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サラリーマンがうまい日本酒に出会いたくて利酒師まで取ってしまった話。と、知識の入れ方。

知りたい!って思ったら、一気に知識を突っ込むのは楽しいなと思った話。
最近、利酒師の資格を取りました。楽しく生きるために、定期的に自分をアップデートしてます。
前半は、ネットで時間が溶ける話。後半は、利酒師になった話。関連リンクは寿司の話と育休の話。

ネットで空振りが増えた

知識の増やし方は、今ならネットで調べろとか、動画を見ればいいとかいう意見もあると思う。もちろんそれはその通り。
ただ、めっちゃ空振り=狙ったものに当たらないこと 多くない?というのが個人的な意見。
※ツイッターやtiktokで爆速で情報集める世代すごい。ほんとに。

最近、頷き過ぎて首がもげそうになった記事やまとめ↓

ワードサラダ

https://note.com/manufacture/n/n056d2c58f6d2

一見それっぽく見えるがよく読むと中身のないサイトを大量に自動生成し、それらのサイトからランキングを上げたいサイトにリンクを貼ることで無理やりページランクを吊り上げるというお行儀の悪い手法が一部のSEO対策業者の中で横行したのである。
その結果、インターネット上に人間にとって無意味なサイトが大量に放流されてしまい、そういったサイトで検索結果が汚染されてしまう事態となったのである。
その時に不名誉にも活用されてしまったのが、冒頭で紹介したワードサラダを生成する技術なのである。

https://note.com/manufacture/n/n056d2c58f6d2

調べ物をしても参考にならないしオチすらない…「ちょっと昔のインターネット」と「今のインターネット」の違いが悲しい

https://togetter.com/li/2097834

ちょっと昔のインターネット
「これ調べたいな!」→
先人たちの個人ブログ、謎に詳しいことが乗ってるアングラチックなサイト
今のインタ
「これ調べたいな!」→
・クソみたいなまとめサイト
・広告ばっか
・なんも参考にならないオチすらついてないサイト

https://togetter.com/li/2097834

頑張れchatgpt
時間泥棒をすっ飛ばしてくれ!

そういう意味では、編集・編纂が効いている書籍は狙った情報を取りやすい。ネットは生っぽいのとか、どんどん深ぼるのは他に変えられない良さをもつ。ただ、膨大な星からきら星を探さないといけないのはちと辛い。

書籍とネットの雑なメリデメ

趣味と時間とネットと金

なんでこんなこと書いてるかというと、このまえ唎酒師(ききざけし)という資格を取りました。
別に飲食店勤務でも、酒販関係でもないんですが趣味で。

利酒師とは?

目隠しして、これだ!って当てる人ではなく、これが好きかもですよーって推奨するのが主な役割のようです。

唎酒師とは、唎酒師は「飲み手に日本酒を美味しく飲んでいただくための資格」です。
酒類全般の基礎知識やもてなしの心と技術、提供方法を身に付け、適格な日本酒スキルの向上、セールスプロモーションを目指します。

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会

なんで取ったの?

A. ただ日本酒が好きで、おいしい日本酒が飲みたいから。

日本酒好きの共通の悩みだと思うんですが、なんだこれ、うまい!って出会っても、違う銘柄で同じような体験の再現性がめちゃ少ないんですよ。
自分好みの日本酒を見つけるのがほんとに難しい。そうなると、2000円超えてればハズれない、片っ端から飲んでみた、みたいなざっくりな選び方になってしまう。

飲んできた酒たち①(ほんの一部)
飲んできた酒たち②(ほんの一部)

まぁ、これもね、超楽しいんですけどね。
日本酒の蔵って、すごい数が減ったと言われるんだけど1200~1400くらいあるんですよ。その数×ブランドなので、できればたくさんのおいしいお酒を飲みたい。
だから、単純に「うまい・好きな酒を飲む打率を高める」ってのがしたいわけです。

ラベルに書いてある生酒とかひやおろしとか、大吟醸とか特別純米っていうのは、それ”単体だと”全然当てにならんのですよ。変数が多すぎて、はっきりいって意味不明。

超ざっくりとした変数(もっとあるよ!)

もちろんいろいろ飲んで、自分のなかで言葉にしてたんだけど
・酸が効いてて、すっぱうまい
・味噌のうまみだけを凝縮した感じ
・超エロい
とか全然体系的じゃないし、伝わらないw
だからこそ、何がわかってないのかを認識したかった

紙媒体っていいなって再認識

そんときのテキストが、約200ページ+約300ページ=約500ページあるんですけど、これをネット検索で冗長なく調べるって大変だな・・・と。

公式のテキストなんで当たり前なんですが、基礎情報からちょっと知っておくといいよ!みたいなコラムまでめっちゃ網羅してるんですよ。

これ、履歴遡らなくても読めるし、あっちいったりこっちいったり、なんならタブレットみたいに書き込むこともできるんです。めっちゃ便利。強いて言うなら、これが検索できたらいいのに…(PDFにするのはめんどい)

当たり前なんだけど、鮮度はネットに敵わない。一方で情報の構造というか、繰り返すものは書籍のがいいな、と。

情報価値とその対価

結果として、うまい酒のために知識を叩き込むのはひさびさに楽しかったです。唎酒師の試験という時間の締め切りをつくることで、まとめてつめつめできたな、と思っています。
一方で、これと同じ情報量をネットで集めようとしたら、まだ終わってなかったな…と思います。

あと、知り合いが増えました。
普段の仕事では絶対に会話することができない、某有名ホテルの板さんや、某有名旅館の女将さん、会員制の寿司屋のオーナーさんなど、すてきな人に出会えました。僕はサラリーマンなので、趣味ですというと驚かれましたが、少なくとも同じ資格を取ったので仲間に入れてもらえた感じです。

一方で、日本酒興味なくてキャリアアップで唎酒師!は意味ないなーと思いました。そういう方は控えたほうがいい資格かもです。(安くはない…)

情報の収集、編集・編纂はこれから重要度がさらに増してくると感じます。chatgptがきれいな文章や物語を書いてくれるときに、人間らしく情報を提供するホスピタリティとか狙いこそ価値があるな、と強く思いました。
chatgptが先生みたくコーチングしてくれたら、ここも大きく変わると思うし逆にどうでもいい書籍が大量生産されてしまう可能性もあり。この過渡期が楽しいですね。

情報を買うのは、調べる手間の削減、信ぴょう性の担保、情報の整理、と現代において時間を有効に使う手段。ネットと書籍どっちがいいかはケースバイケース。僕は知識を叩き込む系の場合は書籍で、ハンズオン系はオンラインのが良いなと思っています。

最後に。日本酒は味わい広くて楽しいよ!

ワインと同じサイズで2000~4000円くらいでめちゃくちゃ美味しいお酒もいっぱいあるのよ!!

同じノリで取得したものたち ↓↓↓
★寿司の技術を手に入れた話

★育休取ろうぜ(2016年の話)


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