5/26 『コードギアス 反逆のルルーシュ Ⅲ 皇道』を観た

面白かった。まあそれはテレビで観てたので知ってたが。こうして圧縮して眺めてみると、ルルーシュの非道さが際立ったな……だいたい毎週1話ごとに1策ペースで行っていたのを、2時間強の間に進行するから実に手際よくハイ仕込み、ハイギアス、ハイ爆破、てな感じになっている。
そんなわけでお話は既に知っているから、キャラクターにわりと焦点を当てて観ていた。マリアンヌはどういう人間だったのかとか。きっと、そもそもは皇帝の否定した地獄の戦場でこそ輝く人だったんじゃないかとか。あと、間違ってても愚かでもその上弱っちくても、うしろを省みることなくひたすら自分の意志で前へと進んで行っていた玉城って、わりとマジにゼロのマブダチだったのでは、とか。ゼロが玉城の愚かさを邪魔と切り捨てるのではなく利用する方向へ持っていってたのは、まあ偶然の比率が多分にあるかもだが、その意志は否定するものではない、とどこかで思ってたのかな、みたいな。
そして新作。劇場版の改変点と、最後の言葉などは、どれも新作へ繋げるための改変だったのだろう。『復活のルルーシュ』……いったいどういう話になるのか。復活するのはゼロではなくルルーシュであるということに注目したい。ゼロではないルルーシュが象徴するものとは何かというと、今ある世界に対して「間違っている」と己の意志を突き立てることだろう。しかしその今ある世界というのは、皇帝ルルーシュが己の命で作り上げた世界なわけで、ならば復活したルルーシュは、過去の己を「間違っているぞ」と断ずることになるのだろうか。過去を踏み越え、明日を求める男は過去の自分をも踏みにじれるのか。

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