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上手な波の先生は学級通信の出し方も工夫がある2

この記事は前回の記事の続きになっています。
読まなくても意味は分かるかもしれませんが、
よりよくわかると思うのでこちらもご覧ください。
 

学級通信の題名は最初から決めない

 かつて 学級通信 といえば、題名をこだわってつけるのが
流行っていました。
それは 学級通信の題名がそのまま クラスのカラーを表したり
クラスの目指す方向や教師の狙いのようなものが含まれていたからです。
ところが 近年児童主体の学級づくりが求められるようになったので
これだと子どもの気持ちが反映されず押しつけがましくなるので
少々まずくなってきました。
そこで子供たちに題名を決めさせるのですが
子どもたちからするとこの時期はクラスが新しくなって
まだ1週間も経ってない時期なので、
無理に決めようとすると 少々子どもたちの実態から
ずれてしまうことがあります。
そこで上手な「並」の先生は、学級通信の題名をあえて空欄にして
学級通信 を発行します。
一番最初の号で空欄の説明として
「子どもたちと話し合って 学級目標や子どもたちの実態にあった
 素敵な名前をつけます。 楽しみに待っていてください。」というような
文章を添えて一号を書かれます。
私も何年かやってみたのですか この形にすると
お家の方も喜ばれるし子どもたちも 何やら 自分たちの
大事なものというような感覚が生まれて学級通信を
ずいぶん大事にしてくれるように思います。
ただし 学級目標はおそらく 始まって2週間ぐらいで決まると思いますし
題名も早ければ 4月中には決めて 5月には発表できる方がいいと思います。
1度1学期末まで引っ張ったことがありましたが
そうすると やや 定着しなくなり効果が薄いように思います。
ですので名前を決めて発表する時期にこだわると
さらいいい効果があると思います。


ベテランになればなるほど 学級通信の数を絞っている

学級通信を出すのは簡単なのですが
出すまでの過程として自分が書いたものをおそらく
管理職に稟議 してもらう必要があると思います。
この管理職の稟議というのがなかなか大変で
管理職もチェックするのに時間を取られるようになると
だんだん 余裕がなくなってきます。
そうすると学校全体が 何か 忙しい感じになるし
出した先生 自身も たくさん直されると元気がなくなってきます。
また学級通信 に重要なことを書くと
他の書類との整合性 見るために確認をしたりだとか
保護者の人にピンポイントでお願いすることができないので
本来 準備してた人がもう1回 確認のお手紙が来るような
形にもなりかねません。
  そうなると作る側も読む側も時間と労力のコストがかかりすぎるので
あまりいい形になりません。
その辺を踏まえて 上手な「並」の先生は学級通信の数を
絞る傾向があるようです。
それともう一つ ベテランになれば ベテランになるほど
文章を作ったりするのが上手になると思いますし
親の心を掴むのも上手だと思います。
そうなると 大谷選手が金属バットを使うようなもので
もともと力があるところに加えて、便利な道具まで使ってしまうので
独走状態になります。
そうするとペアを組んでいる人や他の学年の先生方が
もう完全に追いつくことができないので
学校体制としてはあまりいい形にはなりません。
だからこそ ベテランになれば ベテランになるほど
自重する必要があるのかなと思います。
一方で若手の相談を受けて、添削やアドバイスをしたり
学年通信という形で、ノウハウを伝えるようなベテラン先生もいます。
これは大変効果的で実態に合わせて工夫すれば、
みんなにとって良い形になるかと思います。

学級通信、ただ出してるだけだと持っていたら
上手な「並」の先生は、学校の運営全体を考えて
バランスをとりながらされているようです。
この辺にも我々は学ぶ部分があるのかもしれません。


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