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80の壁をどう乗り越えるか、歩いて認知症予防と免疫力アップ。二足歩行の原点を思い出そう

 巷間言われていることで、「散歩は認知症の予防に良い」というのがあります。歩くことで思っている以上に脳を使っているというのが理由のようです。景色を見たり、車を用心したり、道路の凸凹に気を使ったり、暑さ・寒さを体感したり、階段や道路の登り下りなどもある・・ということで、室内では得られない効果があるそうです。証拠はあるのかどうか不明ですが、多くの人の語るところです。
 さらに、免疫力を高める効果があるという人もいます。
これには疑義がありますが、免疫力そのもののことがよく理解できていないので効果が「有る」とも「無い」とも断定できません。そもそも、免疫力ってなんなのか?私自身よくわかっていません。
 「体を守る防衛本能の仕組みと作用」くらいに思っています。だから、「免疫力」そのものを体内から抽出して丸薬にすることは今のところ不可能です。「免疫をサポートする」という補助食品は有るようですが・・・。

 ネットを検索してみると大塚製薬が「笑う、体を温める、物事を楽観的に考える、軽い運動をする、バランス良い食事を心がける」を提言していました。免疫の力は喉や唾液、リンパなどの作用に関係するようですが、体のどこにあるのかも良く分かっていないようですね。体質とか、からだ総体の生命力みたいなものなのでしょうか?
 もっと分かりやすい例では「腕力」だって丸薬になって売られてはいません。腕力がどのくらい有るのかを測定する方法はたくさんありますが、「腕力そのもの」を取り出すことは不可能です。ホルモン注射やプロテインのドリンクで筋肉量を増やすことはできても腕力にはなりません。
 ある種の注射をして早く走れるようにするのも不可能です。免疫力っていうのは「生存本能・生への執着心」なのかな・・「身体維持のための機能」なのかな?
この辺りのことになると分からないことだらけです。

それでも「歩くことで免疫力を高める効果がある」と自分に言い聞かせています。「歩く力=足腰の筋力を鍛える効果」は間違いなくありますね。
よく歩く人は足が強いと言われています。ただ、残念なのは、筋肉は3日、4日使わないだけで衰えるというデータがあることです。歩く力を維持・継続させようとすれば、1週間に少なくとも3日は歩く必要があるということになります。それでも、「老化は足から」という諺もあるとおり、死ぬまで自分で歩行する(少なくともトイレには自力で行ける)のは私自身、老後の大きな目標です。
(80歳はすでに立派な老後ではありますが)
 ここでも足の老化を遅くすれば、老化そのものを遅くすることにつながる・・・
 と言う方程式を考えています。

 散歩の副次的な効果で無視できないのは、精神力を鍛錬できるということです。精神力といっても心の問題ではなく、脳の(肉体の一部の)問題です。寒い朝はヌクヌクと布団に潜っていたいという気持ちがあります。「いや、起きて散歩に出よう」と呼びかける声もどこからか聞こえてきます。
 脳内で葛藤が始まり、起き上がる。この「葛藤」こそが大事な精神力形成過程だと思っています。脳という体の一部に葛藤の爪痕を残す。鉄アレイを何度も持ち上げて腕力を鍛えるのと法則的には同じ筋道だと思っています。1回、2回の「葛藤」では形成できないし、形成されたと思ってもすぐに消えてしまう可能性もあります。脳という肉体の一部はそれほどに柔らかで、捉え所のないものだと思います。

〈表紙の写真はカサブランカのオールドタウンの出店で売っているイチゴです〉
〈下の写真は同じ市場の戸板商売の果物屋さん〉

ポンカン、ネーブルのイメージがする柑橘です
全てバラ売り

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