【サンプル公開】飛行機模型スペシャルNo.32
軍用機には様々な種類があります。空対空戦闘を繰り広げ制空権を確保する戦闘機、敵の頭上に大量の爆弾を投下する爆撃機、地上目標や洋上目標に強烈な打撃を与える攻撃機などの華やかな機体の一方で、あまり目立たない…むしろ目立たないことに意味がある機体があります。それが偵察機です。
まずは敵の規模や戦況を把握しなければ作戦の立案も行動もできません。偵察機は軍隊の目となり、必要な情報を入手して無事に帰還するのが任務です。そのためには他の機体が届かないほど高く、他の機体が追いつかないほど速く飛ばなければなりません。偵察機とは、その任務の特殊性から独自の進化を遂げてきました。
飛行機模型スペシャル最新号は戦略偵察機を特集します。
戦略偵察とは敵の軍施設や軍需産業施設などを偵察し、戦力や戦争遂行能力を探ることです。有事はもちろん、平時でも秘密裏に任務を遂行します。
今回は古今東西の戦略偵察機を集めました。
目次です。気になる記事は見つかりましたか?
九七式司令部偵察機は史上初の戦略偵察専用機といえるでしょう。ファインモールドからキット化されています。
九七式司令部偵察機の後継として開発されたのが百式司令部偵察機です。空気抵抗を減らし、実用化された日本機の中で最速を誇りました。
第二次大戦が終結し冷戦の対立が顕著になると、戦略偵察の重要性は更に高まることとなります。キャンベラは1950年代から実戦配備された爆撃機ですが、速度や高高度性能に優れ、偵察機型も開発されました。
ロッキードがCIA向けに開発した偵察機A-12は、ブラックバードの愛称で有名なSR-71のベースとなりました。一方で、A-12はさらなる派生型として無人機の運用にも転用されます。それが無人偵察機D-21と発射母機M-21です。
当然ながらアメリカに対抗するソビエトも偵察機を開発しています。特徴的なシルエットのM-55は、1990年に16~20t級の陸上機としての最高高度記録を樹立し、現在も記録は破られていません。
このほかにも様々な戦略偵察機を作例と共にご紹介。ひこスぺお馴染みの河野嘉之氏による解説も必読です。
好評連載中のモデリングJASDFは前号に続き1/48 F-1を製作。いよいよ完成となります。
不定期掲載のニューキットセレクションはファインモールド 1/72 F-4EJです。
飛行機模型スペシャルN0.32は1月19日発売。
A4判128ページ。本体価格1,980円+税。
お買い求めは全国の書店、模型店、または通販サイトで。
九七式司令部偵察機を取り扱ったモデルアートプロフィールNo.14も好評発売中。合わせてご覧ください。
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