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これは言わせて、80歳のじじ放談ー国が滅んでいくー

NOTEへの投稿を3日サボりました。
その間に重要なニュースがいくつか流れましたが、昨日のニュースでこれは黙っていられない、とその気になって、「ジジ放談」を再開することにしました。少なくとも4個、5個の興味深いニュースがいつもの日経新聞に掲載されていました。
 そのうちの2つのニュースを取り上げます。
 いずれも3月17日の朝刊の記事です。

 一つは「輸出、外需低迷で減速 貿易赤字2月8976億円」で、もう一つは「分断・供給網 知に死角あり(下) 「脱中国」も中国人たのみ」と言うタイトルです。
 まずは初めの記事ですが、財務省が16日に発表した貿易統計をもとにレポートしています。
「(1ヶ月で8976億円の貿易赤字は)19ヶ月連続の赤字で2月としては比較可能な1979年以降最大の赤字が下った」としています。
「・・・資源高や円安が一服するなか、赤字の縮小を難しくする要因のひとつが輸出の低迷だ」と解説している。

 「貿易立国日本」の面影もない悲惨な状態になっていますが、国の中枢部にいるリーダーに危機意識を感じさせる記事は見当たりません。私は日本の国力がこの10年間、衰退に次ぐ衰退で国民の生活が疲弊している現実を嘆く一人ですが、貿易立国の日本が貿易で19ヶ月連続の赤字を計上していると言うのは実に困った現実です。
 2番目の記事はさらに情けない内容がレポートされていました。
「・・・中国はデジタル品やEVで世界の工場となった。先端技術をはじめ現場で不具合を解決するカイゼンなどマニュアルで伝えきれない「暗黙知」まで手が及ぶ。工場の脱中国も中国人頼みになる。日経電子部品メーカー調達管理責任者の多野圭一氏(仮名)は22年12月、製造委託先が中国から移転したベトナム・ハノイ工場を訪れて驚いた。品質保証など製造工程の要で目を光らせるのが全て中国人技術者だったからだ・・」「ベトナム独り立ちには10年かかると見た」

 日経新聞の記事はマレーシアにあるコニカミノルタの複合機工場でも同じことが起きていたし、「STEMと呼ばれる科学、技術、工学、数学の4分野で博士号を取得する中国の学生数は25年に7万7000人と米国の倍になる見通し。日本は依存度が高くITなどの高度外国人材のうち中国人比率は65.5%(21年末)と主要国中最多だ」と書いている。
 「物作り大国日本」と浮かれている人もいるようだが、現実は違っていている。記事は最後の部分で三菱総研の小宮山理事長の弁を掲載している。
「奨学金の活用などで若い才能を集めなければ遅れをとる」と。
 日本の奨学金制度についてはこの頃、話題となっているが、貸付金の取り立てに力が入っている。また、大学生が生活費や学費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れている実態もニュースに取り上げられている。親元が経済的に行き詰まり仕送りが途絶えて、学業を中途で断念せざるを得なくなっている学生のことも取り沙汰されている。

「貿易立国」も今は消え、「物作り大国」も足元はグラグラ。
どうする?ニッポン!

〈表紙の写真はバンコク・シーロム通りに出店したドンキ〉

こちらは日本に本格進出を始めたタイのAmazonCafe
アマゾン・」カフェ内、ブレンドコーヒー60バーツ(240円)

 

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