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どんなに小さくてもダサくても、『挑戦』には価値がある。

はじめまして!moctecoコーディネーターの神宮司です!

いつも自己紹介のときにはモジモジしてしまうのですが、私の仕事はタイトルの一言に尽きると思います。

システムエンジニアとして生まれ育った北海道を離れ横浜・名古屋などで働いてきました。結婚し子どもが産まれたことをきっかけに、家族で地元の大樹町にUターン。子育てをしながら、家族も暮らしも、そして仕事のやりがいも両立できる働き方をずっと模索してきました。

私が暮らす町・大樹町は人口5700人の小さな田舎町です。今でこそ宇宙産業で盛り上がりを見せていますが、子どもを育てながら働く環境は都会の3周分くらい遅れていて、そんな中で7年間、いろんな人に支えられながら暮らしてきました。

◆ お仕事のこと


私の仕事は主に2つ。

1つ目は、5年前に創業した株式会社キタテラスの代表をしています。創業当初は北海道で想いを込めて作られた商品を販売するオンラインショップを運営していましたが、ビジネスモデルに限界を感じクローズ。今はその経験を生かして、個人事業主や六次産業化に取り組む生産者さんのオンラインショップの立ち上げや、運営、PRのお手伝いをしています。

2つ目は、大樹町の教育委員会から委託を受けて学校と地域をつなぐ地域コーディネーターとして活動しています。地域の産業や文化を知る授業や、中高生のキャリア教育のコーディネートをしています。昨年度からスタートした大樹高校の探究授業には立ち上げから関わらせていただき、高校生のマイプロジェクトを推進する伴走支援をしています。

【大樹高校】興味関心のある活動をしている地域の人からお話を聞く授業の様子

◆ 大切にしていること


一見バラバラに見える2つの仕事ですが、私の中ではどちらも『個人のパワーを最大限に発揮するお手伝い』という軸でつながっています。

大樹町のような小さな町に住んでいると、やりたいことがあっても、人がいない、お金がない、ないことだらけです。子育てをしていると特に、子どもが年々少なくなっている事実にも直面し、絶望したくなることもしばしば…。

産業をつくり、外から人を呼ぼう!という努力ももちろん必要ですが、私はもう一つ別の視点として、『個人の力を最大限に発揮する地域』にしていく努力も必要ではないかと思っています。

人が少なくなるのであれば、残っている人のパフォーマンスをあげたらいい。今までよりも少ない時間で同じ成果をだせるようになれば、地域として存続していける可能性が高まります。

だからこそ私は、一人一人の『やってみたい』を大事にしたいと思っています。

人がいない、お金がない中で、どうやったら自分達が作った商品が売れるのだろう。どうやったら地域の課題を解決できるのだろう。

そんな人たちを応援し、伴走し、時に一緒に挑戦したい。そうやって、みんなの『やってみたい』が叶う社会ってすごく素敵じゃないですか。

食品ロスの課題に取り組む生徒がつくったポスター

◆ 挑戦しようか迷っている高校生・大学生のみなさんへ


やったことがないことは、怖いですよね。失敗するかもしれないし、恥をかくかもしれないし、お金がなくなるかもしれないし、一緒に挑戦してくれる友達にもがっかりされるかもしれない。

だけど私は決めてるんです。いつも授業で会う高校生にも、挑戦することに迷っている経営者の人にも。やらない理由をいくら並べられたとしても、こう言おうって決めてるんです。

『それでも、あなたの挑戦には価値がある』

本当にこれに尽きます。

やりたいことを「そんなの無理だ」って笑われても、気にしなくて大丈夫です。だって、挑戦したことがある人は、人の挑戦を絶対に笑いませんから。

………でもまぁ、そうは言っても、躊躇する気持ちもすごくよくわかります。

だからこそ、だからこそ……!!環境って大事なんです。

moctecoには、挑戦したい同世代のみんなが集まります。その挑戦を応援したいコーディネーターがいます。挑戦を高みへ引き上げてくれるメンターがいます。

挑戦は怖い。そして人も、すごく脆く弱い。だからこそ、それを後押しするようなmoctecoという場所があるのだと思います。

◆ 「挑戦」に場所のハンデをなくしたい


今回、コーディネーター陣の中で札幌圏以外のコーディネーターは2人。これまでの若年層の起業支援の多くは札幌にいなければ受けられないものでしたが、今回のmoctecoはその挑戦のエリアを北海道全域に広げていこうというチャレンジでもあります。

私が普段関わる大樹高校では、たくさんの「やりたい」という声が生まれていますが、そうなるまでにはすごく時間がかかりました。小さな町で、変わらないクラスのメンバーの中で、挑戦することで浮きたくない、という気持ち。そう思ってしまう地方ならではの温度感。

同じモチベーションの仲間との出会いやすさや、刺激を受ける機会の数では、やっぱりまだまだ都会には敵わないです。

でもそんな現状を少しでも変えていきたい、大樹町や人が少ない地方でも、挑戦を後押しする機会を増やし、「場所」というハンデを取り払っていきたい…!

そんな想いで、moctecoのコーディネーターとして参加しています。

札幌じゃないしな…自分でもできるのかな….と迷っているみなさん、ぜひ一度お話だけでも聞いてみませんか?

一緒に、札幌圏以外から(もちろん札幌圏も)、挑戦の数を増やしていきませんかー!?

いつでも、ご連絡をお待ちしております!

最後になりましたが、趣味はキャンプです!(写真は大樹町の白樺林)
最近、3歳の娘と一緒にフラメンコを習い始めました。オーレ!

◆ おまけ

トップの写真は、私の「挑戦」を象徴する写真にしてみました。まだ地元にUターンする前、都会にいながら地元に関われる方法を模索し、東京のマーケットで田舎にありそうなものを売ってみるということにチャレンジしました。砂鉄と流木を海まで拾いに行って、自由が丘で売りました。この時が、会社員を辞めて生まれてはじめて自分で100円を稼いだ経験です。

神宮司 亜沙美
株式会社キタテラス代表/大樹町教育地域コーディネーター

人口減少が進む大樹町で「人」のパワーを最大限に引き出すべく、個人事業主や中小企業の経営支援、組織マネジメントのサポートに取り組む傍ら、中高生のキャリア支援や探究学習のコーディネートを行う。2児の母。最近ハマってるメンタル管理方法は筋トレとフラメンコです。ほっとくと家にずっといられちゃうくらい家が大好き。出かけたくないから、人に会う時はよく家に招いてます。

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