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上手な 「並」の先生は新体力テストでも子どもたちの成長を促す

6月になって 新体力テスト が各地で行われてると思います。
うちの学校も例外ではなくって 昨日まで2日間にわたって
やっていました。
いろんな先生がいろんなところを担当されて
面白いなあと思うのですが 上手な「並」の先生は
そこでも子どもたちの成長を促すために
様々な関わり方をされています。
今日はそんな話をしたいと思います。

モデルを子どもたちにさせる。

これは たまたま見てた時に上手な「並」の先生がしてくださったのですが
6年生が何人か残っててそこに 2年生が来たので
「2年生に見本見せてあげてくれ。」という風に言われて
6年生が見本をしました。
6年生もそんなに そんなにスポーツができる子たちでは
なかったのですが それでも2年生に 手本 見せなければいけないとなると
かなり真剣に気合が入った形でやっていました。
このコーナーは上体起こし だったのですが
教え方が良かったせいか 子どもたちの記録がずいぶん 伸びました。
また2年生がずいぶん 晴れやかな表情してたのも良かったし
6年生も緊張から解放されていい顔してました。
それぞれの学年を 関わらせる意味で6年生を見本にされたのは
とってもいいなと思いました。

高学年に1年生の挨拶する姿を見せる

割とおちゃらけた高学年の女の子たちがいました。
その子達の前に1年生の子たちが体力テストの測定をしていて
終わった時に大きな声でありがとうございました。
という風に言ってお辞儀をしていた場面を高学年の女子が見てました。
すると どうにも決まりが悪いというか
恥ずかしそうにしてまして ちょっとだけ本気で測定をし
最後に照れくさそうに 挨拶して帰りました。
1年生の 素直な姿を同じことをする 6年生が見たりすると
何か ちょっとマセてしまった 自分たちの弱さに気づくようです。
これもいい関わりだなと思いました。

わざと 1つ前の組の活動をみんなで見て 先生が解説する

来たらすぐ測定するのではなく、わざと1組 見てから
測定される先生がおられました。
これがなかなか面白くて 私も見てたのですが
1個前の組が頑張っているところで待ってる子たちに
先生が解説をされるんです。
「○○君は 足の運びが上手いから反復横跳びがずいぶん 早くできるね。」
「〇年生は スタートが上手だから1回目がずいぶん 早くできるよね。」
終わった後にも
「息がなかなか 整わないぐらい頑張ってるよね。
 これぐらい自分の力を出し切ると記録が伸びるんだよ。」 などなど
たくさんのコメントをされていました。
それを聞いて気をつける ポイントがいくつかできた子たちは
うまくスタートダッシュを決めたり
足の形に気をつけてとんだりというふうに自分でよくなろうと
していました。

子ども達の技術を伸ばすために よく 個人で関わることは
見受けられるのですが
子ども同士が見合ってそして 先生がそれをプロデュースして
上手に力を出させるのって面白いなあと思いました。
結局たくさんの時間 を新体力テストの測定に当ててるのですが
その中で時間短縮しようと思って子どもたちの関わりを省いて
システムでなんとか持ってこうという先生もおられました。
これはこれで貴重なことだと思うので学校で相談してみると
いいと思うのですが 一方で 私が見た子ども同士を
関わらしたりすることでさらに気づきを増やし
上手な活動を求めるという先生も素敵だと思います。
いろんなやり方があるのですが我々が真似する部分はいっぱいありそうです。


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