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【詩】浮雲

この世界の片隅に
咲いて枯れてゆく
それまでの夢の中で
だらしなく息をしている
胸の中に海がひろがる
さびしい海
陽の光が射して
明るい色をする
だあれもいない
ぷかりと浮かぶ
塩の味がするのに安堵して
何に生きようかと
思案してみる
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