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U9コーチがプレーモデルを考える

書籍「プレーモデルの教科書」を読んで

この本、興味深く読むことができた。
内容は、育成年代(小学生)向けというよりは、プロの例や著者の大学サッカー部のプレーモデルやトレーニングが書かれている。U9コーチをしている私のやりたいこととは若干ギャップは感じられるものの、「プレーモデルは作れたらいいな」と思った。いや、作らないとトレーニングメニューを決められない。

※他の方が戦術やサッカーのことを書いているように上手く文章を書く事はできない。だから、一つにフォーカスすることで、少しでも分かりやすい内容になればと思って、パソコンに向かう。

いつも横パスをしていたら・・・

ストイコビッチの選手時代:
いつも横パスをしていたら育成の指導者から「パスの優先順位は縦パスまたは前だよ」と教わりました。
~ P.108 プレーモデルの教科書より

ここで私が思ったことは、優先順位を明確にして、言語化しているね。まずは、前進すること。前にチャレンジすることが大事。失敗してもいいから前に行こう。ゴールを目指すのがサッカーだ、と。当たり前のことだが分かりやすいし、指針となっている。

一方で、私は、簡単にボールを失いたくないという考えを持っている。
なので、「とりあえず前だ!前に行けばいいんだ!」と勘違いしなようにしたいのだが・・・、どうしたらいいのか。
どういうときに前に行くのをキャンセルするのがいいのか、でも、失敗を恐れてほしくもない。どう指導しようか。

枝Dの劇変理論:待ち合わせは平行の位置

脱線するが、うちのチームは枝Dを注入中。私自身も身体操作のフィーゴメッシの考えを知り、縦軸をずらしに行く、止まらない前提、前に進むことを意識してプレーするようになってきた。
今までは、まずボール受けたら止めて、取られないことを一番にしてきた。ポジションもボランチが多く、止めること自体が間違っているわけじゃないと思うけど、今まで私はボールを受ける前に「前に行けるか」という認知・判断をすることをいかにしていなかったのかというのを突きつけられた。

その発見から、走る前提でのプレーに変更して、縦軸がずらすプレーにすると、守備の圧を受けにくくなった。結果、前に行くことでボールを失わなくなったのだ。40歳にして、プレースタイルを変えるきっかけを得た。

そんなきっかけをくれた枝Dなのだが、劇変理論では、平行の位置、つまりボール保持者の真横が待ち合わせ場所。そこでボールを受けよう、というものだ。「横」なのだ。

そうするとストイコビッチの「優先順位は縦が先」と矛盾してしまう。
もちろん、答えはある。しかし、子供なら縦に行け、前に進め、と言われたが、待ち合わせ場所は平行(横)だ。どっちなんだ?と混乱してしまうだろう。

そんなときに「プレーモデル」によってチーム内で言語化して景色をあわせることが必要不可欠だ。

劇変理論の解釈が間違ってるかもだけども、自分なりのストーリがこれ。

守備ラインの高さを超えよう。シンプルに超えていこう。
→当然、守備は高さを超えられないように守ってくる。縦軸は捕まる。
→じゃあ、グループで突破しよう。味方(パスの受け手)が前にいるのかいないのか。
→味方が前にポジションが取れるなら前でパスを受けよう。
→守備はマークがつく。じゃあ、どこでボールを受けるか。
平行で待ち合わせしよう。見方がそこでボールを受ける。(場所は決まったが時間は?ここでは割愛)
→もちろん、その待ち合わせ場所にもマークはつくかもしれない。
→平行にポジション取ってもマークがついたということは、守備ラインがそろった。んじゃ、門をとれるな。ワンツー炸裂。

整理ができてきた→これがプレーモデル

相手の高さを超えていこう。
縦軸が捕まってなければ、突破せよ。
そして、グループで攻撃しよう。
味方も高さを超えること。
待ち合わせ場所は平行。
ボール保持者がワンタッチで出せるタイミング
グループで高さを突破しよう。

言葉にはしたが、チームに浸透できるような言葉にするのが難しい。まだまだこれから。でも、自分の得意分野である「パクる」こと。いろいろなものを見たり聞いたりいて、吸収しながら、良い言葉をチョイスしながらプレーモデルを作っていこうと思う。

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