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【詩】海

愛憎はすべて時効の彼方へ
いつか
消え失せてしまうとしたら
身体の中で溶けていく
君の残像をかき抱いている今は
儚くも愛すべき時間なのかな
遠いものへ憧れて
わたしは
幻の波の音を聴き
波がひくのも
波が寄せてくるのも
知らずに
君という海にいまだ深く潜っている
きらめく
泡とともに生まれた恋でした
泡とともに消えた恋でした



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