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FILM REDとかいう映画にはツバを吐け

このシーンの作画やウタの3Dが酷い・センスを感じられないとか言い始めるとキリないから言いません。

原作・総合プロデューサー:尾田栄一郎 
監督:谷口悟朗 脚本:黒岩勉
真っ赤な背景の中で叫ぶ謎の少女
「歌声、赤髪。」
余計な情報を一切排除した簡潔かつ完璧な四文字

この映画のピークはおそらくココだろう。

予告映像がYouTubeにアップされる度に下がりゆく期待とワクワク。
実はシャンクスには娘(ウタ)がいて、あの時フーシャ村でルフィと会ってたという唐突すぎる事実。
連載が始まった25年前では決して生まれないであろうウタのビジュアル。
なぜか物凄く違和感のあるルフィの「シャンクスの娘」というセリフ。
何もかもが受け入れられず、ショック過ぎて上映されても見向きもしなかった。

いやー、この告知ポスターだけが出てきた時はすごく楽しみでくそワクワクしてたんですけど、なんか僕にとっては違うなとなってしまいました。

まあ、結果的には4か月経ってから2回見に行ったのですが、それは尾田栄一郎と谷口悟朗が副音声をやっていたからでして、それがなければ見ることはなかったでしょう。

そもそもシャンクスって登場回数が少ないし、めちゃくちゃイメージが固まってて動かしづらいキャラなのに、なんでシャンクスの話しやるんだよ。普通に出てくるなら良いんですけど、なにやらシャンクスとルフィの過去に関係する話らしいし、今更そこ動かせないでしょ、なんなら動かしてほしくないわって感じなんですよ。
「シャンクスはワンピースの中でもトップクラスにどう生きてきたかが決まってるキャラ」みたいなことを副音声で尾田栄一郎本人も言ってたし。

ルフィの命の恩人であり、ルフィのなりたい姿、
そして超えたい姿がシャンクス。

ルフィはシャンクスに海賊王になることを宣言し、シャンクスはその約束の象徴として大切にしていた麦わら帽子を託します。
これはルフィとシャンクス、二人だけの男の約束であり、誰も介入できないし、しちゃいけない。
このようなルフィの原体験は物語の根幹でもあるので、誰かが介入すると物語の軸がブレてしまう可能性があるんですよ。もし誰かが介入するならそれ相応のストーリーがないと読者は納得しない。エース、サボ、シャンクスが関わる話は特に。それぐらいワンピースの中ではいじっちゃいけない神聖なところなんですけど、よー分からん小娘が出てきて挙句の果てにはシャンクスの娘!?
まじでFUCKです。

どっかの記事で書いてあったんですけど、谷口監督自身はシャンクスはあんま出さない方が良いと思っていて、ふんわり匂わせようとしてたが、尾田先生から「出していいですよー」と許可が出て意外だったみたいなことを言っていた。

なんでよ、尾田くん。僕はトガり切ってる尾田くんが好きなのに。
やっぱ、自分が描く漫画以外はそこまで重要視してないからですかね。
映画をやることは決まってるし、ウタとかいうキャラを出したいと言われてもう作ってしまったし、よりインパクト出すためにシャンクスも出した方が良いでしょとなったのか、、、。
面白かったらいいんですよ、でもこれが面白くない!とにかく残念。
元からワンピース映画は面白くはないのですが、、、。
今回のFILM REDは見るに堪えなかった。
おれはなんでこんなに怒っているのだろう。
面白くないからなのか、FILM REDという映画が面白くないのに意外と高評価を受けているからなのか、いや面白くないものを面白いという人が多く存在している事実に怒っているんだと思う。

シャンクスが出てきて黄猿と闘う10秒くらいは熱かった。

尾田栄一郎本人も言ってましたが、無理やり後付けしたにしては良くできてると思います。ただやっぱり後付けは後付けなので無理やり感がどうしても否めない。
そして、尾田くんは「映画は映画!」とちゃんと線引きしてるし、賢い方達も理解しているのですが、一部の人達はどうしても本誌と結び付けたがるのあれなんなんですか?
そういう人達って絶対ウタの最期とかに過剰に気にするやつでしょ。嫌いだわ。

ONE PIECE 105巻(第1060話"ルフィの夢”)

「シャンクスと....…エースとサボだけだったか」の”....…”の部分を切り取って、「ここウタだよね!? ということはウタはルフィの夢の果てを知ってるってことだよね!?」とか言ってる人達、無粋というか野暮というか、とりあえず思ってても言うな、声でかすぎ。

おかげで尾田栄一郎様が直々に訂正しに来るという事態にまで発展。

  • ONE PIECE 1060話の掲載日:2022年9月20日(週刊少年ジャンプ42号 )

  • ウタの年表訂正日:2022年11月5日(『ONE PIECE FILM RED』副音声上映開始)

さすがに良くない。
まあ、分かりにくかったし、ウタのことが好きなら舞い上がってしまうのは仕方の無いことかもしれない。

ただ、正直副音声はめちゃくちゃ面白かった。尾田栄一郎の肉声を聞く機会は滅多になく、二時間近くワンピースの事だけを話し、なおかつ尾田栄一郎が自分のワンピースに対する思い・考えを話してたからマジで楽しかった。
「尾田栄一郎分かってねぇーな」って思ってたんですけど、彼ちゃんと分かってました。当たり前だけど、やっぱり比にならんかった。
だから、マジで文句は言うけど、「あ、これ分かっててやってるんだろうな、俺が浅いんだろうな」って思うようになった。
だから、ワノ国編面白いと思ってないけど、好きになれるように頑張ってます。

ただ、映画単体ではマジで面白くない。
サニー君って何??ヤソップってそんなウソップと仲良かったっけ?お前らってそもそも話したことあったっけ??などなど、マジで謎でしかない。
あれマジで誰か止めろよ。

最後に、
「シャンクスってあんな感じじゃ無くね?」
シャンクスって簡単に言えばYDK(やればできる子)なんですよ。
超優秀なんだけど、たまに抜けてておっちょこちょいみたいな。
普通に飲み屋にいる飄々とした面白いおっさんなんすよ。
ただ、ビシッと決めるとこは決めるクソカッコいいやつ。

なのになんですか?あの常に厳格で常にカッコいいおっさんは。
マジで誰って感じ。
もしかして、シャンクス二人説ってそういうことか!!??

俺、父親がいなかったんで、割とマジでシャンクスは俺のお父さんと言っても過言ではないくらいの存在なんですよ。(マジ)

本当にネットでオモチャにされてるの耐えられなかった。
未だに見てない、帝京平成大学は見たけど。
ただ、それもアップされて話題になってたけど、見れなくて1か月後にやっと見れた。そんくらい悲しかった。(今では好きで見てるけど)
俺の父シャンクスをネットのオモチャにした『FILM RED』がマジで憎い!!
尾田栄一郎のことは神だと思っているが、永遠の拷問を受けながら海をさまよい続けてもいいから、この映画にはツバを吐かせてもらう。

おれはもう…!!!
『FILM RED』を.......!!!
愛せねぇ………!!!


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