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2023年7月の記事一覧

積読リスト(2023年7月現在)

うーん、3か月前に危惧した通り全然はかどっていない。今は『シオンズ・フィクション』を読んでるところだが、まだ半分も進んでいない。リストにない新刊やらを読んでいたからなんだけど、それを汲んでもはかどってない。やっぱ海外モノは進みが遅いなあ。Gジェネの地形適正Dのように遅い。 しかしまあそれも見越して、新たに積んだ本は1冊に留めた。3か月後までにはどうにか、リストを伸長させずに縮めていけたらと思う。最近は梅雨=電車が止まって仕事に行けないみたいになってて、おちおち晴耕雨読も決めて

7/28 『クレイジーDの悪霊的失恋』を読んだ

マンガ版は『クレイジー・D』でDにダイヤモンドとルビも入っているが、小説は『クレイジーD』なんだな。この表記の揺れ、何か意味があるのだろうか。 マンガ版の方を先に読んでいたが、小説版も大筋は変わらない。仗助とホル・ホースのやりとりにより多く紙幅が割かれていて、このコンビの相性の良さがさらに引き立っている。まあ相性というか、たまたまホル・ホースが仗助の機嫌の荒波をうまくいなせただけのようにも見えるが。はじめ、今回のスピンオフの主人公がホル・ホースであると聞いたとき、いやいやシブ

7/18 『ぼくらの魔女教師』を読んだ

今度の学校は伝統あるお嬢様学校、相手は学校を牛耳る「魔女」と呼ばれる教師とその配下たる「魔女軍団」総勢50名……と、このシリーズで一番おもしろそうなあらすじ。では、あったんだが……中盤まではなかなかスリリングでよかったけど、終盤にさしかかると勢いは増すもののちょっとスリリングの性質が変わってきて、そして最後にはギョッとしたまま飛び抜けていってしまった。クスリとアヤしいキノコと苛烈な男性嫌悪思想で教師や生徒を支配下に置いているかに思われていた教頭が、実際はクスリもキノコもハッタ

7/14 『戦国の忍び』を読んだ

新刊で出たときに興味を引かれて買ったものの、そのまま積ん読漬けにすること2年余り、ようやく読み始めたのが、くしくも著者の方が時代考証を務める今年の大河ドラマが始まったタイミングだったのは、いかなる奇縁か、単なる怠慢か。でも大河ドラマで忍びの活躍が描かれると、あっここ読んだやつ!と進研ゼミめいて面白さが増すので、いいタイミングだったと思おう。 ニンジャといえば熟練した闇の技能集団で、名のある武将が直々にしかし秘密裏に組織し、幼少期から苛酷な訓練を受け続け心を喪った、人のかたちを

7/6 『七つの魔剣が支配する Side of Fire 煉獄の記』を読んだ

アニメも始まりますますの盛り上がりを見せる『ななつま』シリーズ。煉獄さんの声を煉獄さんがやったらそれはもう本当に煉獄さんじゃんか、とキャスト発表を見たときは思ったものだが、そう言えば何故煉獄さんが……つまりキンバリーのアルヴィン・ゴッドフレイがその二つ名で呼ばれるに至ったかは気にしたことがなかった。火炎魔法が得意だからくらいにしか思ってなかった。が、それがまさかこのキンバリー魔法学校、ひいては魔法使いという存在自体を「地獄」と定義したときの、それに相対するものという意味での『

6/28 『七つの魔剣が支配するⅪ』を読んだ

休息と調息のⅪ巻。物語としても学園生活としても後半戦にさしかかるにあたって、これまでの日々に対する労いと、これからの日々へ向けての覚悟を、各々が各々なりに定めていく。 まずはゴッドフレイ先輩の卒業。この手のキャラ……主人公たちの良き手本となる先達が、五体満足で無事に卒業できるというのも珍しい。いや無事とは言っても、オフィーリアしかりカルロスしかり、それなりに喪ってきたものはあるだろうが。そのへんはきっと、同時発売の外伝で語られているのだろう。 そして始まる帰省旅行。学園の外の