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今日も我が家は「ガブちゃん、21歳」

「おはこんばんちは」
鈴丸 カエル🐸です。

9月も半ばになるというのに・・・
一体この毎日暑い日が続きますがどうなってしまうの?って感じです。

「暑さ寒さも彼岸まで。」なのでしょうか?昔の人の言う通りになるかしら?

実は・・・21年間、共に暮らし連れ添って来てくれたニャモニーのガブさんが
12日の木曜日の午後6時頃に虹の橋を渡って行きました。

私はこの時がいつかは来るのだからと何年も前から恐怖だったのです。

何匹も何十匹というニャモニー達を見送ってまいりました。

でも・・・恐怖で仕方ありませんでした。

何故なら彼女は一番、私の側にいてくれて私のとてもつらい日々を癒やしてくれた誰よりも私を見つめてくれていた。

唯一無二のニャモニーだった。

貴方の魂が消えた瞳を覗き「嘘よね」って呟いた、でも私は感情的になったわけじゃなくて込み上げてくるものでもなかった。

分かっていた、でもまだもうちょっとっておねだりしたい気持ちだった。

ただ感謝しか無いのでした。

静かな涙が出て仕方ない来る時が来たのだと自分を慰めるしか無いのでした。


私の病気のせいでベットでの生活になりそれほど高くないベットから降りた時、貴女は左手を骨折してしまった。

でも、順調に回復していたじゃない
「おばぁちゃんに見えないネ」って
でも、やっぱりおばぁちゃんなんだよね

まったく、その左手でパンチされたっけ
とてもババネコとは思えなかった。

「2.3日前からエサ食べないよ。」と主人。

この暑さだし、いくらクーラーが効いた部屋にいても気圧の変化と湿気に人間だってまいってるしとチュールをあげた。

その時は食べてくれたのだった。

そして、私の後をヨタヨタ追い回していたのだった。

そんなふうになっても、これまで必ず復活してくれたじゃない・・・

今回もまた元気になってくれると思っていた。



貴女に初めて会ったのは私がまだある施設の温泉館のパートで仕事をしていた時でした。

私を動物好きと知っている若い女性の社員さんが「さっきね、お客様がカラスに狙われている子猫を保護して来て事務所に居るのよ」と・・・

「えー!無理無理💦私、無理だから!
主人に怒られるからダメだから!」

と予防線を張っておりました。

すると「大丈夫よ、私が飼うことになったから後で見に来ない?」と言ったのだった。

それじゃあ、と安心して帰りに事務所によるとその女性社員さんが「こっち、こっち!」と手招きした。

その小さな子猫は青いバケツの中で縮こまっていた。

意外に綺麗な子、大抵の場合、外に居た子は猫風邪にかかっていて目や鼻がグジュグジュでもおかしく無い可愛いピンクの鼻が印象的だった。

「良かったネ〜拾ってくれる人が居て幸せになるんだよー」と私。

「それがね、家の実家が卵屋だから飼えるかどうか分からないのよねー私の部屋はダメだから隔離するしか無いかもしれないの」と社員さん。

「えー何で?もしかして企んでいた?」と思った。

貴女を撫でていた手がストップした、その手をしまうと急いで車を走らせた。

家には高校生になったばかりの息子が居た。事情を彼に話すと引き取ろうという話しになって再び来た道を息子と急いだ仕事が終わり社員さんが帰ってしまうからだ。

そしたら諦めようと考えていたのでした。

しかし、イベントの企画で彼女は残業していたため、残っていたのでした。

他の社員さん達にも挨拶して息子を紹介すると「大きいね!何センチ?」と言われながら青いバケツの中の貴女を有無をも言わず抱きしめて「行くよ!」と貴女に声を掛けたのでした。

あれから21年間、こんなに長く居てくれるなんて思わなかった。

正確な年月は分からないけど確か秋猫だったから22年かもしれないね。

娘にお化粧されたり、コスプレされたりやられ放題・・・

プライドが高い貴女はよく我慢してくれていました。

いつだったか、お仏壇の側にいた貴女。

「ねーお彼岸のお墓参り、いつ行くの?」と主人に聞くと・・・

「俺は心にお仏壇があるから行かなくてもいいのだ!」と言った。

我が家のお仏壇はちょっと高く作り付けの棚の所にちょうど良い高さの所にガブさんが座っていたのですが主人がそのセリフを言い終わる瞬間、貴女の右手が飛んで来て主人を引っ掻いたのでした。

「ギャー❗️」と声を上げた主人。

彼の手だったか?ほっぺ?顎だったっけ?血が吹き出して私は「あぁあ!お母ちゃん、怒ってるは!」と

娘にも怒られて、渋々お墓参りに行くのでした。

何時も何事か起こると私の代わりに主人を怒ってくれて私の代弁者でしたね。


せめてもの救いは前日に段々弱っていく貴女を病院に連れて行くかどうか迷っていて娘に報告すると娘が鍼とお灸をしてくれて、少しリラックスしてくれた事、いつも鍼やお灸で良くなる事を知っていた貴女は背中を娘に向けてくれた。

それからは静かに呼吸してて何回も確かめてしまいました。

昨夜は息子夫婦も来てくれ「さよならとご苦労様」と言ってくれました。


まだまだ言い足りない、私は般若心経に感謝の気持ちとありがとうを書いて主人と一緒に御線香をあげました。

そして待っててネと・・・

「ありがとうガブちゃん。」

あちらで待っててネ。

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