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上手な「並」の先生はアレンジがとっても上手。2

この記事は前に書いた記事の続きです。
もしよろしければそちらからお読みください。

学級内で発表会したことをそのまま使う

3、4年生の社会で社会科見学に行くようなことがないでしょうか?
私が知ってる限り、3年生はスーパーマーケットに
取材に行ったり4年生は 浄水場に行ったりするようです。
上手な先生はそれを 紙ベースにまとめたところで終わるのではなく
Chromebook のスライドやパワーポイントでまとめて
子どもたちが発表できるようにします。
それをまず学級の中で発表する。
そして それぞれの発表をいいところはどこかを確認しあった後に
1つのスライドにして みんなの前で発表するというような
取り組みをされていました。
これも学習の成果をまとめてみんなの前で発表するだけなので
授業時間が少しは多くなりますが無理なく効果的にできます。

近年 ICT の活用が叫ばれ、デジタルネイティブ世代の子ども達は
当たり前のようにGoogleスライドやcanvaを共有して
子どもたち同士で資料作成もできるようになり
それもねらいとしてやっておられた先生方もおられました。
さらに国語のアンケートをとったりする技術も合わせて
教科横断型の活動を展開されるとさらに過去のリソースを使って
効果的なものを作ることができると思います。
こういう発表も今の時代、 必要とされているのではないでしょうか?

あえて大きなサイズで作ってみる

  算数で図形を書くことはありませんか?
普通ならノートや ワークシートの上に小さめの図形を
かくことが多いのですが、 書き方を覚えたら
大きなサイズで図形を作る発表をされた先生がおられました。
音楽に乗せてかけ声をかけたり、時には身振り手振りも入れたりして
まるで パフォーマンス書道 みたいな形で大きなひし形を作られました。
その後、作り方の説明にも入るんですが
何よりも大きな図形がみんなの前に出てくると見ている方の人たちは
ずいぶん テンションが上がって説明も大きな拍手がおこりました。
これも元々は算数で習ったことを応用しただけなんですが
あえてサイズの大きいものを作ることで
みんなの好奇心を呼び出すことができました。

余談ですが、発表会の時ほどじゃないにしても
授業中に図形を作る際、 先生が実際の寸法で画用紙等で図形を作って
児童の書いた図形に重ねてみたり、
みんなの前で寸法が5倍ぐらいの大きなものを作ったりするのは
学級づくりを授業でやって子どもと仲良くなるヒントにもなります。
「あえてサイズを大きくしてみる。」
この辺にも上手な「並」の先生は こだわってやっておられます。

歌にして体験したことをまとめる

これはおもしろいなあと思った実践に、修学旅行の報告を
「日曜日よりの使者」という歌にのせてやった学年がありました。

この曲は私も好きでよく聞くんですが、
同じメロディーの繰り返しなんですね。
やったことを順番にまとめて歌詞にして、スライドに写真を写して
みんなで歌いながら紹介するという内容でした。
なんと実は修学旅行に行く前の、日程確認の際にも
同じ曲を使って行程を確認されたとか。
そのためいたるところでみんなが歌って確認をし
先生があまり何も言わなくても、みんなが先回りしたそうです。
曲自体のユーモアもあると思うんですが
これを見たとき私は一目で好きになりました。
明るくてでも真面目でそんな発表が
こんなに単純なことでできるんだなあと思いました。
その他にも出会ったのは

「空を見上げて」という歌で紹介した学年。
これは中学年でしたが勉強したことをユーモアたっぷりに発表していました。

ちょっとのアレンジで発表が生き生きとしたものになってくるので
多少のスパイスがあればいろいろ発表が動き始めると思います。
ぜひ皆さんの周りで工夫して効率的にされている事例をお聞かせください。

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