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モジュール学習 + タイムアタック学習 = 絶対にうまくなる ▶例えば算数で!

小学生に効果的な15分単位の「モジュール学習」。さらに「タイムアタック学習」を組み合わせると算数が絶対にうまくなります。

小学生の算数実力アップにつながっている学習方法には百マス計算があります。これは足し算、引き算が中心で毎日チャレンジすることが、実力になっています。

ここでは、百マス計算を進化させた新しいタイムアタック型の算数学習「採点不要のモドリル」を開発メンバーとしてご紹介します。そしてクラスで家庭で、ゲームのようにチャレンジして、習熟度を上げ「絶対にうまくなる」ことを楽しみましょう。

まず、モジュールって何?

モジュール(module)とは,もともと機械工学の用語で、システムの一部を構成するひとまとまりの機能を持った部品のことです。

最近よく使われている教育の分野での「モジュール学習」とは,10分,15分などの時間を単位として取り組む学習形態です。

モジュールの単位は学校によって毎日同じ時間に行うモジュールと、時間割内で区切って行うモジュールがあります。毎日学習する英語は一般授業とモジュール学習と組み合わせると効果が高いとが考えられています。

こちらが朝礼後と午後の初めに、同じ時間でモジュール学習を設定した時間割例です。

モジュール学習1

このように、既存の時間割の一部にモジュールを組み込んで調整することもあります。連続授業や実技がある授業にモジュールを入れる場合もあります。

モジュール学習1

新学習指導要領では「社会に開かれた教育課程の実現」とあります。

「教育課程を通して,これからの時代に求められる教育を実現していくためには, よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を学校と社会とが共有し,それぞれの学校において,必要な学習内容をどのように学び,どのような資質・能力を身に付けられるようにするのかを教育課程において明確にしながら, 社会との連携及び協働によりその実現を図っていくという,社会に開かれた教育課程の実現が重要となる。」(新学習指導要領/前文)

そして、この新しい小学校のカリキュラムとして近年注目されているのがモジュール授業の活用です。

小学校で習熟を必要とする授業で 学習に変化をもたせ、児童の集中力を維持するため、同じような内容を連続させない「帯学習」が「モジュール学習」として推奨されています。

小学校では授業の組み立てにモジュール学習導入への工夫が必要です。クラス全体でチャレンジするとやる気を出させることができます。飽きさせずに習熟度を高める授業スタイルになります。

学習塾で定着してきたモジュール学習は、小学校でもさらに効果的に使われるようになってきています。


モジュール学習の次は習熟度に合った学習

モジュール学習により、学習を習慣化させることができます。繰り返し学習に効果的なのが語学と算数です。そして、先生方が模索中の学習スタイルは何になるのでしょうか?

それにはいま人気の「個別指導塾の進め方」が参考になります。個人の実力に応じて対応できるためクラス分けがないスタイルは小学校と同じです。

同じクラス内で勉強しますが、特定の課題に習熟した児童は基本的な理解から、新しい課題テーマへチャレンジを続けることができます。遅れた児童は短時間ではありますが、見直しすることができます。


答に到達する飛躍は基礎から

子供には大きく成長する年があります。そのタイミングをとらえて飛躍させるステップアップための準備には何が大切でしょうか。

日本は明治維新の国の転換のとき、人材のベースに寺子屋での教育があったと言われています。江戸時代の後半には世界で最高レベルの識字率でした。算数の基礎のそろばんも習わいでした。それが新しい時代をつくる人の礎でした。

20世紀後半に算数の力でIT産業を躍進させた国があります。それはインドです。現在は世界3位の位置を占めています。その基礎は英語力に加えてインド計算と言われる2桁のかけ算まで暗算できるという教育でした。前世紀には世界中のシステム構築やプログラミングの仕事がインドに発注されました。ITの職種はカースト制度にあてはまらず、若者たちが新しい領域でITを躍進させたのです。

計算効率のよいインド式数学は計算を2桁単位で行う場合が多く、日本の小学生が1桁の九九を覚えるように、2桁のかけ算を暗算で覚えることもできるようになります。

現在、日本でもインド式数学が紹介されているのですが浸透されません。勉強方法が習慣になると、変えることはあまりありません。つまり、算数の解き方は国ごとの文化の一つです。教師、親、生徒が変えていくには数十年かかるかもしれませんし、変わらないかもしれません。

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基礎を覚えるのは計算の世界の仕組みを知ることです。基礎は一つでも覚えればどんな問題でも解けるようになります。ゴールの解は、日本式の計算でもインド式の計算でも同じです。大切なのはその計算方法を使いこなすための習熟です。

