5/15 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』を観た

面白かった。しかしなんというかいろいろと……なんというのだろうかな、そこもう少し捻りしろがあるのでは?と思えなくもないところがなくもなく。テレビゲーム優先してちょっとそっぽ向かれるなりゲームソフトに変わるジュマンジ、敵ボスはNPCなのか何なのか、案内人の何かあるようで何もない感じ(少し前に『レディ・プレイヤー1』観たせいかな)、現実に帰還したアレックス、ご近所っぽかったのにラストのあれが初対面なのの理屈とか、再動の気配見せるや雑に叩っ壊されるジュマンジ。
ただ、そういった点が散見されはしても、そこから不満へとは繋がっていかず、全体的には楽しく観れていたというのが不思議な観後感だった。そういったところはさして重要ではなかったのかもしれない。メインの5人のキャラが素敵だったし、ライフと復活システム、与えられたステータスやスキルなどはそれなりに活用していて面白かったし。それってつまりジュマンジらしさの無いところではあるんだけど。ジュマンジらしさと言える、ゲームが現実になるところ、なんてことのないゲームボードがプレイヤーを支配する感覚などは、「ゲームの世界に吸い込まれる」の一点で完膚なく殺しきってしまってるからな。ゲームの世界に吸い込むというのは前作のギミックの裏返しではあるけども、しかし実際にはオープンワールド系でめちゃめちゃ自由に動けるし、スキルもあってあの世界じゃプレイヤーたちの方がNPCにとっちゃ「不条理」な存在であり、まさしく裏返しだ。
いろいろ言いたいことがある、というよりは何でも言っていい気分になるというような、部屋の隅から古いゲームを見つけ出してきて、「おお、こんなんあったな、面白かったやつ」「ああーあったあった、一作目はよかったけど続編は全然コケたアレ」「なんか久しぶりにやってみたくなっちゃったな」「やってみようか」という感じで観れた(ひょっとしたら作り手側もそんな気分で作ったのでは?)。

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