ係の人が片付けるのかな?』

なんて余計な事を考えていた。

エンターテインメント性あふれる披露宴

披露宴の乾杯の挨拶は何と例の彼だった。

遅刻の連絡を受け取ってる際、「ちょっと心が間に合わない」「いま色々テンパってる」などと言っていたがこのことだったのか

「どうせーーさん達なんで(別に多少の遅刻は大丈夫じゃない?)」と僕は僕で気が抜け過ぎている。


彼は新婦との大学時代の話などを語り、早々に乾杯の音頭を取ろうとしたのだが

「もうちょっと話してもらえますか?」

と、司会の人に遮られてしまっていた

会場は明るく、幸いにも爆笑の渦に包まれていたが、遅刻からくる準備不足は明らかだった。

なんとかなんとか、コール&レスポンスなどで間を持たせ、披露宴が始まった。

今回の件で十分に恥をかき、反省し、もう二度と遅刻はしないであろうから、僕はこの文章以降咎める事はやめておこうと思う。

披露宴のメニューや座席表はとある画家さんがデザインされておりとても素敵な装訂であった。

新郎新婦の似顔絵が書いてある

 ちなみに、この画家さんが連載している週末論というnoteがかなり面白いので、皆も見てほしい。

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その後も抜け目のない友人代表スピーチやプロフィールムービー、両親への手紙などなど、そつが無く進んだ。

おおよそテンプレ通りの披露宴なのだが、画家さんの手がけたメニューに加え、ボードゲームが縁で中を深めた夫婦のため、休憩場所に自前のゲームがあしらってあったり、共通の友人がオープニングムービーを手掛けていたりなどなど

親族への配慮もさることながら、僕たち(友人枠)の人達に楽しんでほしいという思いが伝わる。

人間好きの夫婦による、来た人のためのエンターテインメント性あふれる披露宴であった。

それは全員へ伝わっていただろう


ケーキにはボードゲームがデザインされていた


結婚式は幸せのおすそ分けというが、この空間には幸せが0から1へ発生していた。

そのさまは、幸せの光合成、ないし幸せのハーバーボッシュ&オストワルト法と言えよう。

新郎新婦という触媒を通じて空気から幸せが発生する

彼らは白金色に輝いていた。

僕の持っていた歪曲した結婚式像は大きく変わった。



おっと、そういえば
今日7月7日はちょうど新郎の誕生日らしい

ここで僕からの素晴らしい提案がある。


このnoteに100円払えるようにしよう。


その売り上げの10%を彼らのご祝儀、または彼の誕生日プレゼントとして贈るってわけだ
システム上noteは3割ほど手数料がとられるらしい、僕は手数料がひかれる前の粗利の10%を送ろうと思う

なんて出血大サービスだ!


どうやら彼はボードゲームが好きらしい、そしてそれは大体3000~5000円するそうだ、5000円彼の手にわたるってことは、、、50000円分、500回購入処理が行われれば良いってわけだ

頼んだよ、みんな!!

ハッピーマリッジ、ハッピーバースデー!!


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