算数には答が出せるようになる面白みと、答に到達するまでにはいろいろな解法があることを理解してから登ると深い理解に入れます。そういった算数の山に登るために何が大切かを理解すると、児童の取り組み方が積極的になります。

他の解き方はよく分からないという認識でも充分です。他にルートがあることを知っているのと、知らないでいるということには大きな視野の違いがあります。

人それぞれ得意、不得意が違います。その中から、自分に合った解法を選んでいるという自信と、解答に至るまでの過程をきちんと理解できることが大切です。

そして、その色々な解き方が存在しているという点は、国語、社会、英語でも同じです。時には答が複数あるかもしれません。

たとえば、成人して社会に入ったときでも様々な問題があり、答へのアプローチは複数あります。複雑な答えまで到達させるコミュニケーション能力を高めるスキルは小学生から始めることができます。


タイムアタックで計算スピードと正確性が増大するとどうなるか

算数の計算スピードと正確性を高めると、どうなるかは皆さんご存知です。テストの計算部分がサラサラと解けて余裕ができるようになることで、じっくり難しい問題に取り組むことができ、結果として総合点数がアップします。受験でもワンランク高い学校へ入れます。

すると人気の会社へ入ったり、希望の職業に付くことも容易になります。生涯賃金は人気会社ほど多額です。年金額にまで差が生じてしまいます。

風が吹けば桶屋(おけや)が儲かるとは、日本語のことわざです。あることから、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことのたとえです。これと同じことが算数の計算スピードでも生じています。

電卓が発明されたとき、もう面倒な計算をすることはなくなると考えた人がいました。コンピュータで自動翻訳ができるようになったとき英語の勉強は不要になったと思った人もいるかもしれません。

しかし、人が自分で計算するとき、計算の意図まで考えます。答に到達する方法を複数考えると、数字を使う魔術師になることもできます。


そして、算数試験の点数は何点が理想?

4月で小学生は学校へ行くのにお祝いされ、社会の一員になったことを喜びます。

その中で、授業が開始され、いままでなかった新しい学習の習慣を付けます。そして先生方の指導により、様々な深い学びの日々へ入ります。

時々テストがあります。80点でまあ頑張っているな。90点取れれば素晴らしい!楽しい勉強です。

しかし、学校だけでは復習する時間が不足します。そこで家庭や塾での勉強が必要となり。今は個別指導が流行っています。その児童が分からない部分だけ徹底的に教えてもらえます。

この塾でよく使われる百マス計算を考えてみましょう。算数の基礎的な問題への習熟度が確実に上がる百マス計算は世界中の子供に広がっています。

なぜ、多くの学校や塾で百マス計算を採用されているのでしょうか。
百マス計算は計算方法そのものを教えるのではなく、計算に習熟する勉強方法だからです。


マスに入れる気持ち良さ。リズム感が一定の計算を続けるモチベーションになります。これが反復学習による日本の小学生の学びのスタイルの典型です。100点を目標に、95点取れれば大満足という勉強です。

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社会人は重大なポイントでは95点では足りない!

4月には新しいスーツを着た新社会人が仕事を始めます。会社ではマナーや仕事への姿勢を新人教育で学びます。

学校との大きな違いは広い視野と、専門知識を持ち、集中すべき重大ポイントでは完璧な仕事を目指すことです。もし医師の仕事が95点なら、5%の人に間違った治療となります。交通関係の仕事では大きな事故につながります。

仕事でミスを防ぐために会社では防止する仕組みがあります。まずダブルチェックです。先輩は後輩の仕事が完璧になるまでもう一度チェックします。命に関わる仕事は特にダブルチェックが重要です。薬剤師の場合はどんなにベテランになっても患者に渡す薬はダブルチェックをしています。

100点を目指す方法は色々あり。その一つがPDCAです。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)をくりかえします。生産管理や品質管理などの管理業務からはじまりました。現在では継続的に改善していく手法として様々な業種で広がっています。

小学生の場合、学習(Do)が中心になります。計画(Plan)は難しいかもしれません。しかしチェック(Check)をただの答え合わせだけでなく、しっかり検算できるようになれば、改善(Action)につながり、自分で学習計画(Plan)をたてられる子になっていきます。

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サービス業は点数では測りづらいですが、やはり100点を目指していです。
つまり、全ての社会人が重大な箇所では100点ルールの上で仕事をしています。会社の場合は仕組みからサポートしているので、誰でも100点を取るとることができるようになれます。それで社会が成り立っています。


小学生から100点しか求めない学習へ! 

