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週末論

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服好きのキツネが、ひとりで、たまに友人たちと、週末を楽しくこだわる物語です。 毎週末くらいに更新。
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記事一覧

週末論(特別編) WEEKEND ROOM

 更新しようと思いながら、だいぶ時間は過ぎてしまいました。猛暑が続く今日この頃ではありますが、秋の風を感じる前に夏のエピソードを描き終えたいところです。  そう言いつつも、本日は本編ではなく新しい実験です。YouTubeショート動画として、好きな音楽にちょっとした日常を描いた動画を作ってみました。わかりやすいストーリーはありませんが、前後の物語や音楽との調和、雰囲気を楽しんでいただけたらと思って制作しています。 よければぜひご覧ください。 * * * ▼週末論 アーカイブ

週末論(37) 私と服

 ひとが何かを好きになる瞬間、恋に落ちる瞬間、それは非常に魅力的です。服に限らず好きなものを見つけた瞬間というのは、いつでも素敵なシーンであると思います。    今回はテンちゃんのお話でした。こうして物語はカンカン帽が出会いを繋げてくれる「週末論(23) 春風」へと続いてゆきます。  次回はおそらくキツネ編になるでしょう。それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶

週末論(36) 俺と服

 毎週末ではありませんが、自分のペースで更新できています。 コムデギャルソンの川久保玲さんの言葉やプロダクトには、ものづくりをする者としていつも惹きつけられてきました。ちょうど週末論を描き始めた2020年の秋ごろ、「コロナ禍の今こそ新しいことに向かって進むべきだ」という言葉にも背中を押され、ひたすらに絵を描いていたのを覚えています。  次回も誰かの過去編をお送りする予定です。それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yu

週末論(シューマツレディオ)

 作品を伝える手段は、必ずしも物語や絵だけでなくて良いのではないかと思います。実は週末論を描いているとき、なんとなくそのシーンに自分なりのBGMのようなものがあります。それは直接読み手に伝わることはありませんが、線に、色に、きっと影響は出ていて間接的に何らかの雰囲気作りに関わっているような気もするのです。   今回は「シューマツレディオ」と称しまして、いくつかプレイリストをご紹介させていただきます。それは、週末論の中で流れているかもしれない音楽であり、キャラクターの誰かが聴い

週末論(35) 傘のない未来

 本や映画を見終えた後に、ぼんやりと遠い未来を想像したりします。そして、ふと いつか自分がいなくなっても、存在し続けてくれるかもしれない愛用品たちに偉大さを感じたりもするのです。  次回からはお話にもあるように、それぞれの過去編を数回にわたってお送りします。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶︎twitter

週末論(特別編) 週末ミルクティー

 週末論はメッセージ性があるようでない、ないようであります。著者が主張を押し付けずに読み手がぼんやり考える、そんなラインがちょうど良いなと思いながら描いています。  今回のお話は、先日製作した書籍版・週末論の巻末に入れたものです。これくらいのゆるさとシンプルさが、いま描きたい感じだったりします。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶︎twitter

週末論(34) 好きって何だっけ

 忙しさや閉塞感、孤独感は、自分の「好き」を鈍らせることがあります。昔 好きだったから惰性で今も「好き」、依存しているだけの「好き」、みんなが好きって言っているから自分も「好き」。そんな時は一度、好きって何だっけ?と考えてみるのも面白いかもしれません。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論 アーカイブ▼ ▼週末論LINEスタンプ▼ Yuki Kurosawa ▶︎instagram   ▶︎twitter

週末論(特別編) カバンの中身

 以前、週末論"書籍版"として冊子を個人制作しました。大好きなカフェが週末論を置いてくださっているのですが「手にとってくれるお客さんがいるよ」とのことで。あらゆる作品がWEBで見られる時代ですが、コーヒーのお供にするなら紙を捲るのがいいのかもな、と 改めてまた書籍版を作ろうと思い立ったところです。  ちょうど第2巻の巻末に載せたくて描いたのが今回のお話です。本編以外でも、どうぶつたちのパーソナルな部分を覗いていただけたらいいなと思っています。  それでは、良い週末を。 * 

週末論(33) 靴に願いを

 たとえば同じ服を着ていなくても、似た雰囲気のふたりが仲良く歩いているのを街で見かけると何だか素敵だなと思います。  ところで、先週の更新から各方面で暖かい応援の言葉をいただきました。直接声をかけてくださった皆さま、DMやコメントをくださった皆さま、改めてどうもありがとうございます。  実は再スタートということで、画質が上がったりフォントが変わったり絵が少しだけ丁寧になったりしてます。細かいこだわりは尽きないものです。  それでは、良い週末を。 * * * ▼週末論

週末論(32) 週末を取り戻せ

まずは、ご無沙汰しております。前回の不始末論から1年半も空いてしまいました。著者自身、常に描きたいとは思っておりましたし、ありがたいことに「週末論、待ってるよ」と言ってくださる方々もいらっしゃいましたので、この度 更新ができたことを嬉しく思っています。  著者にとって更新できずにいた期間は準備や変化の時期でした。世界中がどんどん変わってゆく中で、多くの素晴らしい出会いもありましたし、生活するという当たり前の大変さも改めて感じました。  だからこそ、また週末論という形で

週末論(31) 探しものは

売り切れを知った途端に、どうしても欲しくなってしまうといった経験、ある方もいらっしゃるのではないでしょうか。手に入らないからこそもっと欲しくなってしまう感覚が人間にはあるのかもしれません。  先週はサスティナブルに関して思うことを書いていましたが、たくさん欲しいと思ったり浪費したりすることも、実はファッションの側面であり楽しさ、発展の原動力なのだろうとも思っています。ものを大切にすることと、楽しみたいというファッションへの情熱がバランス良く成り立ってゆくことが理想です

週末論(30) 消耗品じゃない

サスティナブルなファッションが近年取り上げられていますが、私たち消費者は実際何が出来るのでしょうか。服を捨てることもあるだろうし、ファストファッション大好きな人も古着NGの人もいるでしょう。環境云々言われたところで、素材や生産過程なんて服が好きじゃなきゃ興味すら湧かないのではないでしょうか。 環境とか持続可能とかは置いておいて、身近な服を、靴を、モノを、大事にしようと意識する。それがあらゆる事の第一歩な気がします。  それでは、良い週末を。   * * *

週末論(29) 机上のヒロインたち

 ファッションにとどまらず、インスピレーションというのは様々な創作物から得ることができます。本、映画、美術、伝統芸能、音楽…。過去のものだけでなく、街に出ればすれ違う人たちからリアルを感じることができます。  いわゆる「一流」のものに触れることももちろんですが、普段見過ごしている身の回りのものからも意外に新しい感覚をもらえることもあるのではないでしょうか。例えば読んだことのない雑誌をめくってみるだけで、思わぬ世界が見えるかも知れない、なんて考えています。  それでは、良い

週末論(28) 襟元にえくぼ

 社会に出たり環境が変化したりする過程で、好きだったものの情熱が冷めていくことはあり得ることです。ですが、それは決して悪いことではないし、その時々で必要な物事に時間やお金を割くのは当然でしょう。 情熱を向ける対象は変化しても、少年時代に感じたような特別なワクワクをこれからも忘れずに感じていけたら幸せだろうなと思います。  それでは、良い週末を。   * * * 【週末論LINEスタンプ販売中】 購入ページはこちら* * * 週末論 アーカイブはこちら▼