これは私たちからの新しい提案です。100点しかない世界に児童を置きませんか。

世界には国ごとにテストの点数の許容範囲がちがいます。「60点でよくやったよ!」「いつも90点で君が天才だ」。そんな国もあることでしょう。

わたしたちはどうして児童が100点を取れないか考えてみました。会社では100点でないと仕事を完結できません。仕事が終わらないときは残業したり、休みに出勤したりもします。そもそも、点数の完全性が目標でないので、学校では100点でなくてもいいのです。

それを100点しかない世界に変えたら、どんな世界が児童に見えてくるでしょう。100点を取るのは最初は大変です。ですが、それを乗り越えるとき新しいことが見えてきます。


例えば算数の習熟度別の設定

モドリルは算数好きのお父さんが娘さんにどのように計算力を身に付けるかを考え抜いて百マス計算の弱点を克服したものです。百マス計算は答え合わせが大変です。もし、答が間違っていても学習効果が大きい見直し検算を児童が自分からすることはなかなかできません。

しかし、モドリルシリーズは答が間違っていた場合、自分で検算して間違えを見つけないと問題が終わりません。

間違えた部分を自分で見つけて、解決する学習形式を実現させました。そこが脳科学的なアプローチと合致していました。様々な側面から、誰でも絶対にうまくなる算数学習について考えぬきました。例えば、計算モドリルでの標準的な問題集の一問解く時間は5分と見ています。進学塾では2分台でできる子もいます。

しかし、はじめてモドリルをする場合、進学塾の優秀な子でも10分以上かかります。レベル差が大きいクラスでは最後まで解けない子が続出します。早くても遅くても、タイムアタックでは問題ありません。

このようなとき、ネットの世界では親からのクレームで炎上になるかもしれません。先生は最初にこれを乗り超える忍耐が必要になります。個別指導も要求されるかもしれません。

例えば、分数が解けないのを見過ごすと中学生、高校生になっても分数の基礎問題に取り組まなくてはなりません。それを解決する方法の一つがモドリルです。

モドリルシリーズには分数問題もあります。じっくり取り組むことが重要です。自分との戦いなので、一問解くのに1週間かかっても問題ありません。

これはモドリルではないのですが、既存のテストを100点しかない演習問題に変えることは先生の意識でできます。提出された答の間違っているところを「?」か「まだ」として、再提出を求めます。英語では「Yet」です。時間はかかりますが、再度児童に書かせて提出させてください。答は決して先生が出さないことがコツです。全て合っていたら100点と書いて終わります。児童は必ず伸びます。お試しください!


古くからある学習方法は100点満点、みんなで満点へ!

今の子供たちは学ぶことが多いものです。新しく覚えることも毎年増えています。
昔の子供たちは習字や、算盤(そろばん)を習得しました。その上で生活の基盤を組立てていました。

低学年では九九や覚えることがことが多いのですが、高学年では困難な問題をどのように解くかという説明に移行します。つまり、学年が上がるほど、類似の問題を毎日解く演習よりも、理解を深めることに重点が移ります。たしかに難しい問題には新しい発見や驚きもあります。

100点しかない世界の学習では、できる児童と、進捗が遅い児童の差は解くまでのスピードが違います。つまり成果による指標から時間という指標に変わります。そしてセルフチェックです。これは社会一般での指標と同じです。

例えば、極端な例は技術者です。IT技術者はできる人と、中々できない人とで100倍もの差があると言われています。ですが100点さえとれれば、遅い人でもちゃんと仕事が割り当てられます。

わたしたちのモドリルシリーズの場合には解くまでの時間という生徒への目標を設定しました。このタイムアタックは新しい目標ではなく、世の中の当たり前の考えです。

小学生には長時間は不向きでモジュール授業での使用が適切です。目一杯に難しい問題を解くのではなく、学習のプロセスをタイムで楽しむことで子ども自身が学びの実感と自信を持てる振り返りを工夫する必要はあります。

最近のパソコンやタブレット学習のeラーニングでは解答を選択問題にしたり、ヒントを出したりして子供たちが自分で学習しようとする気付きを促進しています。それをモドリルシリーズではゲーム性のある問題構成に置き換えて、筆算の過程を大切にして、ドリルの全体的な構造として問題を制作してあります。

「モジュール学習」と、「タイムアタック学習」をクラスや家庭で行い、100点満点しかない世界へのチャレンジはいかがでしょう。新しい取り組みをヒントにして、絶対に算数がうまくなる学習上達方法をご一緒に考えてみませんか。

足し算、引き算はもちろん、掛け算、割り算、分数までの算数。それに加えて、連立方程式の数学までそろっています。まず、モドリルの無料ダウンロードからお楽しみください。



モドリルシリーズホームページ(無料サンプルがダウンロードできます)

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